2012年7月11日(水)
東京メトロ半蔵門線で清澄白河駅へ。東京も主要ターミナル駅周辺なら土地勘も働きますが、山手線の外側にある地下鉄の中間駅については地上に出ても何処に行けば良いのか、途方に暮れてしまいます。とに かくそれと思われる方向に歩いていきます。迷いながらもたどり着いたのは<東京都現代美術館>。ここで7月10日から開催されている「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を見に、やって来ました。最初の展示室では撮影に使ったスーパーメカが展示してあり、目が釘付け状態に・・・・メーサ車(平成ゴジラ版ですが)やムーンライトSY号等の東宝スーパーメカ群。マットアローやジャイロやウルトラホーク、特にZATの誇るスカイホエールの巨大さに驚きます。また本格SFTVシリーズを銘打っていたスターウルフのバッカス三世号の実物?ミニュチアに涙しました。実際、展示物の物量に圧倒されました。ウルトラガンやマットシュート等の銃器や科学特捜隊の通信バッジ等の実物=小道具には心を奪われます。憧れの品々が目の前にあるのですから。初めて目にする資料も多く、収穫ありました。
そして、この企画の為に生れた映像作品、《巨人兵》東京に現るを見てきました。10分間の作品に日本の特撮の持てるすべてをぶち込んだ情念の塊でした。巨人兵による東京の破壊シーンは、短い時間に惜しげも無く大量のミニュチアを投入し、一気に、徹底して破壊していきます。美しい程に、火の7日間を描ききります。
映像作品を見てこれで終わりと思っていたら、大間違いでした。ここからが凄い。この10分間の作品で使われた特撮テクニックの解説が実際のメイキング映像とミニュチアで解説されています。あまりに綺麗なシーンだったので、てっきりCGと思っていたら、ミニュチアと昔からの合成を使っていたりしていて、その撮影の技に唸ります。そんな感じで進んで行くと、突然広いスペースが現れ巨人兵が破壊した東京の街並みのセットが現れます。このエリアは嬉しい事に写真撮影可能でした。カメラを持ち込まなかったので携帯で撮影する他ありませんでしたが、それでも狂喜乱舞の心境です。思えば巨大ミニチュアセットを歩き回るのは子供の頃の夢でした。それが
今日適い
ました・・・。
会場に居たのは二時間程でした。正直もう少し居たかった。もっと見て見たかった。私にとってはそんな出来ごとでした。予定より長居をした為、当初の予定は大幅に狂いました。予定の新幹線には乗れず、目的地の青森到着は夜遅くになります。が、今日の感動の大きさに比べれば些細な事です。