かすれた夏が
村の外れ 分か去れの古い石の上に
腰掛けて遠い空と雲を眺めていた
濃い青い空に夏の面影はあっても
季節は今年も少しずつ動いてゆく
道の端
山桑の木の枝の枯れたてっぺんに
アキアカネが止まり
大きな目を動かして風を見ていた
人も道も時の中で静かにうねり変化してゆくが
野の花草と赤とんぼらは
人の目に移ろう秋への季節も
毎年のんびりと跳び揺れて舞うだけです
村の外れ 分か去れの古い石の上に
腰掛けて遠い空と雲を眺めていた
濃い青い空に夏の面影はあっても
季節は今年も少しずつ動いてゆく
道の端
山桑の木の枝の枯れたてっぺんに
アキアカネが止まり
大きな目を動かして風を見ていた
人も道も時の中で静かにうねり変化してゆくが
野の花草と赤とんぼらは
人の目に移ろう秋への季節も
毎年のんびりと跳び揺れて舞うだけです