ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY31 山陰/ 米子ー出雲 神々の国を行く 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年12月02日 | 自転車の旅 国内

因幡の国
出雲の国

神話に登場するかの地は、このあたりのことだ。
きょうは神々の地を旅する。

といえば聞こえはいいが、
僕はいつもと同じ。
ビジネスホテルの、お世辞にも上質とは言えない無料朝食を腹にかき込んで出発する日曜日の朝なのだ。

日曜日の朝の米子は、

ゴーストタウンかと思うくらい閑散としていた。

官庁街も、

県庁所在地だった鳥取市とは比較にならないくらい、ひっそりとしている。

城跡があった。

本丸直下を行く。

走り始めて3キロも走らない、

10分もしないうちに、島根県に入ってしまった。
鳥取県米子市は、いっそ島根県でいいじゃん!

面白い名前の道の駅だけど、走り始めたばかりなので素通りする。

山陰本線に沿って西へ。

橋のある風景。

島根県安来市。
安来節の町だ。

国道9号線は安来市から松江市に向かうが、
島根県の県庁所在地、松江市ではマラソン大会が開かれていて交通規制があるというので、松江市をパスすることにした。

ショートカットの道はなかなか素敵じゃないか。

美しい田園風景の中を行く。

水辺も美しい。

古い時代から現在も使われている灌漑施設のようだ。

神社があった。立ち寄ってみる。

「国府」の跡だという。
古代の行政府で、現在の県庁にあたる。

隣接した土地で発掘調査が行われていた。

立派な狛犬に守られている。

さらに走る。山間部に入っていく。

古そうな上水道ダムがあった。

さらに走り続ける。ダムのあった川を上流まで遡っていくのだが、ようやく
「おかしくない?」

僕はいつの間にか道を間違えていた。
気づかずに30分以上走り続けていたようだ。

正規ルートに戻ろうとするが、
さらに間違えてしまう。
国道ではない、山あいの田舎道なので、なかなか複雑なのだ。

山奥やん。
どこに行ってしまうのか。

iPhoneMAPを当てにしたら、
余計におかしなことに!!

もう、わけわかめ!(死語)

なんやかやで1時間くらい、プラス10kmくらい余計に走った末に国道9号線に戻ってきた。

宍道湖沿い。
最初から松江市を避けたりせずに素直に来たらよかったのだ。

急がば回れと言うではないか。

出雲市を流れる川。

砂州がすごいな。

またまたiPhoneMAPが案内する道。

大丈夫なのか⁈

出雲大社前に向かう道に合流した。

普通にパチンコ屋とかある普通の田舎道。

そして、

到着なのだ。

もちろん、

記念撮影。

心霊写真か!

では、参る。

参道は右側通行、反時計まわりだそう。

ここでもお辞儀。

子供のころ「鳥居は真ん中を通ってはいけないよ神さまの道だから」と教わったよね。

拝殿に至る。
張りつめたような空気感に包まれている。

緊張してしまって、何をお願いするのか頭が真っ白になったまま、柏手を打ってしまったよ。

だから神さまに何もお願いしてない。
無心だ。

しかし、なんだかスッキリしたような気分になった。
風呂上がりみたいな感じだ。

帰り道、というか、宿のある出雲市駅に向かう。

Siri先生、この道で大丈夫なのか?

道端の田んぼに映る、僕の影。

旅も、ずいぶん遠くまできた。

このへんで、いったん区切りをつけようと思った。

今夜もまた恒例の「反省会」が開催された。

僕のお守り。ジェイドという。
太古の昔から、日本の「まが玉」のような使われ方をしてきた石だ。

きょうはなんだかこの石がいつもと違う感じがした。
しかし、いま眺めても、
やっぱ、いつもと同じだなあ。

きっと気のせいだ。

もう一杯、
いろいろ反省します。

本日の走行距離、

85.3km。

米子ー出雲大社、65km
出雲大社ー出雲市駅、10km
道迷い、10km
こんな感じだと思う。