語学学習日記です.そこらのおっちゃんが書いてます.怪しいよ!眉唾物です.

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1842番:さすらいの青春(260)

2023-01-20 06:35:34 | 日記


さすらいの青春(260)


————————【260】———————————————

   ——Par la route, je ne saurais pas vous dire au 
juste; mais par la traverse il y a trois lieues et demie.  »


—————————(訳)—————————————————

  ——街道をゆくなら正確にはわからないけどね;
でも間道なら3里半ですよ.」

 

..————————⦅語句》————————————————
        
route:(f) (都市を結ぶ)道路、街道;
   route de Strasbourg / ストラスブール街道
   route de Koshu / 甲州街道
   route de Tokaido / 東海道
traverse:(f) 近道、間道      
lieue:里(昔の距離単位で偶然にも日本と同じ約4キロ)
      faire cinq llieues en une journée / 1日に5里行く 


.————————— ≪感想≫ ———————————————

婦人の言葉の締めくくりに » が使われていますが、こ
のカッコの開く« この記号は257 段のモーヌのセリフ
から始まっていました:
 « Le boulanger de quel pays ? ......
そしてようやく今回の婦人のセリフで閉じられました… 
...lieues et demie. »
馴れない私たち日本人には、忘れたころにカッコ閉じる
が来るので、そのつど「何じゃこりゃ?」となります.

まあ、しかし今後とも、 » の置かれる場所は無視して
訳文のほうは日本式にセリフ毎に「」を使います.

 

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1841番:さすらいの青春(259)

2023-01-20 06:35:34 | 日記


さすらいの青春(259)


————————【259】———————————————

   ——C'est à quelle distance d'ici,  au juste, Le Vieux-
Nançay ? poursuivit Meaulnes très inquiet.


—————————(訳)—————————————————

  ——それって結局、ここからどのぐらいの距離なの?
ヴィユー・ナンセーは? モーヌは不安になって、言葉を
継いだ.


..————————⦅語句》————————————————

au juste:ちょうど、正確に; はっきり、結局
         つまるところ      
poursuivit:<poursuivire (他) ①追いかける;❷言葉を継ぐ
    続ける、続行する
         ≪目的語なしで≫
        Poursuivez, je vous écoute
        続けてください.お話を伺いましょう. 

 

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1840番:さすらいの青春(258)

2023-01-20 06:24:56 | 日記


さすらいの青春(258)


————————【258】———————————————

 ——Eh  bien,  le  boulanger  du  Vieux-Nançay,
répondit la femme avec étonnement.


—————————(訳)————————————————

 ——あらまあ、ヴィユー・ナンセーのパン屋に
決まっているでしょ、女は驚いて返答した.  


..————————⦅語句》————————————————

eh bien:数年前の流行語ですが、様々な意味があります.
  クラ仏7版のeh bien の項目には
  (1)【決意・結論】 では、よし、じゃあ、それでは
  (2)【譲歩・あきらめ】よろしい、そうか、仕方がない
 (3)【驚き・憤慨】えっ、へーっ、おやおや、おい.
 (4)【説明・返答を促す】それで.
  Eh bien ! ça marche, les affaires ?     
    それで、うまく行っているかい、仕事の方は?
 (5)【説明の前に間を整える】さて、そうだな、ええと、
  ところで
 

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1839番:さすらいの青春(257)

2023-01-20 06:21:34 | 日記


さすらいの青春(257)


————————【257】———————————————

  « Le boulanger de quel pays ? » demanda-t-il.


—————————(訳)————————————————

  「どの地区のパン屋なの?」、少年は尋ねた. 


..————————⦅語句》————————————————

pays:(m) ①国、国家; ②祖国、故郷 
     ❸地方、地域、田舎町、村、部落
   小さな町、小さな村


.————————— ≪感想≫ ———————————————

辞書にはpays の項目には「地区」という訳はないので
試験問題では「地方」か「地域」と書いて下さったほう
が無難です.私の想像ですが、仏検3級、準2級、2級
辺りまでは、院生のアルバイト採点者が採点表を使って
採点を担当するんじゃなかなと思っています.なので、
正誤判定の難しい訳は、避けた方が安全だと思います.
ただ、私が道に迷って、辺りに集落がほとんどないよう
な場所で、今どのあたりに自分がいるのかを知りたい時
は、「どこの地区のパン屋が来るの?」と聞くと思います
ので、そうしました.


.————————— ≪語法≫ ———————————————

   « ...... »  demanda-t-il. 
セリフのあとは、この倒置形が普通です.
ではil demanda. とすれば誤答かといえば、そんなことは
ないと思います.でも、どちらが普通かと聞かれたら、
倒置形でございます.まあ私たちがフランス語で小説を
書くことはあまりないとは思いますが… 

それから原文テキスト側は、カッコを閉じる記号  » 
がありません. » は3回目の婦人の言葉で閉められま
す.そこで地文と分けるため、各セリフの始めには、
——を用いています.

 

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1838番:さすらいの青春(256)

2023-01-20 06:12:07 | 日記


さすらいの青春(256)


————————【256】———————————————

  Augustin, qui avait espéré un instant se 
trouver à proximité d'un village,  s'effraya.


—————————(訳)————————————————

  その時自分が村の近くにいるだろうと期待を寄せてい
たモーヌはぞっとした.


..————————⦅語句》————————————————
              
Augustin:モーヌの名前:オギュスタン・モーヌ
  西洋の小説は同じ名前を繰り返さないよう、いろ
  いろ変えて来る. 
proximité:[プロクスィミテ](f) 近いこと
  à proximité (de) (の)すぐ近くに
   se trouver à proximité d'un village
    村の近くにいる
    espérer se trouver à proximité d'un village
    村の近くにいることを期待する
  [espérer + 不定詞 (自分が)~することを期待する] 
effrayer:(他) おびえさせる
s'effrayer:(代動) おびえる [de に]
      >s'effraya (単純過去3単)  たじろいだ、おびえた
                ぞっとした

 

——今回は以上です.何かご質問は?

——はい、質問.Augustinをモーヌと訳したら
   間違いじゃないのか?

——そうです.間違いですので、試験問題では
   オギュスタンとしてください.

—— だったら、今もそう訳しなさいよ.

—— 日本の小説は主人公の名前を繰り返すでしょ?
   それに合わせました.日本語に訳すのですから!

—— ほんまか、このおっさんは.

—— じゃ、なんでもいいから日本の小説、一冊
   持ってきなさいよ.

—— 「婦系図」でいいか?

—— いいよ、どのページでも開いてごらん.
   お蔦と主税の名前が、変形したりしていないで
     しょ? 
 
—— そうだな.ところでこんな小説読むのか 

—— そうだけど、何か?

—— いや、何でもない.ところで、この小説を
   君、フランス語に訳し給えよ.

—— 無理言わんでくれ.では授業を終わります.
   バイバイ.

 

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