六月
空の瞳に涙あふれ
目のふちからこぼれる涙は
細い瀧になり
幾つもに分かれ
ひろい地面を湿らせ
花々のつぼみを潤し
生き物を育み
自転する地球を糸車にして
生き物のすみかや家の屋根屋根をしとど濡らす
緑の山を 原っぱを
水の匂いで包む
空の瞳は
海洋の国々の水の田を滑らかに光らせ
やがて白い雲のむこうに
絹衣をなびかす天女のように姿を消す
六月の空には目に見えぬ
幾つかの
瞳がある
物言わぬ
女神の瞳がある
空の瞳に涙あふれ
目のふちからこぼれる涙は
細い瀧になり
幾つもに分かれ
ひろい地面を湿らせ
花々のつぼみを潤し
生き物を育み
自転する地球を糸車にして
生き物のすみかや家の屋根屋根をしとど濡らす
緑の山を 原っぱを
水の匂いで包む
空の瞳は
海洋の国々の水の田を滑らかに光らせ
やがて白い雲のむこうに
絹衣をなびかす天女のように姿を消す
六月の空には目に見えぬ
幾つかの
瞳がある
物言わぬ
女神の瞳がある