孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

「マメちゃんおとなになったら」

2025-01-18 19:44:08 | 3歳半から

マメの4日まえの発言を思い出して、胸苦しさを感じています。

その発言を誘発したのは、わたしのデリカシーに欠けた言動でした。

それを思うと一層つらさが増します。

 

 

<場面1> あらたな転院先K病院に、初診予約の電話をしたとき

 

娘一家が泊まりに来ていました。

昼食後、みんなでソファでダラダラしていました。

「病院の予約、早くしたほうがいいね」と電話をかけるわたしに、マメが注目します。

「ばあば、誰に電話するの?」と興味しんしん。

サービスのつもりで、通話をスピーカーホンにしました。

 

予約受付のひとに、マメの状況をくわしく説明します。

*左耳小耳症で、左耳の聴力は期待できないこと

*右耳にも中等度難聴があるが、補聴器装用で30デシベルくらい聞こえること

*ことばの発達はとても順調であること

 

やたらハキハキと説明して電話を切ったとき...。

「ん?」という「しまった感」がありました。

もう3歳半を過ぎて、おとなの話がほぼわかるマメ。

そんなマメの前で、マメの耳や聴力について、あまりにストレートに話しすぎたのでは?

マメに対して礼儀を欠いていたのでは?

マメもイヤだったのでは?

 

 

<場面2> その1週間後、幼稚園見学のとき

 

園長先生に、マメの難聴のことを伝えます。

補聴器装用の右耳を見せます。

左側は、少し髪をたくし上げて小さい耳を見せます。

 

これって、マメにしたらいやな感じよね。

 

 

この日の見学で、マメはほかの子どもたちの耳をしっかり見たのでしょう。

家に帰ってしばらくして、ある言葉がマメの口からひょいと飛び出してきたのです。

「マメちゃんおとなになったら、補聴器しなくても聞こえるようになる?」

 

じつにさりげない発言でした。

ねえねえと問い詰める感じでなく。

だから、誰も答えないままほかの会話にまぎれても、とくに違和感はなかった。

 

でも。

苦しかったです。

いつかは来る質問とわかっていたのに、まだ心の準備ができていなかった。

 

次の日、マメがいないときに、婿さんに聞いてみました。

「きのうのマメの質問、聞いてた?」

「はい」と言って、ほんのり微笑む婿さん。

その笑顔を見て、心が温かくなりました。

 

あのときもこのひとは、こんな笑顔を見せていたっけ。

2021年4月。

生後5日目に娘だけ一足先に退院ということになって、その際初めて小耳症のことを告げられたのでした。

その日、婿さんは夜のうちに自宅に帰るつもりだったのですが、

「**ちゃん(娘)が泣くので、朝まで一緒にいようと思います。早朝5時ごろ出発します」と言って、ほんのりと微笑みました。

 

そのときと同じ笑顔なのです。

ああ大丈夫、きっとこのひとがちゃんと守ってくれる。

と思わせる表情なのです。

 

娘一家が引き上げて3日。

マメのことばかり考えています。

耳のことで不安を感じている(であろう)、小さいマメのことを。

 

マメちゃーん。

恋しいよー。

会いたいよー。