孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

「体験格差」何するものぞ

2024-08-24 04:40:47 | 3歳から

「体験格差」という言葉を初めて聞いたのは長男からです。

 

子育てに「経済格差」と「教育格差」がついてまわるのは知っていたけれど、最近は「体験格差」という要素も加わるらしい。

「うちもそれを意識して、いろんなところに連れ出してるんだ」と長男。

この夏は、旅行2回・海水浴1回・キャンプ1回を計画したようです。

 

グーグルフォトにアップされた、たくさんの家族行楽写真。

どの写真にも、家族4人の笑顔がはじけています。

 

「いいな...、それにくらべてマメは...」とへこむわたしです。

*共働きの長男家庭とちがって、娘一家にはあまり経済的余裕がない

*娘も婿さんも、あまり「お出かけ好き」ではない

という理由で、マメには「体験」の機会が少ないのです。

(長男宅の7歳と5歳の女児にくらべたら圧倒的に。)

 

困ったなぁとモヤモヤしていたところ、数日まえ、朝日新聞「声」欄の投書が目にとまりました。

「体験格差 何が幸せか人それぞれ」と題した一文です。

体験格差を喧伝する風潮に疑問を呈しつつ、こんなふうに書いています。

 

<私は小学校時代、親がアウトドア派ではないので、長い休みもキャンプや海水浴、温泉には行かず家で過ごした。でも近所のプールに父と通ったこと、昼寝から覚め母が作ってくれた麦茶を飲んだこと、いとこが東京に帰る日にシーソーで日暮れまで遊んだ切なさを覚えている。ささやかだが大切な思い出だ。>

<どこに出かけたか、何をしたかに一喜一憂して、よその家庭と比べる必要はないと思う。>

 

勇気づけられました。

ついつい長男一家に気圧されがちな自分をいましめました。

 

どこにも出かけなくとも大丈夫。

婿さんはあんなにも愛情いっぱいのパパだもの。

家の内外で倦むことなく子どもと遊ぶパパだもの。

 

それに、足りないところをわたしが補完しているもの。

 

この夏、

定番お出かけ先であるふたつの図書館に、せっせとマメを連れていきました。

わたしが絵本をえらぶあいだ、マメはテーブル席でお絵描きなどします。

または、棚の絵本を手にとって、何やら読むふりをします。

(娘は雑誌コーナーでファッション誌など見ています。)

併設のカフェでおやつを食べたあとは、すぐそばの公園や水遊び場でたっぷり遊びます。

家に帰ったら、借りてきた絵本を読み聞かせます。

 

市営プールデビューも果たしました。

二か所のプールに何度か連れていきました。

浮き輪でプカプカ、気持ちよさそうなマメです。

 

その合間には難聴教室もあったし、

3泊4日のばあば宅訪問もあったし、

おじちゃん宅でのプール遊びもあったし、

大丈夫、マメの夏は充実していたわよね。

 

自分に言い聞かせて、何とか安心しています。