波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

江戸城(皇居)は桜満開!(東京見物その1)

2018-04-14 01:37:27 | お城
こんばんは、白黒茶々です。
春の訪れよりちょっと前に、私のもとにある招待状が届きました。 それは何かといいますと………



私の勤めているお店が増販コンテストで優秀賞を取り、その賞品として全国の豪華なホテルや旅館のペア宿泊券が送られてきたのです。 従業員なら誰が行ってもよかったのですけど、私は「たまには休んでゆっくり行っておいで」というありがたいお言葉をいただいたので、遠慮なく使わせてもらうことにしました。 ただし、そこまでの交通費を含めた諸経費は、自腹となります。
そうしたら、目的地と宿泊先を決めなければならないのですけど……… 考えた末に、3月末にたつぴと一緒に東京見物をすることにしました。 東京には、私が訪れたことのない名所旧跡がまだたくさんありますし。



しかしその計画を実行する頃には、はかなり弱っていました。できることなら東京見物はキャンセルして、彼に付き添っていたい。しかし一緒にいても、何もしてあげられませんし、楽しみにしていたたつぴにも申し訳ないですし。
結局、その日の早朝に箔とを散歩に連れ出し………



彼らと「明日の夜には帰ってくるから、(生きて)待っていてくれ」ということを約束して、家を出発しました。 あとのことを箔母さんに任せてしまって申し訳ないのですけど、私たちはこれから東京に向かいます。ただし、宿泊先以外のところは貧乏旅行なので、移動手段は青春18きっぷによる各駅停車の旅となります。 そうしているうちに………



富士川に差し掛かったところで、富士山が見えてきました。 まだ雪が残っていて、雄壮かつ華麗。それにその姿を見れば、旅の情緒も感じます。



次に私たちは、熱海で途中下車。そちらでは、駅前にある温泉を引き入れた足湯を堪能しました。 私たちはさらに列車を乗り継ぎ………



自宅の最寄り駅で始発列車に乗り込んでから約5時間後に、東京の山手線の大崎駅に到着しました。そのときの時刻は、11時。私たちの目の前には、生そば・うどん・あずみ大崎店という、駅ナカのお店がありましたよ。 ちょっと早いですけど、こちらでお昼をいただくことにしましょう。



話の流れでは、たまたまこのお店にめぐり会ったようになっていますけど、実は事前に安くて手軽に食べられるようなところを調べていました。 ちなみに、私の目の前にあるミニカレーとかけそばのセットは、550円。カレーは蕎麦屋さんの味で、辛さ控えめ。そばは関東特有の鰹だしで、ちょっと濃いめのつゆが麺に絡んで美味しくいただくことができました。
このあと、たつぴは池袋・渋谷方面でのモバゲーイベントに行くというので、別行動となりました。 私は彼とは逆方向に向かう山手線に乗っていき………



まずは、東京駅に降り立ちました。平成24年(2012年)に建設当時の姿に復原されてから6年経ったこともあって、東京の風景にすっかり馴染んでいますね。
ここから最初の目的地までは、歩いていけないこともないのですけど、今回は効率的に行きたいので、地下鉄を利用していきます。 ということで、九段下駅に至りました。そこを出てすぐのところには………



靖国神社や千鳥ヶ淵、日本武道館などがあるのですけど、すごく混んでいてなかなか前に進めません その日は例年より早く桜が満開となり、その名所でもあるそれらの場所は、大勢の人で賑わっていました。



そうそう、この日に私がまず行きたかったのは、現在は敷地の大部分が皇居となっている、江戸城でした。 千鳥ヶ淵はその北の丸のお堀だったところで、日本武道館の正門となっているこちらの田安門は、江戸時代から現存しています。 高麗門と櫓門で構成される桝形門という形式で、国の重要文化財に指定されています。



田安門の東南方向には、清水門があります。こちらも江戸時代初期に建設され、国の重要文化財となっております。田安門と同じ桝形門形式なのですけど、起伏のある立地ということもあって、高麗門と櫓門を潜ったあとに、クランク状の坂を上がっていくようになります。
この日は日本武道館で日本大学の卒業式がおこなわれていて、スーツと袴姿の卒業生は、混雑を避けてちょっと離れたこちらの門から入るように誘導されていました。それらの施設がある北の丸公園は、かつての江戸城の一角の北の丸だったところであります。



その北の丸の南側に位置する本丸の高石垣の上には、北桔橋門(きたはねばしもん)と左右の塀が現存しています。ちなみに、こちらの門に繋がっている木橋は以前は可動式となっていて、門側に桔ね上げることができたのですよ。 江戸城の門は、そのほとんどが桝形門形式だったのですけど、こちらの門は櫓門の部分は撤去されています。さらにお堀に沿って南下していくと………



木橋を伴った、平川門が見えてきます。こちらも桝形門を構成する施設全体が現存しているのですけど、その片隅には死者と罪人を城外に出すときだけに使う、不浄門なるものもあるのですよ。 といったトコで、またさらに先に進みます。



こちらは江戸城の主要部の、本丸・二の丸・三の丸だったところで、現在は皇居の東御苑となっています。その西南側からの景観となります。手前の巽櫓から桔梗門を経て、後方の富士見櫓をいっぺんに見られるので、迫力満点でオススメの撮影スポットでもあります。そうしたら、この風景を眺めながら、江戸城の説明をさせていただきます。
江戸城は、12世紀初頭に江戸氏がこの地に館を構えたのが、最初と云われています。さらに15世紀半ばに、太田道灌が築城工事に着手し、中世の江戸城を完成させました。
さらに時代を経て、天正18年(1590年)の小田原征伐のあとには、徳川家康豊臣秀吉によって関東に移封されました。このとき家康は江戸城を関東支配の拠点としたのですけど、秀吉に忠誠を誓うフリをする意味もあって、城の大拡張はしないで、少し手直しをする程度でヨシとしておきました。

そして、慶長3年(1598年)に秀吉が死去したあとに、本格的な築城工事を開始 石材は伊豆から運び、5層の天守を上げ、一気に近世の城郭へと変貌させました。豊臣氏が滅亡したあとも工事は続けられ、築城開始から約50年後の3代将軍家光の代になってようやく完成しました。



皇居外苑となっている、だだっ広い西の丸下曲輪を歩いていくと、こちらもまた有名な二重橋が見えてきます。
手前の西の丸大手門(皇居正門)伏見櫓、それに続く多聞櫓は、いずれも現存しています。現在の二重橋は、手前の石橋と後方の鉄橋が重なることからそう呼ばれているのですけど、かつては鉄橋の部分には木橋が架かっていました。その橋を架ける場所があまりにも高すぎて、橋桁が届かなかったので、橋の上に橋を架けるという二重構造をしていて、その姿から二重橋と呼ばれていました。



西の丸下曲輪(皇居外苑)の西側には、やはり有名な桜田門が現存しています。ちなみにこちらは、田安門・清水門と並んで、国の重要文化財。 これらの他にも江戸城にはいくつかの建物が現存しているのですけど、宮内庁の管轄内にあるものは文化財の指定から外れるそうです。
桜田門といえば、「桜田門外の変」でその名が知られていますよね。

そこに出てくる歴史上の人物は、「おんな城主 直虎」の、直政(菅田将暉)の子孫にあたる井伊直弼であります。「西郷どん」では、佐野史朗さんが好演している直弼は、幕府の大老に抜擢されてからは、14代将軍に慶福(のちの家茂)を推し、朝廷からの勅許を待たずに開国への道を踏み切ったりしました。それらの強行政策に反論したり危険人物とみなされた者は、「安政の大獄」でことごとく粛清し、吉田松陰や橋本左内らが処刑されました。やがて直弼は反感を買い、安政7年(1860年)3月3日に雪の積もる中、桜田門の外で水戸浪士らによって暗殺されてしまいました。



話は現在に戻ります。その日は都内では桜が満開で、普段は立ち入り禁止となっている皇居の乾通りが、特別に開放されていました。 そこでは、秋には紅葉も見られるのですけど、桜も見応えがあるみたいですね。
DJポリスが仕切る中で、すでに大勢の人が列を作っていました。ここで躊躇する方もいると思いますけど、持ち物検査の関門を突破したら、多少はバラけてくるので大丈夫ですよ。



明治以降に改造を受け、櫓門をまっすぐ潜る形となった坂下門を通過すると………



わずかに宮殿が見え、引き続いて宮内庁の建物がババーンと迫ってきます。



さらに江戸城本丸の隅に聳え立つ、富士見櫓を仰ぎ見ることもできるのですよ。「八方正面の櫓」とも呼ばれたこの建物は意匠的にも美しく、本丸側からも眺められるのですけど、やはり普段は非公開のこちらから見ておきたいですね。



手前の桜もきれいなのですけど、その後方には蓮池濠を経て、本丸の高石垣とその上に富士見多聞櫓が聳え立っているのが見えます。



それにしても、スゴい人 それでも、多少誘導はされるものの、ある程度は自由に自分のペースで写真を撮りながら歩くことができました。



こちらは、太田道灌の時代から残っているという、(下)道灌堀です。警備員さんを撮ったというワケではないのですけど……… とにかくご苦労様です。



そして、乾通りを通り抜けする人の波は、乾門と西桔橋門(にしはねばしもん)の二手に別れて、退場となります。 私はこの時、本丸跡に直結する西桔橋門ルートを選んだのですけど………
江戸城のレポートがあまりにも長引いてしまったので、乾通りの通り抜けが終わってキリのいいところ(?)で、いったん仕切らせていただきます。 次回ご案内する東御苑は見どころ満載で、外国人観光客も多いのに、入場無料ときたもんだ 箔波日記ではその魅力に迫り、その他の名所もできるだけご案内できるように頑張るので、次回も懲りずにお付き合いくださいませ。


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