2012年7月13日(金)
急行<はまなす>で東室蘭に降り立ったのは4時15分。この季節、あたりは明け切っていますが、人々の生活リズムは早朝です。人影も、開いている店もありません。駅の待合室で仮眠をとりながら、人々の日常が始まるのを待ちます。周囲が騒がしくなったので目を覚まし、出発の準備に掛かります。
東室蘭駅からそう遠くないレンタカー店まで歩いて移動し、8時の開店と同時に手続きを始め早々に出発します。国道37号を進路を西にとり、稀府~北舟岡のお立ち台に向かいます。目標の踏切から少し草をかき分け東に歩くと、遠くに伊達市の火力発電所の高い煙突を望むポイントいたどり着きます。まずは、DF200から。
やがてお目当ての<北斗星>が・・・・。
天気が冴えませんので、いまいちなショットに。気分を変えて俯瞰にチャレンジします。
道央自動車道で伊達ICから豊浦ICまで移動し、JR大岸駅から1.2㎞ほど西にあるカムイチャシに向かいます。海と山に行く手を阻まれた断崖の地を鉄道はトンネルで貫けます。その直上のお立ち台を目指します。
カムイチャシはアイヌ語で「神のとりで」の意味。アイヌの城跡です。室蘭本線のトンネル付近から、恐ろしく急で長い一直線の階段を登って展望台?にたどり着きます。噴火湾を一望する物見台として最適な位置に築かれた砦は、直下を走る室蘭本線を見下ろすのにも最適な位置にあります。晴れていれば眼前は紺碧の噴火湾が拡がっている事でしょうが、本日は灰色の空と同化しています。とは言え光線の事を気にせず上下両方から来る列車を撮る事が出来ます。昔のもの見になった気分で通過する列車を監視します。函館・札幌を結ぶ幹線とあって行き交う特急、貨物列車の数は多く、楽しめます。とは言え、天気はさらに崩れ、ガスもかかり始め、小雨も交じり始めました。本日の撮影は、この辺で切り上げる事にします。