冷たい風の吹き始めた日
コスモスはちいさく咲いていた
コスモスの花は野菊より小さくなり
高山の小さな花たちのようになり
それでもしっかり背を伸ばし気高く咲く
涼しい秋空は遠くなり北風が吹き始めると
咲こうと待ち構えているもっと小さなつぼみたちは
びっくりしたような顔で
いきなりやってきた冷気に首をすくめるが
やがて降りる霜は無情にも
彼女らを季節の中に凍らせてしまう
コスモスは恨みもない素知らぬ顔で
木枯らし吹く頃咲き終わってゆくさだめでも
小さなピンク色たちが風に揺れると
無心に遊ぶ仔猫のようで いと愛し
コスモスはちいさく咲いていた
コスモスの花は野菊より小さくなり
高山の小さな花たちのようになり
それでもしっかり背を伸ばし気高く咲く
涼しい秋空は遠くなり北風が吹き始めると
咲こうと待ち構えているもっと小さなつぼみたちは
びっくりしたような顔で
いきなりやってきた冷気に首をすくめるが
やがて降りる霜は無情にも
彼女らを季節の中に凍らせてしまう
コスモスは恨みもない素知らぬ顔で
木枯らし吹く頃咲き終わってゆくさだめでも
小さなピンク色たちが風に揺れると
無心に遊ぶ仔猫のようで いと愛し