ラジオドラマの感想で、一番書き易いのが音楽のことだと思います。何しろ語学力がほとんど必要ないですからな(笑)
本編を聞き始めたのは買ってからかなり経ってからですが、サントラだけは待ちきれなくて先に聴いていました。聞き込むほどではなかったのですが。
サントラだけ聴いてまず思ったのは、やっぱり映画とは予算が違うなあと(汗)大編成のオーケストラに民族楽器をふんだんに贅沢に使った映画のサントラに比べて、弦楽合奏中心で特殊な楽器は一切使っていないラジオドラマのサントラには、お金のかかり方が違うよなあ、やっぱりハリウッド資本の映画は違うなあ、と思ってしまいました。
と言っても、編成の小さいラジオドラマのサントラの音楽が劣っているということは全くありませんでした。フルオーケストラでなく弦楽合奏にしたのも、音楽の質を落とさない的確な判断だと思いますし、(角笛のところでホルンが出てきたりもしていますが)何よりも感心したのは、裂け谷やロリアンの、エルフの幽玄な世界の音楽を、ピアノやシロフォンなどの普通の楽器で実に巧みに表現していたところでした。
ですが、本編を聴いて、やっぱり予算の差を感じてしまいました。まあ、そもそも場面に合わせて音楽をつける映画と、あらかじめ音楽ができていて、それを場面に合うように使うドラマでは差があって当然なのですが。
でも何よりも予算の差を感じたのは、音楽が流れる時間がとても少ないんですよね。ラジオドラマだからなのかもしれませんが。いい曲がたくさんあるのに、時々思い出したようにしか使われていなかったのが残念でした。
まあ、テレビドラマみたいに、ここぞというところで同じ曲が何度も流れたりして「もういいって!」と思ってしまうようなのよりはいいのかもしれませんが。
でも、ドラマのサントラとしてはかなり贅沢に作られた音楽だとは思いました。原作の詩に曲をつけたものがたくさんあったのも特殊だと思いますし。
特に感動したのが、アラゴルンのテーマとセオデンのテーマ(ローハンのテーマやエドラスのテーマも兼ねていたと思います)でしたね。
どちらもとても優しいメロディなのですが、アラゴルンのテーマは、ブリー村でアラゴルンの正体?がわかった時から流れ始め、要所要所で流れていたのですが、最後の方、白の木を見つける場面、そしてフロドたちとの別れの場面で流れていたのが見事に場面にぴったりで、特に別れの場面は泣いてしまいました。
セオデンのテーマも、セオデンの葬儀の場面で、原作に出ていたセオデンのことを歌った詩についたメロディだったことがわかって感動でした。いやサントラでもうわかっていたのかもしれませんが、すっかり忘れてまして・・・
でもローハンの角笛までこのメロディだったのはちょっと笑ってしまったのですが(汗)
ペレンノール野でも、セオデンの戦いの合間合間に、詩人が物語を語るようにナレーション代わりにセオデンの出陣の歌?が使われていたのが良かったですね。同じ曲でデネソールのことも歌っていたのがまた良かったです。セオデンとデネソールの対比を感じさせてくれて。
この他、エント女の詩もいい曲なんですよね。本編中では木の鬚が呟くように歌うだけで、それもまたいい感じでしたが、サントラCDに収録されているフルバージョンがまた感動的で良かったです。
エントの行進の歌も良かったですね。
The Road Goes Ever onの歌が、どこか神秘的な曲になっていたのはびっくりでした。なんだか素朴な明るい歌のイメージがあったので・・・
でもフロドの旅立ちを象徴する素晴らしい曲だと思います。
惜しむらくは、灰色港に向かう途中でガラドリエルたちに会うところ、歌でやって欲しかったんだけどなあ・・・
灰色港の別れを象徴する「ピルボの別れの歌」も、詩の内容から見るともっと希望を孕んだ明るい曲でも良かったと思うのですが、灰色港の悲しい別れを表すのにはあれで良かったのかな・・・
テーマ曲は、単独で聴くととても良い曲なのですが、アラゴルン、レゴラス、ギムリが追いかける場面で走っているような変奏になっていたり、フロドとサムの重苦しい徒歩の旅を表すような変奏になっていたところは、あまりカッコイイとは言えませんでしたね(汗)テーマの最初の部分はわりと単純であまりカッコ良くないので、その部分が使われているから余計なのかな・・・
このあたりは、ついついハワード・ショアの「旅の仲間のテーマ」と比べてしまいました。あのテーマも万能ではありませんでしたが、アラゴルンたちが走っている場面の変奏はカッコよかったよなあと。(フロドたちが歩く場面には使われませんでしたけど(汗))
でも、どことなく重苦しさと悲しみを孕んでいる感じはやっぱり映画よりも原作のイメージに近いかもしれませんね。
実は最初の方に聴いたボロミアの死の場面の音楽とかあまり覚えてないんですよね(汗)サントラもこれからまた聴きこんでみたいと思います。
でもLotRシンフォニー聴いたらしばらくは映画のサントラマイブームになっちゃうかな・・・(汗)
というわけで、なんとかドイツ行く前にラジオドラマの感想まとめられて良かった良かった(笑)また帰国して落ち着いたら再挑戦する予定ですが。
本編を聞き始めたのは買ってからかなり経ってからですが、サントラだけは待ちきれなくて先に聴いていました。聞き込むほどではなかったのですが。
サントラだけ聴いてまず思ったのは、やっぱり映画とは予算が違うなあと(汗)大編成のオーケストラに民族楽器をふんだんに贅沢に使った映画のサントラに比べて、弦楽合奏中心で特殊な楽器は一切使っていないラジオドラマのサントラには、お金のかかり方が違うよなあ、やっぱりハリウッド資本の映画は違うなあ、と思ってしまいました。
と言っても、編成の小さいラジオドラマのサントラの音楽が劣っているということは全くありませんでした。フルオーケストラでなく弦楽合奏にしたのも、音楽の質を落とさない的確な判断だと思いますし、(角笛のところでホルンが出てきたりもしていますが)何よりも感心したのは、裂け谷やロリアンの、エルフの幽玄な世界の音楽を、ピアノやシロフォンなどの普通の楽器で実に巧みに表現していたところでした。
ですが、本編を聴いて、やっぱり予算の差を感じてしまいました。まあ、そもそも場面に合わせて音楽をつける映画と、あらかじめ音楽ができていて、それを場面に合うように使うドラマでは差があって当然なのですが。
でも何よりも予算の差を感じたのは、音楽が流れる時間がとても少ないんですよね。ラジオドラマだからなのかもしれませんが。いい曲がたくさんあるのに、時々思い出したようにしか使われていなかったのが残念でした。
まあ、テレビドラマみたいに、ここぞというところで同じ曲が何度も流れたりして「もういいって!」と思ってしまうようなのよりはいいのかもしれませんが。
でも、ドラマのサントラとしてはかなり贅沢に作られた音楽だとは思いました。原作の詩に曲をつけたものがたくさんあったのも特殊だと思いますし。
特に感動したのが、アラゴルンのテーマとセオデンのテーマ(ローハンのテーマやエドラスのテーマも兼ねていたと思います)でしたね。
どちらもとても優しいメロディなのですが、アラゴルンのテーマは、ブリー村でアラゴルンの正体?がわかった時から流れ始め、要所要所で流れていたのですが、最後の方、白の木を見つける場面、そしてフロドたちとの別れの場面で流れていたのが見事に場面にぴったりで、特に別れの場面は泣いてしまいました。
セオデンのテーマも、セオデンの葬儀の場面で、原作に出ていたセオデンのことを歌った詩についたメロディだったことがわかって感動でした。いやサントラでもうわかっていたのかもしれませんが、すっかり忘れてまして・・・
でもローハンの角笛までこのメロディだったのはちょっと笑ってしまったのですが(汗)
ペレンノール野でも、セオデンの戦いの合間合間に、詩人が物語を語るようにナレーション代わりにセオデンの出陣の歌?が使われていたのが良かったですね。同じ曲でデネソールのことも歌っていたのがまた良かったです。セオデンとデネソールの対比を感じさせてくれて。
この他、エント女の詩もいい曲なんですよね。本編中では木の鬚が呟くように歌うだけで、それもまたいい感じでしたが、サントラCDに収録されているフルバージョンがまた感動的で良かったです。
エントの行進の歌も良かったですね。
The Road Goes Ever onの歌が、どこか神秘的な曲になっていたのはびっくりでした。なんだか素朴な明るい歌のイメージがあったので・・・
でもフロドの旅立ちを象徴する素晴らしい曲だと思います。
惜しむらくは、灰色港に向かう途中でガラドリエルたちに会うところ、歌でやって欲しかったんだけどなあ・・・
灰色港の別れを象徴する「ピルボの別れの歌」も、詩の内容から見るともっと希望を孕んだ明るい曲でも良かったと思うのですが、灰色港の悲しい別れを表すのにはあれで良かったのかな・・・
テーマ曲は、単独で聴くととても良い曲なのですが、アラゴルン、レゴラス、ギムリが追いかける場面で走っているような変奏になっていたり、フロドとサムの重苦しい徒歩の旅を表すような変奏になっていたところは、あまりカッコイイとは言えませんでしたね(汗)テーマの最初の部分はわりと単純であまりカッコ良くないので、その部分が使われているから余計なのかな・・・
このあたりは、ついついハワード・ショアの「旅の仲間のテーマ」と比べてしまいました。あのテーマも万能ではありませんでしたが、アラゴルンたちが走っている場面の変奏はカッコよかったよなあと。(フロドたちが歩く場面には使われませんでしたけど(汗))
でも、どことなく重苦しさと悲しみを孕んでいる感じはやっぱり映画よりも原作のイメージに近いかもしれませんね。
実は最初の方に聴いたボロミアの死の場面の音楽とかあまり覚えてないんですよね(汗)サントラもこれからまた聴きこんでみたいと思います。
でもLotRシンフォニー聴いたらしばらくは映画のサントラマイブームになっちゃうかな・・・(汗)
というわけで、なんとかドイツ行く前にラジオドラマの感想まとめられて良かった良かった(笑)また帰国して落ち着いたら再挑戦する予定ですが。