しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

東海道鈍行紀行(2)なつかし3連発の静岡県

2007-10-05 23:33:21 | 旅行記

9月23日(日)

なつかし3連発の静岡県

なつかし1発目 5年ぶりの再会

三河安城の東横インを8時過ぎに出ます。今日は、浜松市在住の大学鉄研同期でかつ下宿先の隣人であったE上氏の案内で静岡西部を車で案内してもらうことになりました。浜松駅の1駅西寄りの高塚駅で合流します。5年ぶりでしょうか。まず最初は御前崎へ。鉄研OBと言うものの、E上氏は大学在籍中に国鉄完乗を成し遂げたのち、鉄道に対して全く興味を無くしています。今回は足を洗ったE氏に迷惑を掛けない為に、非鉄のドライブにしようと心に決めていました。

なつかし2発目 給食の思いで・・・

038

御前崎が静岡県最南端であることを初めて知りました。伊豆半島の石廊崎の方が南と信じていました。ひとつ物知りになりました。でも御前崎には申し訳ありませんが、それだけのスポットでありました。失礼この上無いですが・・・。

053

052

昼飯時になりました。E上氏の案内で以前から行きたかった御前崎市の「学校へ行こう」という名の給食を出してくれる店に行きます。E上氏はソフト麺とオムレツを。私は揚げパン、鯨のオーロラソースあえ、ちくわの磯辺あげ、ゴーヤ炒めを注文。おいしかったです。でも、自分の中で思い出の味を美化しすぎていた様で、「あの時の味って、こんなものだったっけ?」というのも正直ありました。これは、年代や地域によって給食のメニューや味付けが少しづつ違っている事も理由のひとつだと思うのですが・・・・。

なつかし3発目 温泉より・・・・!

 お腹も膨れたことだし、今度は「温泉だ!」とばかり、進路を北にとり大井川沿いの川根温泉を目指します。道中、E上氏が「大井川鉄道の写真、撮りたいのと違うか?」と私に聞いてきます。私は、「いいや、昔と違って熱意も冷めてるし・・・。気を遣わないで!」と返事しました。そうこうするうちに、川根温泉へ。ナトリウムー塩化物温泉です。館内の掲示には、これでもかと言うくらい源泉掛け流しを強調しています。実際効きそう。でも、良質温泉につきものの飲用コップがありません。これについては、成分のフッ素濃度が基準を大幅に超えているため、保健所の許可がおりないという、表示がありました。それほど濃いと言うことの様です。浴槽内は、何度も来ているE上氏でさえ驚くほどのお客さんでいっぱい。だいぶ窮屈さを感じます。それでも露天風呂で手足を伸ばしていると、遠くの方から汽笛が聞こえてきました。身を乗り出すと、意外と静かにSL列車が目の前の鉄橋を渡っていきます。映画のワンシーンのようにゆっくりと、なつかしい光景が繰り広げられています。(実際は、物心ついた時にはSLは引退してましたが・・・)非力なC12形蒸気機関車が引っ張ってると思えないほど、多い数の客車を引き連れています。よく見ると、最後尾に機関車が連結され後押ししていました。このような魅力的なシーンを見せられては、血が騒がざるおえません!E上氏に「いまから撮影行動に入るので、今すぐ風呂から上がる。君はゆっくり休憩してくれ。では・・・」とひとり温泉を後にしました。

早速、大井川の河原に出て、次の列車をねらいます。もう戦闘モードにスイッチが切り替わっています。        

059068元近鉄特急の登場

そして、本日最終のSLが通過します。県道沿いのSLが見える丘公園から俯瞰します。

080

085

撮影し終えると、E上氏は「ほなけんは、昔と少しも変わっていないなあ・・・」とつぶやき、あきれた表情を浮かべていました。今日はE上氏には、本当にわがままを聞いて頂きました。スペシャル・サンクスであります。


東海道鈍行紀行(1)しょぼい美術館訪問記

2007-10-02 23:49:06 | 旅行記

9月22日(土)

しょぼい美術館訪問記

以前から行こう行こうと思っていた「フィアデルフィア美術館展」ももう24日で終わり・・・。少々無理をしてでも行っておきたい!

991

と言うわけで、22日の昼前に徳島を出て、神戸経由でJR京都駅前に降り立ったのが午後3時。バス乗り場を捜すのが手間取り、5系統のバスに乗れたのが3時半。そして混み合う河原町を経由して、平安神宮にほど近い「京都会館美術館前」バス停に着いたのが4時20分。5時の閉館まで、あと40分間で77ある今回の展示作品を鑑賞しなければならない。もう、次は無いのだから・・・。1作品あたり2分足らずで観ていく計算になり、素早い行動が必要である!少々悲壮な決意で美術館のエントランスに入っていく。

992

002

展示作品は選りすぐられたものばかりで、駆け足で鑑賞するのは勿体ないものばかりであるが、割り切る他無い。

Img_1209  ただ、お気に入りの作者の作品の前では、なかなか立ち去る事が出来ない。セザンヌやモネ、ルノワールは無論であったが、アンリ・ルソーの「陽気な道化たち」(左写真 売店で購入したミュージアムグッズより)の前からは立ち去りがたかった。この人の絵は、小学校の教科書に載っていた「眠れるジプシー女」を観て以来、心を引かれ続けてきた。幻想的で観るものの想像力をかき立ててくれる。この作者の生前は、素人画家と嘲笑されたとあるが、嘲笑した人の名前は忘れられてもアンリ・ルソーの諸作品は今でも特別なポジションを占めている。自分は、絵そのもの他にこういった来歴を好む傾向があるようだ。

少ない鑑賞時間であったが、念願が叶い多少の充実感もある。

さて、これから東海道線を東上して、今夜の宿泊地三河安城に向かう。切符は浜松まで買ってある。