しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

激走、1498.8㎞ 西の旅(5)俵山温泉、ひとり占め!

2011-12-03 21:40:32 | 温泉

2011年11月17日(木) お昼ごろ

DD51の単機回送を見送り、このまま山陽線沿線に出て貨物列車を撮影しようかとも思いました。が昨日からの強行軍で疲れが溜まっています。昨日に引き続き本日も温泉で心と身体を休めることにします。温泉に何度も入浴する自分のスタイルが健康的なのかは、疑問がありますが・・・。

前から行きたかった俵山温泉に進路を定めます。湯治場のスタイルを現代に残す温泉で、ほとんどの旅館には内湯はなく、湯治客が共同浴場に通います。湯治場としての規模は日本屈指と言えます。pH9.8とアルカリ度がかなり高い、微量のマンガンを含んだアルカリ性単純泉で、リウマチ効く名湯として知られています。嬉しい事に共同浴場の湯は加水なしのかけ流しで自噴しているそうです。現在昔ながらの共同浴場は<町の湯>1軒となっています。それに、最近出来た観光客向けの大型浴場のある<白猿の湯>の2件がこの温泉の外湯として、温泉で身体を癒す老若男女を受け入れています。まずは、大きくて新しい、如何にも観光客御用達といった<白猿の湯>に入ってみます。

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入口付近には飲料所が設けてあり、嬉しくなります。結構名のある温泉でも保健所の許可の関係で飲用させない所が多いので、この温泉の湯治に対する真剣さと効能が伊達でない事が伝わって来Img_8408 ます。とは言え、<白猿の湯>の入浴料700円は少し高いかなと思いました。が、価格差で湯治客と観光客との棲み分けが出来ている訳で、この時間でも<町の湯>はお客でいっぱいでした(後で確認)。少しくらい高くても、この時の自分にとっては幸いでした。と言うのも、大きな施設をほとんど独り占めに出来たのですから。平日のお昼前は、この施設にとってエアポケットの様なものだったのでしょう。大きな露天風呂に寝そべって(実際ペット湯と呼んでいるようです)、流れる雲を眺めていると、時間の経つのを忘れてしまいます。あまりに気持ち良すぎて、本当に寝てしまいました・・・・。温泉の効果もあったのでしょう・・・。かなり気力・体力が回復してきました。この勢いを駆って、<町の湯>にも入る事にします。

ここは、全国の温泉地によくある共同浴場のスタイルです。値段も340円とリーズナブル。私が愛してやまないスタイルですが、喫茶スペースがあったりして地域の社交場ともなっていまImg_8416す。先ほどの温泉と違い、結構込み合っています。脱衣所で服を脱ぎ始めると、浴室の先客達が騒いでいます。やがて、施設のスタッフが中に入り何か調べています。そんなことにかまわずに、裸になって浴室に入ろうとした時、スタッフに呼びとめられます。機関銃の様な早口の方言なので良く聞き取りませんが<技術的問題が起きて、今から2つある浴槽の1つのお湯を抜くので、入らないでくれ。今まで入っていた人は、ランクの高い<白猿の湯>に入れる様にするから>との事の様です。他のお客さんは施設がグレードアップするので、指Img_8414示に従っています。が、私は、今そこに行ってきたところなので、この指示には従う訳にはいきません。結局1度脱いだ服を、もう一度着て、料金を払い戻してもらい、入りたかった<町の湯>を出ました。<こんなことなら、入る順番を逆にすればよかった・・・。>といった後悔の念が湧いて来ました。でも考えてみれば、<今まであの大きな施設をひとり占めに出来たんだから、これで良かったんだ>という考えに落ち付きました。温泉は考え方までプラス志向に変えてくれるようです。恐るべし、俵山温泉。

俵山温泉には、古き日本の温泉文化が生きています。


激走、1498.8㎞ 西の旅(4)岡見貨物-美祢線編、おまけの単機回送

2011-12-03 20:05:33 | 鉄道写真

2011年11月17日(木)

タキを受け渡したDD51はこれから、配置先の門司まで単機で帰ります。以前は輸送ルート上の厚狭に配置されていましたが、美祢線系統の貨物が岡見貨物のみとなってしまった今では、距離が相当離れていても、九州に配置した方が効率的なのでしょう。

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美祢駅でしばし運転停車する様なので、少し先回りしてみます。南大嶺駅手前の県道33号線が厚狭川と美祢線をまとめてオーバークロスするポイントから狙います。自動車の通行量が結構あり、あまりおすすめは出来ません。

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身軽になった単機のDD51は、赤い屋根瓦の屋敷をバックに軽快に駆け抜けていきます。

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激走、1498.8㎞ 西の旅(3)岡見貨物-美祢線編+スイッチャー

2011-12-03 10:23:28 | 鉄道写真

2011年11月17日(木)

朝、目覚めたとき自分が今どこに居るのか分りませんでした。そうだ、今小郡駅(改名後の新山口という名前は頭に浮かびません)前のビジネスホテルに居るんだと認識するまでかなりの時間を要しました。こんな時は、相当疲れが溜まっているいるのでしょう。昨夜は浜田ICからの高速に上がり、山口県を目指しましたが、映画を見る為、広島で寄り道→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20111123

をしたりして、ここに着いたのが午前0時。昨日は1日で800キロ移動しました。身体は、まだ寝ていたいと言うメッセージを発しています。今日からは、ゆっくりと旅を楽しみたい気持ちが強くなってきました。せっかくの休暇ですから。でも、せっかくの休暇だからこそこの時しか出来ないことをせねばと、私としては珍しく誘惑に打ち勝ち、寝床から抜け出し、次なる目的地に出発します。

今日こそは、納得のいく<岡見貨物>の写真を撮りたい!という《しょぼい》野望を胸にして・・・。

向かったのは、美祢線四朗ヶ原-南大嶺の田園地帯の直線区間(お立ち台通信Vol.5、P184)に紹介されていたポイントです。今回、ここに的を絞ったのは作例では、影が編成に落ちていなかったから。昨日は、これに泣かされました。今日こそは編成全体にバッチリ陽が当たっている写真を撮りたいのです・・・・。高速道路ICからも近く、またカーナビのおかげもあり、迷うことなく現地に到着出来ました。一目で、このロケーション気に入りました。が、作例と違い、後ろの方に山の影が落ちています。やはり11月ともなるとここでも光線状態は芳しくない様です。上手くクリア出来る場所を探しているうちに、予想より早く列車がやってきます。この時ばかりは、慌てました。このワンショットに懸けて、那須与一の心境でシャッターを切り続けます。

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結果は、後方のタキに影が掛かっていますが、これなら合格点を上げても良いかなと自身で納得します。

先ほどの貨物列車が南大嶺駅で対向待ちしているのを確認して、美祢駅北方にある貨物列車の到着地に先回りします。駅前ロータリーの傍にある踏切横で黄色いスイッチャーが待機しているのが見えます。3人の宇部興産セメントサービスの方が、先ほどの貨車を受け取る為、待機しています。「写真を撮らせてください。」と言うと、「どうぞ、どうぞ、好きなだけどうぞ」との返事が返ってきました。このありがたい言葉を無駄にはしまいと、入替えの一部始終をカメラに収めることにします。

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列車はここより北にあるヤードに到着。黄色いスイッチャーは貨車を受け取りに出発します。

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JRから引き継いだ貨車を牽いて工場に続く専用線を黄色いスイッチャー<No.12>はゆっくりと走っていきます。緑の絨毯を行く綺麗な機関車は絵画のようです。

当初は、おまけの様に思っていた専用線探訪でしたが、予想以上に充実した時間を過ごせました。去りゆく貨車を眺めていると、昨日の朝に撮影したものが、何両か含まれていました。貨物の世界は奥が深い・・・・。

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激走、1498.8㎞ 西の旅(2)有福温泉探訪

2011-12-01 23:16:58 | 温泉

2011年11月16日(水)午後の部

Img_8169F1001177  撮影を切り上げ、国道9号線を東に向け浜田方面へ車を走らせます。途中、昼飯の為に立ち寄ったのが、道の駅<ゆうひパーク三隅>。日本海側に来て魚を食べないのは、いけない事の様に感じて、海鮮丼をいただきます。ご飯の上には、予想以上にさまざまな具が乗っており、満足です。大量に乗っかっていたイカの刺身など、さっきまで目の前の日本海を泳いでいたんだと思うと、感動してしまいます(思い込みですが)。食事を終え、日本海を近くで眺める為、屋外の欄干まで近づくと、山陰線が海岸の間際を走っている事が分りました。時刻表で確認すると間もなく<スーパーおき>が来るはずですが、反対方向から代わりに出てきたのは、国鉄色のキハ47でした。ダイヤがおかしくなっている様ですが、特急車両のデザインとしては、はなはだ疑問な187系ではなく国鉄型車両が撮影出来た事は、私のとっては幸いでした。

それにしても、今日の日本海の風景は、まさに<天気晴朗なれど波高し>の状態でした。

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浜田市街を通り越し、山の方に車を向けます。すでに長時間のドライブで疲れが溜まっています。こんな時は温泉が一番?です。以前から行きたかった有福温泉に向かいます。

1350年前に発見されたという由緒ある温泉は、3つの共同浴場を中心に山間に点在する旅館が階段で結ばれ独特の景観をつくっています。車を駐車場F1001175Img_8223に停めて、湯めぐり開始です。初めは、やよい湯。悪く言えばしょぼい外観ですが、湯治場の温泉はボロイ方が効果があるような信仰(私だけ)を持っているので、結構ありがたく入浴します。

↑小さな川をほとんど跨ぐ状態で目立たぬ様に建っていた<やよい湯>

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2湯目は、温泉街入口付近のさつき湯です。木造の建物自体は新しく、清潔な感じです。目立つ場所にある為、観光客で賑わっています。

さつき湯を出て、上方の旅館が立ち並ぶ一角に、ひときわ異彩を放つレトロな建物があります。この建物こそ有福温泉の象徴ともいえる御前湯!ここに行かずして有福温泉を語ることはできません(多分)。

F1001173Img_8239 深い湯船に満々と湛えられた無色無臭のアルカリ性単純温泉に浸かっていると、時間の過ぎるのも忘れてしまいます。2階の休憩室も、時代的な内装で、このまま泊まって行きたくなります・・・・。

Img_8232とは言え、旅は始まったばかり。明日こそ今朝の撮影のリベンジを果たすべく、次の目的地に出発します。