赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆★★☆
↑次にお星さまが増えるのはいったいいつになるのでしょう…
 



先週日曜に日光までドライブしてきた。本当はもっと遠くまで行きたかったがETCカードが折りからの申込殺到により間に合わず、じゃあ近場の関東近郊にしときますか的な選択。北関東に生を受けながら、実のところ初めての日光。行くまでは観光地中の観光地という印象を持っていて期待値は低めだったのだが、旅行と言えば名所旧跡だろみたいな感じですっかりおっさん趣味になった自分をもってしても「なかなかどうしていいところじゃないの」という印象。

♪東北フリーウェイ、右手にはサ~イスタとか頭の悪い替え歌を口ずさんだり、perfumeの電子音に囲まれつつ東北道を疾走。連休直前の日曜とあってか特に目立った混雑もなく、ただ前日の雨風の名残をところどころに残しながら時には大雨に降られつつの旅。しかし目的地の日光は快晴過ぎるくらいのい快晴で安心した。まずはコッテコテの観光スポットである日光東照宮へ。清水で久能山東照宮を登った者としては外せない場所であった。



上の「石鳥居」の手前に佇む苔のまあ美しいこと。しかし人出の多い東照宮でよくよく目を凝らしてみると、コイツ何撮ってんだよ的なアングルで本格的なカメラのレンズあらぬ方向に向ける苔ヲタが意外と多いことに気づかされる。かといって「オレだって!オレだって!」と必死に苔を撮りまくったわけでもありませんが、正直東照宮は苔の宝石箱やぁ~という感じでした。



五重塔。1648年に小浜藩主酒井忠勝により寄進されたもの。酒井ということはやっぱり譜代大名なんですな。関係ないが、酒井といえば昨季末に神戸を戦力外になった酒井友之(元浦和)の就職活動が難航しているようで少々心配・・・。頑張れ酒井、超バモス(inspired by 日産にあったハーフナーのダンマク)。



建物ともども、樹齢の高そう(?)な木々にも目を引かれる。しかし午前中だってのにご覧のとおり既に結構な人出で韓国など外国人ツアー客の姿も多々あり、厳かな雰囲気はあんまり感じられず。とっていもまあ自分のその一人だし、仕方のないことですな。



こういう苔生す灯篭なんかを見ると興奮するのはもはや変態の域なのでしょうか。それでいて苔の種がどうこうとか、そういった知識面まではまだ守備範囲ではないのですが・・・。ちなみにこの灯篭を地面すれすれ、言うなればハニカミ王子が芝目読んでるみたいな角度でごっついカメラ構えているおっさんがいて面白かったのだが、余り人のことは言えないですな。



神厩舎。いわゆる「厩」なのだが、建物の中には徳川家康が戦で使用していたという御輿も薄暗い中ではあるが見られた。そして、写真に写っている方をはじめ、みんながカメラのアングルを上げていそいそと何を撮影しているかと言うと・・・。



コテコテ中のコテコテみたいな「三猿」。恥ずかしながら今回初めて知ったのだが、この「神厩舎」には人間の一生の段階を示す形で8つの猿が彫られており、この「三猿」はその3/8に過ぎないということ。そういう意味で「『子供の頃』は、悪いことは見ざる、言わざる、聞かざる」っつーことらしい。なるほど勉強になりました。さて、既に十分汚れちまったオレはどうしたらしいでしょう?



(つづく)

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