母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

小さき花スズラン

2020年05月04日 | ふるさと
黒猫の庭に
白いスズラン
歩む猫の足をなでた
ちいさなスズラン
頭上には淡い紫 リラの花揺れ
高原の春は初夏に移り変わる

花の香りはきよらか
花の香りは漂いながらすこしの毒を吐く
生き物の悲しいさだめの
悪徳を どこかに潜ませ
野の花 木の花 妖しい黒猫
怪しき人住む地


コメント (3)
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