台所片づけをめぐるバトルが一段落して(ぜんぶで十段落以上あるうちの最初の一段落)、ようやく調理スペースが何とか確保されてきました。
「うんいいじゃん」と言いながら台所に立つと、娘がリビングソファで何かの書類に気を取られています。
気になっていたシンク下の引き出しをそっと開けます。
ゆで卵切り、皮むき器、しゃもじなどが雑然と入っていて、そのほかに不要なものがたくさん。
不要物を手早くポリ袋に入れ、クーラーボックス(おかず運びのために毎回持ち歩いている)のなかにしまいます。
引き出しがスッキリしてウキウキ気分。
不要物(要するにゴミ)を持ち帰りさえすれば、もうこっちのもの。
安心してマメちゃんと遊んでいると、娘が急に立ち上がってクーラーボックスを開けました。
「あ、あ、それはね、あのね」
動揺するわたしをジロリと見て
「ちゃんと気づいてたんだよ!もう!勝手なことしないでって言ってるじゃん!」と娘。
わたしは罪をあばかれた犯罪者のようにコソコソ気分。
「あ~あ、完全犯罪だと思ったのに」
「うちで完全犯罪なんかできないよ、ちゃんと見てるんだからね。マメちゃん、ばーばはね、悪いひとなんだよ」
このへんでふたりとも吹き出してしまい、わりあい和やかな雰囲気になったのはよかった。
それにしてもこの調子では、台所全体が片づくのに何ヶ月(まさか何年てことはないよね?)かかるのやら...。