どうぶつ物語

わたしのすきないきものたちは
いつもむじょうにさってゆく

わたしのすきなうまたちは
はしってそのままいきなり息絶えもする

わたしのすきなねこたちはいっしょにあそび
おとなになればおおいそぎで去ってゆく

それはどこかにあるかれらの憩いのねぐら
かぐやひめのように戻ってゆくどうぶつたちのふるさとでしょうか

いなくなったどうぶつたち　いっしょに生きたどうぶつたち
その可愛い目がわすられず　なみだ　はなじる　おとすふゆの午後

新しき年

あたらしき朝　ひかり射しこむ
麗しや雅の楽の音　しめやかに　
晴れやかにこの新しき　春を迎える
よろこべや　もろびと
いにしへの旋律　透ける衣ずれ舞姿
若水のきよらに
くちびるに漏れる言の葉
今年を祝いめでる
その詩