ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

僕の大事なコレクション2回目(ネタバレ)

2006年07月18日 | 映画
もう一回見たいなあと思っていたのにあっさり上映が終わってしまってがっかりだった「僕の大事なコレクション」、下高井戸シネマで15日~21日モーニングショーで上映するとの情報を得て、行って参りました。
かなり重大なネタバレを含みますので、これからご覧になる予定の方は読まれませんように・・・(汗)
場内でサントラが流れているのを聴いただけでうるうる来てしまった・・・(笑)かなりこの映画好きになっていたようです。
音楽は目立ちすぎかなーと思っていましたが、音楽だけ独立して聴いていると、場面に従って結構細やかに感情を追っているなあとあらためて気づきました。サントラ欲しいかも・・・
もう一回みたいと思った理由は、結末を知った上で最初から見直してみたい、というのがありました。祖父アレックスの反応など、結末を知っているとああそうか、とつながって色々と興味深かったです。
祖父アレックスはジョナサンがサフランと似てることにすぐに気がつかなかったのかな、というのが疑問だったのですが、きっとあのメガネと髪型に惑わされてたのでしょうね。アウグスティーネの姉も、言われて初めて気づいて、めがねを外してましたもんね。
祖父アレックスの死の理由はまだよくわかりませんが、少しだけ前回見た時よりもわかったかな・・・という気がしました。
二回目を観ていて、本当につくづくとこの映画好きだなーと思いました。田園風景の美しさ(なんだか画面がちょっと暗かったように思ったんですが・・・)、さびれた共産圏らしい建物の雰囲気など、映像的にも綺麗だし。ひまわりに囲まれた家とたなびく白いシーツ、の光景も綺麗だし、ブロド川の光景も綺麗だし。
コミカルな場面も上手いし。山羊飼いの少年を祖父アレックスと孫アレックスが追い掛け回すシーンも良かったし(笑)、何よりもホテルの夕食のポテトの場面は秀逸!!(笑)
前回見終わった後、突然ジョナサンが物を集めるという行為の意味に気づいて感動してしまったんですよね。ジョナサンが物を集めるということは「忘れるのが怖いから」。写真を撮るのと同じような行為なわけですが、アウグスティーネの姉の同じ収集癖の意味を知った後には、ジョナサンの「忘れるのが怖い」というのは、その一瞬一瞬を愛しているからなんだな、と感じられたのです。
祖父のブローチを持っていったのは、祖父のことを忘れたくないから。祖母の入れ歯を持っていったのは祖母を忘れたくないから。
ウクライナでの旅の間、床に落ちたポテトやタイヤに詰められた小石を袋に入れていたジョナサンは、ホテルの夕食の奇妙な体験も、悪ガキにタイヤの空気を抜かれたことも、忘れたくない愛おしい一瞬だったのでしょう。無表情なジョナサンの、心の中では実は感受性が強いんだ、という一面が感じられて、なんだか感動してしまったのでした。
最初は軽くていい加減に見えた孫アレックスが真摯な表情を見せるようになるところも感動しますね。
今回、前回よりも泣き出しのポイントが早まりました(笑)前回はジョナサンが「万一のため」の箱をもらうあたりで泣き出したのですが、今回はアウグスティーネの姉がジョナサンがサフランの孫だと気づくあたりからもう泣いてしまいました。どちらもジョナサンが泣き出すタイミングと同じなところが・・・(笑)
ブロド川の美しい光景、ジョナサンと孫アレックスの別れ、祖父の墓前のジョナサン、祖父アレックスの墓前から去っていく孫アレックスと家族、のあたりも、明るく描かれているのにただただ泣けました。
空港でウクライナでであった人たちとそっくりな人たちが・・・というあたりもおかしくもじんわりさせられて。
あ、もちろんサミー・ディヴィス・Jr.Jr.もかわいいし(笑)彼女の使い方もとても上手いと思いました。
そんなわけでかなり泣かされてしまったのですが、かなり重い物語を、明るいタッチで描いているのが、まさに「全ては照らし出される」というタイトルとマッチしていて・・・本当に素晴らしい映画だと思います。DVD出たら買っちゃうかな。
惜しむらくは、やっぱり邦題が全然合ってないんですけど・・・(汗)
イライジャ映画は当たりが多いので、というかLotR以降はハズレがないので、今後も楽しみだなーと思います。
コメント (6)
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LotRシンフォニー情報またまた

2006年07月18日 | 指輪物語&トールキン
TORnからLotRシンフォニー情報が出たので、久々に指輪サイト更新しました。が、ネタもないし、あんまりサイト見てる人もいなさそうなので(笑)こちらでご紹介しておきます。
今後の日程はこちらにまとめてありますが・・・あんまりまとまってないなあ(汗)ま、気にしないということで・・・(笑)
TORnによると、10月13日、14日とミネソタ交響楽団での演奏が決まったそうです。アメリカのオケはたくさんありますが、AAクラスと言われるのはそのうち20ほどだそうです。もちろんその中でも序列?みたいなのはありますが・・・
AAクラスと言われるオケの中でLotRシンフォニーを演奏しているのは、アトランタ交響楽団、ヒューストン交響楽団、フィラデルフィア交響楽団、シアトル交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、ダラス交響楽団、デトロイト交響楽団、ボルティモア交響楽団、オレゴン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、そして10月にミネソタ交響楽団、ということになるので12団体、半分以上がやってることになりますねー。数えてみてちょっとびっくり。
まあ、残り半分の中でも、ボストン交響楽団とかニューヨーク・フィルハーモニックとかシカゴ交響楽団とかがやったら本当にものすごいですが、さすがにそんなことはないだろうな・・・(笑)
でも、ボストン・ポップスはやってもいいような気がするんですが・・・スターウォーズなんかはやってるんだし。今後もしボストン・ポップスとかシンシナティ・ポップスがやるようなことがあったら万難を排して行きたいところです。って正直アメリカはもういいや、というのはあるんですが(笑)
もしこのあたりのオケがやることになったら、ショアが指揮するんだろうなーと思います。2月のクリーヴランド管弦楽団の時も、今までのオケとは格が違うということか(全米no.1だった時代があるのですねー)、しばらく指揮はご無沙汰だったショア御大がいそいそと3日間振ってましたからね。演奏後のQ&Aでもしきりと「こんな素晴らしいオーケストラと共演できて・・・」と毎回言ってましたから。(ピッツバーグでも言ってたけど(笑))
で、ついでに他の今後演奏予定のオケのサイトをついでに覗いてみたら、続々と指揮者、ソリストが発表になってました。
ずっと指揮者がアナウンスされてなかった7/20のサンディエゴは、Marcus Boschという人の指揮になってました。ソリストは最近北米ではお馴染みのKaitlyn Lusk。Into the Westがとってもいいんですよ、この人。10月のミネソタもこの人です。
指揮のMarcus Bosch氏、最初ファーストネームが同じなので、このところほとんど指揮しているMarkus Huber氏の間違いかと思ったのですが、8/18のドイツのアーヘンの指揮もMarcus R. Bosch氏となっていて、写真をみたらHuber氏とは間違いなく別人でした(笑)
サンディエゴがなかなか発表にならなかったのは、Huber氏が7/28のニュルンベルクの指揮が決まっていてできないので、代わりの人を探していたからなんでしょうね、きっと。Bosch氏は名前の感じからしてドイツ人ぽいなーと思ったら、アーヘンのサイトに出ていた写真を見たら間違いなくドイツ人って顔だったし(笑)公式サイトがドイツのURLだったので、間違いなくドイツ人でしょう。Huber氏のお友達だったりするのかなーなんて。
10月のミネソタはまたHuber氏の指揮なので、やはりメイン?はHuber氏なんでしょう。一時期ショアがメインで振ってた時に、助っ人でジョン・マウチェリーが登場する時があったように、今回はBosch氏が助っ人ってことでしょうか。
あ、アーヘンの女声ソリストはLondon Voices出身でサントラのレコーディングにもコーラスで参加していたAnn de Renaisでした。最近欧州は皆この人ですねー。Into the Westは今イチなんですが(汗)他は結構好きです。ゴラムの歌なんかなかなか泣かせてくれます。
それにしてもドイツは昨年8月のシュレスヴィヒ-ホルシュタイン音楽祭に始まって、今年5月のケルン、7月のニュルンベルク、8月のアーヘンと、なぜかLotRシンフォニーラッシュです。あ、ドイツ語ではDer Herr der RingeなのでDHdRなのか?(笑)
でもなぜかニュルンベルクだけ「Lord of the Rings」になってるんですよね。それも頭にtheがつかないという・・・不思議(笑)
しかし、ドイツは音楽の国・・・と思っていたけれど、結構音響のひどいところで平気で演奏会をやるらしいことがわかって来ました(汗)昨年のシュレスヴィヒ-ホルシュタイン音楽祭では体育館のようなところでの演奏でびっくりでしたが、今年もそのノイミュンスターが会場になってるということは、あの体育館でやるんだろうなあ・・・(汗)
5月のケルンも、アリーナのようなところでやってて、とても音響がいいとは思えません・・・国際フォーラムホールAでやった東京と大差ない(汗)
たまたまドイツ在住のクラシックファンの方のブログを読んでいて、野外の音楽祭でかなり音響がひどいところで素晴らしい演奏をやっていて勿体無い、なんてことを書いてらしたので、ああ、ドイツってそういう国民性???なのかー、となんだか納得してしまいました。
それを思うと、ニュルンベルクもアーヘンもちゃんとホールでやるからまだマシかも・・・でも、ニュルンベルクのマイスタージンガーハレでコンサートを聴いた人が、たいしたホールじゃなかった、と書いていたのでやや心配・・・ベルリンフィルとかばかり聴いていて耳が肥えすぎている人の感想だったことを祈ります(汗)もう体育館じゃなきゃいいです・・・といってロイヤル・フェスティバル・ホールみたいなのもやだけど・・・(汗)
それを思うと、アメリカのオケはこじんまりとして音響もちゃんとした自前のホールでやってくれるので、安心と言えば安心かも。まあ、旅行するのはドイツの方が楽しいですけどね・・・
あとは、来年1月6日にライプツィヒのゲヴァントハウスでやる、という噂が本当なのか、というところですが・・・今のところ公式サイトには出てないんですよね。
とまあ色々書きましたが、いよいよニュルンベルクのコンサートも1週間ちょっと後に迫ってきました。チケット入手苦労したし(笑)楽しみです!
旅立つ前に2月のクリーヴランドのレポートをupする見込みが全くないのが苦しいところなのですが・・・(汗)
コメント (2)
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