きのうの夕方、にぎやかな駅前商店街で、まえを歩く若い男性のうなじに目がとまりました。
うなじにおしゃれなカラーゴムがピタッと留められていて、見ると、このゴムは顔面のマスクを支えているのでした。
「ああ」とすぐに合点がいって、耳を見ました。
この男性、耳が小さくてマスクのゴムがかけられないのです。
街なかで、小耳症のひとを初めて見かけました。
(髪にかくれてよくは見えないのですが、片方はやや小さく、もう一方はかなり小さい感じでした。)
大学生くらいのその男性は、彼女とおぼしき若い女性と手をつないで、楽しそうに談笑しています。
切れ切れに聞こえてくる男性の声は、マスク着用ののせいだけとは思えない、やや不明瞭な発音だったと思います。
孫娘とおなじく、両耳難聴なのかもしれません。
すぐにそのカップルは雑踏のなかに見えなくなりましたが、わたしは見るべきところはしっかり見たので、あとでさまざまな感想を心にまとめることができました。(次記事につづきます。)