2011年6月5日(日)
高速道路(&本四架橋)休日1000円もあと3週を残すのみ。<チャンスは最大限に生かす>はシャア大佐の最終回でのお言葉ですが、私もそれにあやかり、四国から脱出します。鳴門IC から明石大橋を経由し山陽道、播但連絡自動車道路をひた走り終点和田山に近い朝子ICまでひた走ります。ここからカーナビとiPadの地図ソフトを頼りに進路を西にとり、山の中に入っていきます。人家も絶え、周囲が緑に支配されたと思われた頃、突然視界に巨大な人工物が飛び込んできます。神子畑選鉱所跡です。強烈に興味をそそられますが、今こちらで長居をする訳にはいきません。これから、さらに山間に分け入り明延の1円電車を見に行きます。本日、地元のボランティアによって復元された列車が走るとのこと。ところが明延地区への案内表示は看板や幟等もなく(見つけられない程貧弱なのか?)、iPadもドコモも圏外となり、最後の綱のカーナビも山間地のため地図の縮尺が大きくて役に立たず、頼りとするのは当てにならない自分の勘のみ・・・。諦めかけたところで鉱山学習館の案
内板を発見。側道を上がります。行き止まりにたくさんの鉄道車両が展示してあります。とは言え、ここには動いていそうな車両は見えません。みんな博物館の剥製の様に静かに鎮座し
てい
ます。あまりに個性的な車両ばかりで、時間が経つのを忘れて見入ってしまいます。
と、そこにヘルメットをかぶった一団が現れ、引率者に案内されて地下の坑道に入っていきます。後で聞いたところでは坑道見学会(有料)の参加者であった様です。立ち去ろうとするスタッフの方に、電車の運転は今日は終わったのかと聞いてみると、<ここからもう少し集落に入った地区でやっているが、もう間もなく終了するので急ぐように>と言われました。慌てて言われた場所に行ってみると、小さな機関庫と小さな屋根の下に、小さなバッテリー機関車と小さくてクラッシック(要するにぼろな)客車が連結されて、お客を待っています。
スタッフが言うには、この小さな機関車21号機は、明延で使用された機関車ではなく、余所の鉱山で使用されていた同型を入手し、ニチユの子会社で整備してここに持ってきたもので、ここでは機関車は20号機まであったらしいので、それに続く機関車と言う訳で21号機を名乗っているとの事。明延カラーのブルーに塗りなおしてもらっています。
乗車協力金として1円を支払い、小さな車両に乗り込み出発を待ちます。乗客は私ひとり。贅沢な客車列車の(けれど極めて短い)旅が始まります・・・。
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