母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

はる

2024年03月20日 | Weblog
はるは
沢山のいのちがやってくる
はるは
暖かい日差しにさそわれ
ちいさないのちが産まれてくる

つぶらな目 ひたむきなまなざし
そのいくつかは
陽を浴びずに去ってもゆく
幸せになるため生まれても
天に愛されずに消えてゆくもの

奇蹟の星には
なぜか不幸せのさだめがある
この世に永らえず
沢山の命がどこかで果ててゆく

頂いた小さな命を楽しみ歓び
やがてみな静かに去ってゆく
花は咲き空は青く陽炎がゆれる
毎年やってくるいのちよ春の日の

コメント
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