Leçon 3 制度 Institutions
仏作文(13)(スタンダードフランス語講座③より)
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例文13
新憲法は1889年に発布された明治憲法と、かなり多くの
本質的な点で異なっている。
La nouvelle Constitution diffère sur plusieurs
points essentiels de la Constitution de Meiji
promulgiée en 1889.
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♦ 基本文型を構成する各要素に、いろいろな語句を加えて広げることを
展開といいます。 文型のいかんを問わず、その不可欠な構成要素の
1つである名詞の展開に使われる言葉には、次の3つがあります。
(単文構造の場合)
① 形容詞
「憲法」la Constitution → 「新憲法」la nouvelle Constitution
② 形容詞句: 「前置詞 + 名詞(不定詞)」
「憲法」la Constitution → 「明治憲法」la Constitution de Meiji
③ 数量副詞
「諸点」points → 「多くの点」 beaucoup de points
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問題A1:
私のフランス製のちいさな赤い車はとても早く走る。
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ゴタの答案:
Ma petite voiture rouge de fabrication france roule très vite.
模範解答は:
Ma petite voiture rouge de fabrication france roule très vite.
———————≪感想≫————————————————————————
なんでfrançaise を間違えるのか、自分に腹が立つ。
しかし、怒りは禁物。「怒り」は平和を乱す悪魔。払い給え、清め給え~。
自己採点、減点5点 (5点/10点)
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問題A2:
私たちには今日はすべき仕事がたくさんある。
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ゴタの答案: Nous avons beaucoup de travail à faire aujourd'hui.
正解は : Nous avons beaucoup de travail à faire aujourd'hui.
————————≪感想≫———————————————————————
やっと正解を出したぞ~きょうは赤飯を炊くぞ~ ヾ(@^▽^@)ノ
採点、(10点/10点)
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問題A3:
ご心配なく、それは大して重要ではありません。(peu d'importance)
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ゴタの答案: Ne vous inquiétez pas. C'est peu d'importance.
採点(2点/10点)
正解は : Ne vous inquiétez pas. Cela a peu d'importance.
——————— ≪感想≫————————————————————————
言われてみればその通り。形容詞ではなく、単独で名詞を述部
に回したら 使う動詞は「avoir」 が自然。尚、c'est には指示性
がほとんどないので、 問題文のように「そのことは」心配する
な、と指示性を見せるにはCela がいいですね。
よく入門書ではc'est ~ を「それは~」と解説してありますが、
実際のところ c'est は文頭に口調を整えるために置かれている
に過ぎないお飾り社長です。
cela なら実権を握った社長。日本語にしたら、どちらも「それは」。
平面地図では立体感がわからないように、c'est とcela は実力が違う。
c'est はお金をもっていないお客様。cela はたんまり持っている。
cela を怒らせたらあかんよ。
この際、c'est の「指示性ゼロ」宣言をしたいと思います。
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問題B1:
内閣総理大臣は、国務大臣を任命したり解任したりする力
をもっている。
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作文前に調べた単語
内閣総理大臣: premier ministre (m)
国務大臣 : ministre d'État
任命する : nommer
解任する : révoquer
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ゴタの答案:
Le premier ministre a le pouvoir de nommer et de
révoquer les ministres d'État.
模範解答は:
Le premier ministre a le pouvoir de nommer et de
révoquer les Ministres d'État.
——————≪感想≫—————————————————————————————
国務大臣は、『スタンダード仏和辞典』で調べたら
ministre d'État
ministre のMは小文字だったのだが・・・まあ、辞書が間違い
ということは考えられないので、ゴタの答案も、自動的に正解
修正となりました。こういう単語は、フランス語の新聞や雑誌
に目を通す機会があれば、自然に覚えられるのだろうが、日本
国内で学ぶ者のハンデですね。
東京なら、売店でル・モンドが買えたりするのでしょうが、
ここは大阪河北地区。河内のおっさんの町。そんなハイカラな
ものはありません。
ちなみに、今のフランスの大統領は誰?
何?ドゴール?あんた、天然記念物やわ。今はマクロン。
エマニェル・マクロンさんです。
【自己採点:0点 /10点】
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問題B2:
司法権に関する改革は、戦後の改革の中で最も重要なもので
あった。
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※ 作文前に調べた単語
司法権:pouvoir judiciaire
改革 :réforme, もしくは réformation
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ゴタの答案:
Le réforme sur le pouvoir judiciaire était le plus imprtant.
模範解答は:
Les réformes relatives au pouvoir judiciaire furent parmi les
plus importantes après la guerre.
——————≪感想≫————————————————————————
ひどい答案でした。まず、改革は複数形、次に「~に関する」
を 関係のある」という意味の形容詞 relatif(ve)+(àに)を使っ
ています。
そして動詞は、「単純過去」。そういえば、この手の歴史記述は、
原則、 「単純過去」時制が使われるのでした。
parmi (~の中で)を使う発想は、ゴタの頭にはありませんで
した。
これを使えるようにするには、問題文を自分なりに、予め、
ある程度変形しなけれなならない。
司法権に関する改革は、戦後の改革の中で最も重要なものであった。
↓
司法権に関する改革は、戦後の最も重要な改革の中のいくつかで
あった。
こういう変換が自然にできるまでには、まだまだ修行が足りない
ようで・・・
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◆ 単語の勉強
♦ neuf と nouneau : どちらも日本語の「新しい」に当たりますが、
neuf の方は名詞のあとに置かれて「新品の」という意味(vieux, usé の反対)
であるのに対し、nouneau の方は名詞の前に置かれるのが原則で、「(その
当事者にとって)新しい」というほどの意味です。
「私の今度買った車は中古車です。新車ではありません。」
Ma neuvelle voiture est une voiture d'occasion.*
Elle n'est pas neuve.
(* d'occasion 中古の)