上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海世博会記念展(2):中国各省の「お宝」を展示中。

2012年12月24日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
2階の入り口を飾る大型の方形鼎は中国商代後期の紀元前16-11世紀の王室祭祀用青銅製「后母戊鼎」の精巧レプリカ。
1939年に河南省安陽市の農地から出土しました。流石に本物は国家博物館が所蔵しています。

世界遺産の宝庫「山西省」から送られた青銅製高さ39cmの「鳳鳥尊」。


晋国で崇拝され、皇室を象徴する像で、完全な形で出土した中国青銅芸術を今に伝えるまれに見る珍品。

天津市より贈られた「九竜宝鼎」


周りに56個の丸い「乳釘」があり、中国56民族の団結を表現しています。

福建省ブースに展示されていた磁器製の天女像。


繊細な美しさを感じさせます。

磁器の代名詞とも言える景徳鎮の壷と皿。


景徳鎮は江西省の有名な磁器の里です。

黄金の孔子像。


2500年前の偉人。日本や韓国の思想や道徳観にも影響を与えている儒教の創始者。

湖南省から贈呈された壷。


右の「華彩中国滴水瓶」の紅色(中国紅)は特に素晴らしいですね。

雲南省より贈呈された「牛虎銅案」。


古代祭祀の時、牛は神へ捧げる生贄だったのですね。

重慶より贈呈された「青銅鳥型尊」。



陜西省より贈呈された「唐三彩騎駱駝楽舞俑」。西域の香りがしますね。



「跪座侍女俑」。素朴な面立ちは「中国最初の微笑み」と呼ばれています。



1969年に甘粛省で出土した「銅奔馬」。


疾駆する馬の躍動感が素晴らしいですね。

寧夏省より贈呈された「鎏金銅牛」。銅の表面に純度の高い金が塗布されています。


1977年に西夏王陵より出土した国宝級文物。

西蔵館に展示してあった西蔵仏教寺院の「転教桶」。


表面にお経が書かれており、参拝者はこれを手で回し祈ります。

最後に中華門を出て2階の展示は終わりです。


4つの直轄市と22の省、5つの自治区と台湾や香港などの特別区も合わせ、30以上にもなりますので、とても全部は紹介できませんでした。

三階は外国展示館の出展物が展示してあります。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4