11月2日 羽生選手の コメントつきニュース動画とフィナーレ、別角度の動画を追加しました!
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スケートカナダのエキシビションで、羽生選手が新プログラムをついに披露してくれました!
なんというか、まさに言葉を失う素晴らしさ、息を呑むというか、息が止まるという感じの演技で、何かを書くのをやめようかな、と思えたほど。
羽生選手が今回エキシビションとして使ったのは、
Il Volo (イル・ヴォーロ)の「Notte Stellata」(ノッテ・ステラータ)という曲ですが、
これは、サン・サーンス作曲の有名な「白鳥」の旋律に、
「星降る夜に」というイタリア語タイトルで、イタリア語で歌われているセレナーデです。
サン・サーンスの「白鳥」は、ある意味、フィギュアスケートの王道中の王道ですが、
そこにIl Voloの歌を加えてあるこの曲は、本当にとてもロマンティックで美しい、愛の歌ですが、まずはこの選曲がとても素晴らしくて驚いたのですが、
どうやら、これは、あのタラソワコーチからのプレゼント曲だったそうで… 素晴らしい! (振付は、デビッド・ウィルソンさんです。)
→ サンスポ http://www.sanspo.com/sports/news/20161031/fgr16103108440004-n1.html
時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-00000019-jij-spo
日刊スポーツ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-01731653-nksports-spo
以下、日刊スポーツ記事から、羽生選手の言葉を抜粋
「声を掛けていただいたのは非常にうれしかった。僕は、プルシェンコとヤグディンの戦いに憧れて、オリンピックで金メダルをとりたいとか、スケートを本気でやろうと思えたので、ソルトレークシティーの頂点に立った選手を教えていた先生に直接、曲をもらえるなんてほんとに幸せだなと思いました」
震災が起こったシーズンに使ったエキシビション「ホワイト・レジェンド」と“白鳥”でつながるだけに、最初に聞いたときは「胸の奥からわきあがるものがありました」。「ホワイト-」の時の、飛び立つイメージとは違い、「優しく包み込むような感じ」を表現したいと語った。
参考: イル・ヴォーロ(IL VOLO)の「Notte Stellata」
イル・ヴォーロの曲は、今年初めに、NHKのスペシャルエキシビションで、
羽生選手憧れのプルシェンコ選手が、
彼らの曲「グランド・アモーレ」を使って、本当にカッコよく、情感たっぷりに滑って下さいましたよね!
羽生選手にも彼らの曲は似合いそうだよね、いつかやってくれるといいよね、と私は思っていたので、
まー、タラソワコーチありがとうございます! どんどん勧めて下されば、と書いておきます。(笑)
この曲は、もともとはあの有名な、うっとりとするほど美しい、サン・サーンス作曲の「白鳥」のメロディなので、スケートにはとても合う曲ですし、王道曲でもあります。
サン・サーンスの「白鳥」は、ジョニー・ウィアーさんがスケートを始めるきっかけになった、
有名なオクサナ・バイウル選手の「白鳥」演技で使われ、また、彼自身も、この白鳥をやったことがありました。
どちらも、多くの人の記憶に残る名演技で、私の記憶にも残っていますし、このブログでも過去に紹介してきました。
でも、中でも、羽生選手の白鳥が一番好きな私としては、この選曲は、本当に最高の一言でしたね。
解説ナシ動画
今回の羽生選手の衣装を見て、ジョニー・ウィアーさん路線のようでもあり、
でも、有名な男性ボーカルの曲を使うことで、クラシック調でありながら、甘美で力強い選曲にもなっており、最近のプルシェンコ選手も使ったグループの曲でもあることから、イメージ的にも、
羽生選手にとってはきっと、憧れの王道中の王道、みたいな感じではないかと想像されます。
シニアデビュー以降、今日まで継続してやってくれてきた、和風アレンジの「白鳥の湖」~ホワイト・レジェンド~は、この間の夏のアイスショーで、そろそろ見納めなのだろうな… なんて思っていたところ、
なんと、選曲を変え、衣装も変え、イメージも変え、成長して、「第二の白鳥」となって、
羽生選手がエキシビションの舞台に、舞い戻ってきてくれるとは!
以前の悲しみを乗り越えながら、大きく成長した白鳥は、今度はむしろ大きな希望を胸に、
今もてる技術の全てを投じた、渾身の素晴らしい演技と共に、再スタートを切ったように見えました。
感想を一言で言うと、
は~~~~~~~~~~~っ・・・・
としか、書けない状態で、私は しばらく惚けておりました。
いや、凄かったですね。本当に。
天上の世界を垣間見たような… どこを飛んできたのか自分でもわかりませんが、
私は、ちょっと地球に帰還するのに時間がかかりましたね…(笑)
羽生選手の凄さが凝縮された贅沢なエキシビションで、本当に素晴らしかったと思います!
今回の衣装、背中がかなり開いていて、ビックリしましたけど…
普通に背中も「白」だったら、羽が見えそうなのですが、背中が開いて肌色が見えていることで、逆に人間であることが強調されているようにも感じられ、やっぱり、白鳥のようで人間なんだよ、とか、
男性的な要素を失わずに、同時に違和感なく 美しくて優雅で上品でもある、という、「謎の凄さ」を究めてきた 今の羽生選手。
今回は、真っ白に美しい衣装を身にまとい、現段階での最高レベルのスケート技術を駆使されたことにより、
「…やっぱり羽生選手は、天国人だったんだね…」と 確信させられたような演技でした。
今まで見たレイバック・イナバウアーの中でも、おそらく最も美しく、かつ長くやってくれたと思われる
非常に見ごたえのある、レイバック・イナバウアー、本当に白鳥のような美しいビールマン・スピン、
今までの白鳥衣装とは違って、今回は白さと大人っぽさが際立った衣装なので、
より美しく、清らかで優雅に見えましたが、時に力強さも見せてくれ、時に情感溢れ、
本当に羽生選手の長所を詰め込んだ印象の演技でした。
すでに21歳を超えている男子なのに、本来は女子の特権だった大技を、
ここまで完璧に次々と出来ちゃう凄さ、身体がかたくなるどころか、
ますますグレードアップしているようにさえ見えて、驚き、ハラハラしてきて、
こんなに長くやってくれて、羽生選手の腰の負担は大丈夫なのか、というドキドキと、
演技としての素晴らしい美しさ、見事さ、完成度の高さからくる感動と感嘆でのドキドキと、
そこまでの覚悟をもって、演技をベストにしようと臨んでくれている羽生選手の凄さへの驚嘆と尊敬、
それらが複雑に入り混じって、心臓大丈夫かっていうくらい、何やら ドキドキしてしまいましたね。
演技の最初に出てくる、超・連続高速ツイズルがまた本当に見事で、とても良かったです!
途中で、空中に見事な放物線を描く1回転アクセル(注:公式練習の様子を見て、その時のジャンプがオープン・アクセルの定義に当てはまっていたので、オープン・アクセルを跳ぼうとしているのだろうと推測していたのですが、正確に定義すると、本番でのこれは1回転アクセルのアレンジになると思います) も本当にダイナミックでカッコよく、演技に新鮮さを加えていて良かったし、
ハイドロもしっかり入れてあるし、ジャンプは殆どないけど、本当に贅沢なプログラムそのものでした!
これは、アクセルジャンプの失敗や、回転抜けで1回転になったのではなく、意図的に跳んでいる、そういう技です。
(追記: ディレイド・アクセルだとの指摘もありますが、正確には、この回はただの1回転アクセルのアレンジ版になっていくかと思います。ディレイド・アクセルやオープン・アクセル、1回転アクセル、アクセルのバリエーションの定義については、こちらの別の独立ページを参照してください。)
「オープン・アクセル」というのは、回転数としては1回転アクセルなのですが、空中に跳びあがってから、両腕をわずかにだけ締めて回転し、大きなビーチボールを囲むかのように開いている状態を維持しなければならないので、着氷が、通常のアクセルジャンプよりもむしろ難しくなり、より強さとコントロール力が必要となる、独特のアクセルで、難しい技です。
(羽生選手はこの本番では、スローにすると、わずかに腕を締めている瞬間があるので、正確にはオープンの定義から外れていくと思います。)
この公式練習の時の、羽生選手の演技とジャンプを御確認下さい。
Il Volo (イル・ヴォーロ)の甘く切ないコーラスが盛り上げる、サン・サーンスの名曲「白鳥」の旋律を聞きながら、
羽生選手の現在の最高技術で滑ってくれるのを観る、という、
非常に贅沢なプログラムで、ただただ素晴らしかったですね!
観終わってからも、あとからじわじわじわじわと、その凄さや感動の余韻の波が押し寄せてくるようなプログラムで、胸が一杯になりました!
朝日デジタルの記事によれば、→ http://digital.asahi.com/articles/ASJB023G4JB0UTQP003.html?rm=392
これを羽生選手は、前の「白鳥の湖」(ホワイト・レジェンド)の続きだと解釈し、取り組んでいるのだそう。
やっぱりね… 成長した白鳥に見えましたもの。(笑)
「僕がスケートを続けるきっかけになったプログラムの曲と同じ白鳥がテーマで、感慨深い。
自分の胸の中からわき上がるものがある。
前回は飛び立つところまで。
今回は全てを優しく包み込んで、前に進んでいるイメージを出したい」
と語ったそうです。
こちらは、羽生選手のエキシビション前後のコメント映像が入った、ニュース動画。
羽生選手のコメントは、以下でした。
「気持ちよく最後まで滑らせて頂きました。」
「暗いところも含みつつ、その しっかり一歩前に踏み出しているような 自分の想いがすごく詰まったプログラムになりました。」
「今回のスワン(白鳥)で、全部包み込むような」 「心の優しい感じを感じて頂ければなと思います。」
こちらは、エキシビションのフィナーレ。 現地でのファンの方の撮影動画です。(動画主様、感謝です。)
同じく、ユーロスポーツ、フィナーレ。上とは別角度。
昨日のフリーの「Hope&Legacy」ですが、テレビのよりきれいな画面での録画を見たら、
本当に美しく迫力もあり、音楽も素晴らしく、とても合っていて、振付も良く、より深い感動があり、私は個人的には、このプログラムが今までの中で一番好きになるかもしれない、と強く思えるほど気に入って、
演技の深い感動に喜んで浸っていたところへ、
すぐにまた別の凄さと衝撃度をもつ、この演技を見てしまい、
なんかもう圧倒されちゃって、
何から書いてよいのかわからない、何も書きたくなくなった、書くより演技見ているほうがいい、(笑)
というのが正直な感想でした。
羽生選手、あなたを応援してきたことを、本当に誇りに思います。
本当は、今もいろいろと大変だろうと思うけれども…
惚れ惚れするようなプログラムを、次々と どうもありがとう!
いきなり20も30も皮がむけるのではなく、一進一進で、観る側としては、むしろ助かったかも!(笑)
別の意味で素晴らしい、バスクリンやキシリトールのCMでも見て、笑って正気を取り戻して、
少しでも心が地球に帰還できるよう、地に足着けて生活できるようにしたいと思います…
羽生選手は、どうか資本でもある身体を大事に、長く滑れるよう、ケアしながら、
また次の目標に向けて、頑張って下さいね!
心から楽しめ、喜びと想い出に溢れた、素晴らしいスケート人生となりますように…!
変わらず 応援しています!
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