上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ライブ2014:フランス別荘のビフォーアフター「思南公館」(1)

2014年02月24日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.淮海中路から南へ下ります。

2.「思南公館」の名前で一帯が再開発され、一部が昨年頃開業しました。


「公館」の名前が付けられたのは敷地内に「周恩来」の公館が保存されているからでしょうか。
各客室が一戸建てとなるホテル「思南公館酒店」と、独立した喫茶店やレストランなどの店舗が開業しています。

3.各一戸建ての店舗配置図。地図は南が上になっており、南側は同じく一戸建ての客室が並ぶホテルの敷地です。


思南路・復興路の南東角から東は重慶南路までのブロックに30棟近くの豪邸が並んでいます。

4.再開発担当の建築士はフランスまで調査に出かけて、細部まで建設当時のままに再現できるように勉強したそうです。


フランス別荘版「新天地」といったところでしょうか

5.ほとんどの店舗は入居が済んでいるようですが、まだ知名度が広がっていないようです。



6.外壁のモルタルには当時使われた南京産の玉砂利が混ぜられ、素朴な雰囲気が出ています。


建設当時はセメントはとても高価だったからだそうです。

7.ジョニーウォーカーの「永遠向前:Keep Walking」小父さんです。


足元には「スコットランドのウィスキー工場からから上海まで8898kmある」と刻まれています。

8.建物の権利者は人民解放軍の高官などが多かったようです。



9.再開発前に居住していた方々の取材がTVでも放映されていました。


夕方ピアノの練習をしていると通りはカップルが肩寄せあって散歩していたそうです。

10.居住者のご子弟の中には今はアメリカで生活されている方もおられます。



11.喫茶店で一服し、上海の「山の手生活」を疑似体験するのは如何でしょうか。


素敵な庭に囲まれた戸建てのホテルに泊まってみたいものです。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS