孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

自分たちがまいた種

2023-02-02 20:01:44 | 1歳半から

いまを去ること20数年まえ。

娘が中学1〜2年生のころ。

毎週土曜日、娘を学校まで車で迎えに行くのが、わたしたち夫婦の習慣でした。

 

わたしたち夫婦は公立高校教員。

公立学校はそのころもう週休二日になっていたが、娘の通う私立中学はまだ土曜日が休みではなかった。

そこで、学校がひける12時半ごろ迎えに行き、

「1週間がんばったごほうびに」、ファミレスで豪華(?)ランチを食べることにしていたのでした。

 

娘のクラス担任はふだんから帰りの会が長い。

臨時の決めごとや話し合いなどがあると、平気で小一時間はたってしまう。

いまのように携帯メールなどのない時代。

やきもきしながらひたすら待つしかないのでした。

 

最長で2時間待ったことがあります。

「わたしたち、何してるんだろうね」と笑いつつも、娘を待つ時間は少しも苦にならないのでした。

 

学校近くのスーパー駐車場で待つわたしたち。

「あ、来た来た」

学校の角を曲がって、小柄な娘がトコトコ歩いてきます。

朝別れたばかりの娘を見て、いとしさがこみあげてきます。

 

「お帰り、遅かったね」

「うん、だってさ、先生がさ」などと言いながら車に乗り込んでくる娘。

親たちが自分を長時間待つのは、娘にとってあたりまえのことなので、ありがとうなどの言葉はありません。

「さあおなかペコペコだよ、今日はなに食べようか」

と3人で言い合って、ルンルンと車はスーパー駐車場を出発します。

 

...とまあ、こんなアホみたいな「超過保護行動」をとっていたわたしと夫。

娘の成育過程では、一事が万事こんな調子でした。

 

だからいま、実家に行く際に親が送り迎えすることは、娘にとっては「至極当然」。

そして、わたしと夫にとってもじつは、それほどの抵抗感はありません。

娘のためにはそれくらい何でもない(メンタル的には)...。

けれど、寄る年波でからだがきつくなっている。

 

娘が(マメをつれて)自力で実家訪問ができるくらい、たくましくなってくれたらなあ。

70代の親は40~50代のころの親とはちがうんだと、気づいてくれたらなあ。