9月22日(土)
しょぼい美術館訪問記
以前から行こう行こうと思っていた「フィアデルフィア美術館展」ももう24日で終わり・・・。少々無理をしてでも行っておきたい!
と言うわけで、22日の昼前に徳島を出て、神戸経由でJR京都駅前に降り立ったのが午後3時。バス乗り場を捜すのが手間取り、5系統のバスに乗れたのが3時半。そして混み合う河原町を経由して、平安神宮にほど近い「京都会館美術館前」バス停に着いたのが4時20分。5時の閉館まで、あと40分間で77ある今回の展示作品を鑑賞しなければならない。もう、次は無いのだから・・・。1作品あたり2分足らずで観ていく計算になり、素早い行動が必要である!少々悲壮な決意で美術館のエントランスに入っていく。
展示作品は選りすぐられたものばかりで、駆け足で鑑賞するのは勿体ないものばかりであるが、割り切る他無い。
ただ、お気に入りの作者の作品の前では、なかなか立ち去る事が出来ない。セザンヌやモネ、ルノワールは無論であったが、アンリ・ルソーの「陽気な道化たち」(左写真 売店で購入したミュージアムグッズより)の前からは立ち去りがたかった。この人の絵は、小学校の教科書に載っていた「眠れるジプシー女」を観て以来、心を引かれ続けてきた。幻想的で観るものの想像力をかき立ててくれる。この作者の生前は、素人画家と嘲笑されたとあるが、嘲笑した人の名前は忘れられてもアンリ・ルソーの諸作品は今でも特別なポジションを占めている。自分は、絵そのもの他にこういった来歴を好む傾向があるようだ。
少ない鑑賞時間であったが、念願が叶い多少の充実感もある。
さて、これから東海道線を東上して、今夜の宿泊地三河安城に向かう。切符は浜松まで買ってある。