北から南へ川沿いの堤防上を歩きます。
川沿いの車道は地下に通過車両の専用道が造られたため、地上は観光用の車両だけとなりました。

このため、車道が減幅され、歩道が広がりゆったりと観光できます。
川岸の堤防は広い遊歩道となっており、川向こうの浦東の現代的な風景と、浦西の租界当時の歴史的建造物との両方が対比できます。

見所の一つは左の和平飯店と右手の中国銀行。租界時代から建物の高さを競いました。

和平飯店は租界の不動産王だった英国系ユダヤ人の「旧サッスーンハウス」。今では上海一の高級ホテルになったようです。

約1kmの間に歴史的建造物が20棟以上保存されています。

もう一つの見所は時計台を持った「税関ビル」と、その左の「旧香港上海銀行上海支店」。

「旧香港上海銀行」は租界の各企業が共同で設立した貿易決済銀行でした。現在の世界最大の銀行「HSBC」の前身。

建物は「スエズ運河より東にある最高の建築物で、ベルサイユ宮殿に匹敵する」と当時評されました。
この銀行を通じ、中国貿易の莫大な利益が香港へ送られました。

現在は中国系銀行が営業をしています。銀行営業時間中は内部も見ることができます。
色々な建築スタイルの建物が当時の租界の繁栄を物語っています。

最近は建物の中に高級レストランやバーが営業を始め、外灘の風景を楽しみながら飲食ができるようになりました。
撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4