4月23日: 羽生選手のインタビュー内容をさらに追加しました!
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羽生選手おめでとう~~!!
フリーで4回転5本(うち成功は4本)、史上初の後半での4回転3本を成功させ、
しかもそのうちの一つは、これまた史上初の4回転トウループからの3連続ジャンプ
(4回転トウループ+1回転ループ+3回転サルコウ)を成功させ、
またもや史上最高難易度構成に挑戦した演技を披露して、フリーでは1位となり、
今シーズン最後の試合を終えました!!
羽生選手フリーの演技「Hope&Legacy」
前半の4回転サルコウが1回転サルコウに抜けるのと、ラストに入れた高難度で入るトリプル・アクセルが、1回転サルコウに抜けてしまうという、
得点では非常に痛いミスもあったにも関わらず、(この二つで軽く20点以上失っています)
他に成功させた内容が史上初の、後半での高難度技で、200点超えとなる快挙となりました!!
ラストがとても素敵な笑顔で終える演技となり、今シーズンを締めくくりました!!
私は、羽生選手にはこの「Hope&Legacy」を、良い笑顔で終えてほしかったので、とても嬉しかったですね!!(笑)
他の選手たちも、皆様、連戦のお疲れもかなりあったであろう中頑張って下さいましたけど、フリー男子はジャンプ抜けが非常に多かったことから、
やはり氷の状態は良かったとは言えない印象を受けましたね。
観客の服装が、あまりにも薄着で、スケートの試合に必須であるはずの防寒の必要が全然ない印象…
羽生選手の顔も、演技後、昨日も今日も、久々に見るほどの滝汗状態になっていて、
会場温度が暑かったことが影響していたのではないかと思いました。
修造さんが、「会場が暑いです。」とさりげなく言っていました。
もちろん、観客の「熱気」は影響したことでしょうけれども、
もし本当に高得点連発の記録更新大会にしたかったのなら、運営側は、
やはり会場は「観客」ではなくて「選手」の側に合わせた会場温度設定にするべきではないかと思いますし、
アイスショーならまだしも、怪我のリスクを伴う高難度ジャンプが連発されるような試合で、会場温度が高いのは、選手たちに残酷なことだと私は思います。
…それをしないのなら、選手たちに記録を期待してはいけないと思うのですが。
さて、羽生選手は、前半の単独4回転サルコウが抜けてしまいましたが、
後半の4回転サルコウ+3回転トウループは、世界選手権に続けて見事に成功させましたし、
それ以外にも、トリプルアクセルからの3連続ジャンプを、4回転トウループからの3連続ジャンプに変更し、成功させました!
インタビューによれば、4回転6本も一瞬考えたそうなのですけど、プログラムが壊れそうだと思ってやめたとのことでした。
構成変更したことで、一番最後のジャンプを、イーグルからの3回転アクセルに変えて挑みましたけど、疲れが出て1回アクセルになってしまったのが、アクセル王者の羽生選手としては残念だったでしょうけれども、後半に4回転を3つ成功させるという史上初の快挙にもなったので、
ラストのアクセルを跳ぶには、もっと体力強化が必要と思ったそうで、
そこを課題に挙げて、一定の達成感のある、満足した笑顔で終えました!
昨シーズンは後半の4回転のコンビネーションを成功できるかどうかに取り組んでいたことを思えば、
今シーズンは、4回転ループの成功に加え、後半に4回転からの3連続を含めて、3本も成功させたのですから、シーズンを通してみれば、かなりの飛躍だったと言えるでしょうね!
これで、4大陸選手権と合わせて、たとえジャンプミスしても4回転を4本決められるほどの自信が出来たでしょうし、5本挑むこともできるという体力的な感触がついたでしょうし、
結果的には、とても良い収穫がありましたね!!(笑)
羽生選手は、4回転5本に挑むことを、ショートのミスの悔しさのあまり、夜中に眠れずに決断したそうですから、ショートのミスも、結果的には、深い意味がありましたね!(笑)
あれがなかったら、5本に挑むことはなく、4回転4本で完璧な演技を目指していたのかな?と思ったら、今回の試合では、記録となるような「最高得点更新」よりも、
新技・高難易度化としての、「記録更新」「挑戦」こそが、羽生選手に与えられていた、重大な課題だったということなのでしょう!
いずれにしても、全く凄い演技を、3大会連続で見せてくれて、どうもありがとう…!!
ショートのダメージからの逆転や挑戦の流れも、試合全体が、「Hope&Legacy」となるための、布石の一つなのかもしれません…!(笑)
「Let's go crazy!」→ 「Hope&Legacy」というタイトルは、どちらもとても深い意味がありましたね!
これらこそが、「希望」と、羽生選手が「受け継いだもの」であり、
「後世に遺していきたいもの」となっていくのでしょうね…!!
世界選手権に続けて、かなり良い表情での演技でしたので、とても素敵でしたね…!!
来シーズンに向けての、羽生選手にとっての、さらなる希望となっていきますように…!
今シーズン、本当に本当にお疲れさまでした!!
沢山の試練の数々を乗り越えて、より美しくたくましく、素敵になった羽生選手が、
最後にどんな「ノッテ・ステラータ」を見せて下さるのか、エキシビションを楽しみにしています…♪
――フリーの演技を振り返って。
「もうちょっと頑張るかなという気持ちと、今季ずっと課題にしてきた(4回転)サルコウジャンプをきれいに決めることができましたし、後半の4回転トウループも今日は絶対にやろうと思って、初めて試合で4回転トウループ+1回転ループ+3回転サルコウのコンビネーションをやったので、一応、形としてはなんとか跳ぶことができたので、ある程度満足はしています。」
――ショートの結果を受けて、フリーではどのような修正をしてきた?
「今回の試合はショートとフリーの合計で競うものではないと、自分の中では言い聞かせてきたんですけど、世界選手権のときはショートを終えてトップと10点差、今回はトップと20点差くらいあって、実際に自分のパーソナルベストを更新するには何点くらい必要かなと考えたら、あと(4回転)ルッツでも跳ばないといけないんじゃないかと笑えてきました。みんなにはたくさん力をもらいっぱなしで今シーズンやってきて、やっと何か自分のために、みんなの力を使わせてもらった感じで今、滑り終えています。」
――来シーズンはどのような羽生選手を見せてくれるのか?
「今日やってみて、後半の「4回転ジャンプを3回」が初めて試合で入った(跳べた)ので、それは自分にとってうれしいです。あとは今回、後半に4回転を3回入れて、計5回構成の中で(そのうち成功は4回)、最後にトリプルアクセルをやる練習を全くやってこなかったので、その点ではもっと体力をつけないといけないと思います。」
――冒頭の4回転ループは慎重だったように見えた。ただ後半の4回転はやってやろうという気持ちが出ていたように思うが、演技中にどういう心境の変化があった?
「今日の目標としては、世界選手権並みの演技をしようと思っていましたが、(それと同時に)自分の中で挑戦するという気持ちを強く持っていました。自分に課していた課題は、後半の4回転サルコウをしっかりと決める、後半の4回転トウループを2本決めること。それが今回の最終目標だったので、確かに前半はきれいに跳ぼうという意識がありましたし、ビールマンもしていないし、ステップも感情は入れていましたけど、しっかりとコントロールしながらやっていました。世界選手権の自分が、コントロールしないで偶然入れたところ(ゾーン)に、コントロールしてそこに入れようという試みをして、フリーの演技をできたんじゃないかと思います。」
――4回転を5本入れる構成をいつやろうと思ったのか? あと演技が終わったあとはうれしそうな表情だったが、どういう心境だったのか?
「(ジャンプ2本目のサルコウで)1回パンクしてしまっているので、実際には4本しか入っていないですけど、5回挑んで、後半3回しっかり跳んだということで目標は達成できていたので、そういう意味ではうれしいなという気持ちはありました。5回構成にしようと思ったのは、やっぱりショートが終わってすごく悔しかったので、昨日の夜なかなか寝付けなくて、(深夜の)3時、4時までずっとイメトレばっかりしていました。そのときに「こんなに悔しいんだったらもう1回、4回転やってしまえよ」と思って、それで決めました。実際に前半にサルコウをパンク(=抜けのこと)して、スピンをやっているときに、6本にしようかと思ったんですけど、そこまで無理するとこのプログラム自体がバラバラになって申し訳ないと思ったので、とりあえずアクセルをもう1本頑張ろうと思ってやっていました。」
――後半に4回転3本を入れたことは今後にどうつながっていく?
「いつもシーズンが始まる前に言っているんですけど、自分のアベレージを上げたいと思っているんですね。(ジャンプでミスをした後の)リカバリーのことを考えたときに、(後半に4回転3本を跳べたことは)それができるんだという自信につながっているし、後半に3回もやっているんですけど、サルコウとトウループは前半に跳んだかのようなクオリティーで跳べているので、余裕を持って、後半の4回転に挑めるようになったんじゃないかと思います。」
――ステップを見て体が重そうだったが、後半のことを考えてのことだった?
「最初から後半に4回転3本入れようと思っていたので、そういう意味でコントロールしようという気持ちはありました。でも、ある意味こういう表現、こういうステップもありなのかなと自分では思っていました。」
――四大陸のときもリカバリーで5本挑んでいたが、最初から入れようと考えるのと、リカバリーでは違う?
「気持ちとしては、あまり変わらないかもしれないですけど、何より今回の収穫は後半に3本入っていること。四大陸は後半の1発目がパンクしているので、そういう意味では今回とは達成感が違うと思います。」
――今回挑戦したことで、アベレージとして来季も後半に4回転3本を入れていこうと考えている?
「世界選手権が終わってみて、練習はこの構成で練習はしてみました。世界選手権のときのクオリティーで5本はさすがに難しかったですけど、時間もない中で、体力も落ちている中で、きれいに4回転3本、なんとか3連続につなげられたという意味では、1点でも2点でも多く点数を稼ぎたいと自分の気持ちが乗っているときに、使える武器になると思っています。」
――夜中にイメージトレーニングをしていたということだが、どういうことをイメージしていた?
「ショートの最初のループは目をつぶれば、いつでも思い出すことができるくらい脳裏に焼き付いていて、自分が見ていた光景、テレビで見た光景、ファンの方々が見ていた光景がすべて焼き付いていて、それが出てくるたびに目が覚めて眠れずといった感じで……。ただ、その悔しさがあったからこそ、そして国別対抗戦だったからこそ思い切った演技ができたと思います。」
――来シーズンも4回転5本のプログラムを考えている?
「そこはまだ……(これから)考えなくてはいけないなと思っています。今日間違いなく言えることは、本当に前半で跳んだかのような4回転サルコウ+3回転トウループ、4回転トウループを後半に連続で決めることができたので、それは間違いなく、やっと自分のジャンプらしいジャンプを後半でも入れることができるようになったかなと思います。」
――最後のアクセルは疲れが来た?
「パーフェクトの考えでいくと、前半のサルコウが抜けなければ、最後のトリプルアクセルをやることができないので、そういう意味で練習をしてこなかったからこそ、疲れが出てしまったかなと思います。ただ、試合ですけど、良いトレーニングになりました。」
――力みもあった?
「そうですね。イナバウアーをやってからそのままアクセルにいこうか、1回モホークしてからアクセルにいこうか、イーグル入れてからアクセルにいこうか迷ったんですけど、一番難しいことをやろうと。ここまで来たんだから、一番難しいことをやって最後は笑っていたいと思っていました。」
――体力をつければ全然いけそうだったのか?
「精神状態がまともであれば全然(アクセルも)跳べたなと思います。ちょっと考えながらやっていたので、やったことがないという不安感を持ちながら挑んでしまったので、体力がないというよりも不安が先走ってしまったかなと思います。ただ、すごく良いトレーニングになりました。」