孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

日にちぐすり

2022-06-18 09:00:51 | 1歳から

「日にちぐすり」ということばがあります。

そのことばを実感する今日このごろです。

 

去年のいまごろ、マメちゃんの(健常のはずの)右耳にも難聴が判明し、つらく苦しい日々がつづきました。

マメちゃんの障害自体もつらいけれど、トロい娘に難聴児を育てることができるのか、という不安もかなり大きかった。

心はバクバクといつも浮き足だって、とにかく不幸感がものすごかった。

周囲との断絶感も苦しかった。

「あたしはねぇ、あんたたちみたいな幸せ界の住人とはちがうの」と、暗い目で遠くを見る。

「いいわねぇ、のほほんと何の心配ごともなく暮らせるひとは」と、(以下同文)。

 

その後もこの気持ちは長くつづき、いつしか心のポーズみたいになっていました。

「暗い目で...」にくわえて「フッとさびしく笑う」というト書きがいつもついてまわる登場人物みたいに。

 

でもでも、「日にちぐすり」なのでした。

あの苦悩から1年たって、いま、元のわたしに戻りつつあるのを感じています。

周囲の「苦労知らずっぽいひとたち」にやっかみや断絶を感じることなく、「自分は自分」でいられるようになりました。

コロナもあって2年以上会っていない友人たちに、今なら会っても大丈夫そう。

 

青菜に塩だった去年のわたしに、「一年たてば楽になるよ」と教えてあげたい。