ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY42 九州 / 宮崎ー日南 広島東洋カープとチャリダー in 日南 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年12月13日 | 自転車の旅 国内

旅をあきらめるのはまだ早い。
もう少し粘ることにして、予定ルートを変更するのだ。

●宮崎ー日南経由で志布志ー佐多岬(Uターン)桜島〜鹿児島
70〜90km/1日
⬇︎
●宮崎ー日南ー鹿屋ー桜島〜鹿児島
50〜60km/1日

これでどうだ!

どうあっても日曜日の夜に鹿児島で「西郷どん」の最終回を見るつもり。笑

どこまでも、往生際の悪い俺なのだ。

古傷の痛みに気づかないフリして宮崎を出発する。

きょうは日南市までの50km、

徐行運転で行こう。

大淀川はきょうも川面いっぱいに朝日を受け止める。

なんだかトロピカルな、

青島(宮崎市の南)への道。

車道を走ったり、側道を走ったり、
なかなか忙しい。

強すぎるメッセージ。

バイパス道路を走っていたけど、

バイパスに沿った、

良い側道があった。

宮崎から青島の近くまでは、ややこしい場所がいくつかある。
チャリダーばたばたするだろう。
わからないときはiPhoneではなく地元の人に聞こう。
iPhoneでは、余計にわからなくなる。

これは、わけわからん。

ココは無理に本線に戻らないで、降りて旧道を行くと青島のビーチサイドに至る。

青島は通過した。
観光地だから。

国道220号に戻ってきた、

国道は、
「堀切峠」+道の駅まわりと、
トンネルまわりがある。


Horikiri Pass

なんかさ、NZ北島にありそうじゃない?

ホリキリ・パス!
マオリ語みたいやん。

いつもなら、

「ほりきって行きましょう!」
ほりきり峠!


となるところだけど、

古傷を騙し騙してきたので、パスした。
堀切、パスだな。
ちょっぴり「負け組」感に苛まれる。

トンネルの中は、あたたかかったよ。

この先からは、

ずっとこんな感じに海沿いが続く。

鬼の洗濯板って、言うらしい。

一応、ぴっくりした表情してみた自撮り。

まもなく日南市に

インした。

村上春樹にかぶれた誰かが名付けたと思うぞ。

いるか岬!
いるかはいるか?
いるのか?

それより、素人目にも、

いい波きてるね。

なんだか、魅力的な道を発見!

行く!

行きたい!

行くど!

その先にはビーチがあった。

でも行き止まりだったから戻ったよ。

新しい国道トンネルの工事。

こうしてまたひとつ旧道が忘れ去られて、
そこはチャリダー天国になるのだね。

圧迫感はんぱないけど、

田舎じゃよくあることさ。

キラキラで

目のやり場に困る。

しかし世間は師走なの。

白バイも忙しそうだ。

なぜ?そうなったのか?

じっくり考えなさい。

いい波くるよ!

飽きたらクサ(煙草)吸って昼寝して。

また波をつかまえて。

みんな楽しそうだなあ。

日南市はもうすぐだ。

海はやっぱり、いいよね。

日南市の中心駅の

油津駅!

めっちゃカープ推し!

駅の中も

めっちゃカープ推し!

俺も、

にわかカープおっさん!

町のなか探検。

歩道に、これがあちこちに。

溝の蓋。

なんかオシャレじゃないですか?

チャリダーいま、宿探し中。

見つけたから、そろそろ行くわ。

宿はこのあたりのはず。

それにしても気になる鳥居。

岩屋だな。

ちょっと怖。

勇気を出して、

なんか、いるかも。絶対。

やばくないか。





涙目。

さあ行こう、

未知の世界へ

ちょっとハリーポッターの気分。

出口を探さないと。

外の光だ!

岩の裂け目から生還。

夕方が近い。

さあ、

帰るか!

決断しなきゃ。

本日の走行距離、55km。

ホットチョコレートで

あったまるよ。

ゴールは目の前だけど(あと、たった2日!)
撤退を決めた。
きょうも古傷の悪化は予想以上に進んだ。

足は山岳ガイドの商売道具。
取り返しがつかなくなる前に決めなくてはならない。

でも、あと、たった2日だぞ!?

……

引き返す勇気は、
登山に通じる。

また来たらいい。

今のうちならば、ちゃんと荷物担いでチャリも担いで
空港わしわし歩き回って、
家に帰れそうだ。

先生が言っていたではないか。

家に帰るまでが、遠足ですよ!

さあ家に帰るぞ。