2019/9/18 20:59
4回答
韓国経済破綻について、
ウォン安がどれくらい進めば破綻(デフォルト)をするのですか?
外国為替、FX | 経済、景気・2,145閲覧
共感した
引用文
ベストアンサー
angelastiさん
2019/9/19 2:39
難しい質問ですね。
経済破綻というのは、株価と通貨だけでは決まりません。
一番の鍵は国債の償還です。
パターンがいろいろありますが、ざっくり言えば利子の支払い。
韓国の国際はほとんど米ドル建ての外資の投資。
韓国は過去に通貨危機を起こした前科持ちなので、利子がある程度無いと誰も買いません。
日本はほとんど利子無しでも売れるって不思議なのに、韓国は利子を盛らないと買い手が出ない。
なので、利子の支払いだけでもかなりキツイ。
しかも、米ドル建てなので米ドルで返済しなければならない。
予定では、9月10月12月と償還予定が入っています。
韓国の現在の公表されている国債額は日本円で60兆ちょっと。
おそらく、利子の支払い期日がずれている、国債の何割かずつ支払い期日が違って月が別れていると思われます。
この償還が払えないとなった時が破綻の始まりです。
一般国民もそうですが、手元のお金の貸し借りでは破産はしない。
金融機関からの借り入れが返済不能になって始めて破産に入ります。
国債とは販売時に約束した利息を期日に支払いしなければ約束違反で信用を失います。
国債で失った信用が通貨と株価に反映されて、経済が崩壊状態になります。
株とは会社が投資資金を集める為に使う、金融機関の融資とワンセットの商品です。
株価が上がれば金融機関の融資は緩くなり、株価が下がれば金融機関は融資の回収を優先します。
通貨とは大まかに国際的な国家信用度を指します。
国債償還が滞り、通貨信用度が下がり、株価も価値が下がって、ほぼ全てが全崩れになります。
ちなみに、韓国の通貨は日本の円の様なハードカレンシー(基軸通貨、準基軸通貨)ではなく、ウォンはローカルカレンシーです。
ほとんど国内でしか流通しませんし、国際決済にはほとんど使えません。
これが、日本と韓国の違いです。
日本円は価値が若干下がっても、ハードカレンシーである為に、国際決済からもれることはほぼあり得ない。
逆に韓国ウォンはローカルカレンシーなので、ハードカレンシーに交換しないと国際決済が不能になります。
ローカルカレンシーは世界経済からいつ切り離されるか不明な通貨なんです。
韓国は必要な資源購入にもハードカレンシーが必要なので、米ドル建ての国債を発行して米ドルを集めています。
韓国企業も株という形で資金を集めています。
集めた米ドルで、国内企業を助成し、国内企業が国際取り引きでハードカレンシーを入手する。
そうして韓国経済は成り立ってきましたが、国債償還が滞ると、貸し手は信用が落ちて不安に陥り貸し剥がしが始まります。
まずは国、その情報を聞いた投資家が株を処分、株価の暴落と情報から通貨も売られる。
こうなったらもう止まりません。
もちろん、別の形の崩壊もあります。
それは、企業の連鎖倒産を引き金にした崩壊です。
輸出や業績の不振で財閥の一つが潰れ、下請けが連鎖して潰れ、下落した株価に引っ張られて、危なかった財閥が潰れ、さらに下請けが潰れ…を繰り返すことで株価暴落が止まらなくなった場合、引っ張られて通貨も暴落します。
企業の倒産が増えれば税収も減ります。
韓国政府の財政が逼迫して国債償還に耐えられない状態になることで崩壊するパターンです。
韓国は日本と同じ二次加工品輸出国です。
主要取り引き商品は資源を輸入して加工して輸出しています。
つまり、ある程度の通貨安は輸出に有利ですが、安くなり過ぎると輸入価格が上がり過ぎて採算が取れません。
通貨高も同じです。
ある程度の通貨高は輸入に有利なのでコストが落ちるので採算は取れますが、高くなり過ぎると輸出価格が下落して採算が取れません。
そういう意味で、ウォンの適正レートは1000~1150くらいだと言われています。
1200超えるとひーひー。
1250超えると白目。
1300以降は雪崩式バックドロップボム(笑)
採算取れなくて企業がバタバタ倒れていきます。
たぶん1300以降は止まらなくなると思います。
最近意外とウォンが粘っているのは、もちろん韓国の金融機関や国内投資家の努力もあるでしょうが、ローカルカレンシーにさほど興味の無い海外投資家が多いことも要因だと思われます。
危ないと思った海外投資家は早めに株を売り抜けた様です。
格付け会社が格下げを警告したのは、海外投資家の売り逃げがほぼ終わったことを意味します。
まったく別の崩壊パターンもあります。
韓国の個人負債は過去最高を更新し続けています。
もし、大量破産など起きれば金融機関が資金繰りが悪化して、現金が不足し、破綻の危機になれば、顧客の引き出し圧力が高まり、金融機関が破綻することで、他の企業が連鎖的に倒産する恐れもあります。
経済は複雑なので、ウォンの通貨だけで見たいならば、1250の壁を一つの目安にしてみてください。
後は出来れば韓国の国債償還がどうかを注視してみてください。
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韓国経済破綻について、
ウォン安がどれくらい進めば破綻(デフォルト)をするのですか?
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angelastiさん
2019/9/19 2:39
難しい質問ですね。
経済破綻というのは、株価と通貨だけでは決まりません。
一番の鍵は国債の償還です。
パターンがいろいろありますが、ざっくり言えば利子の支払い。
韓国の国際はほとんど米ドル建ての外資の投資。
韓国は過去に通貨危機を起こした前科持ちなので、利子がある程度無いと誰も買いません。
日本はほとんど利子無しでも売れるって不思議なのに、韓国は利子を盛らないと買い手が出ない。
なので、利子の支払いだけでもかなりキツイ。
しかも、米ドル建てなので米ドルで返済しなければならない。
予定では、9月10月12月と償還予定が入っています。
韓国の現在の公表されている国債額は日本円で60兆ちょっと。
おそらく、利子の支払い期日がずれている、国債の何割かずつ支払い期日が違って月が別れていると思われます。
この償還が払えないとなった時が破綻の始まりです。
一般国民もそうですが、手元のお金の貸し借りでは破産はしない。
金融機関からの借り入れが返済不能になって始めて破産に入ります。
国債とは販売時に約束した利息を期日に支払いしなければ約束違反で信用を失います。
国債で失った信用が通貨と株価に反映されて、経済が崩壊状態になります。
株とは会社が投資資金を集める為に使う、金融機関の融資とワンセットの商品です。
株価が上がれば金融機関の融資は緩くなり、株価が下がれば金融機関は融資の回収を優先します。
通貨とは大まかに国際的な国家信用度を指します。
国債償還が滞り、通貨信用度が下がり、株価も価値が下がって、ほぼ全てが全崩れになります。
ちなみに、韓国の通貨は日本の円の様なハードカレンシー(基軸通貨、準基軸通貨)ではなく、ウォンはローカルカレンシーです。
ほとんど国内でしか流通しませんし、国際決済にはほとんど使えません。
これが、日本と韓国の違いです。
日本円は価値が若干下がっても、ハードカレンシーである為に、国際決済からもれることはほぼあり得ない。
逆に韓国ウォンはローカルカレンシーなので、ハードカレンシーに交換しないと国際決済が不能になります。
ローカルカレンシーは世界経済からいつ切り離されるか不明な通貨なんです。
韓国は必要な資源購入にもハードカレンシーが必要なので、米ドル建ての国債を発行して米ドルを集めています。
韓国企業も株という形で資金を集めています。
集めた米ドルで、国内企業を助成し、国内企業が国際取り引きでハードカレンシーを入手する。
そうして韓国経済は成り立ってきましたが、国債償還が滞ると、貸し手は信用が落ちて不安に陥り貸し剥がしが始まります。
まずは国、その情報を聞いた投資家が株を処分、株価の暴落と情報から通貨も売られる。
こうなったらもう止まりません。
もちろん、別の形の崩壊もあります。
それは、企業の連鎖倒産を引き金にした崩壊です。
輸出や業績の不振で財閥の一つが潰れ、下請けが連鎖して潰れ、下落した株価に引っ張られて、危なかった財閥が潰れ、さらに下請けが潰れ…を繰り返すことで株価暴落が止まらなくなった場合、引っ張られて通貨も暴落します。
企業の倒産が増えれば税収も減ります。
韓国政府の財政が逼迫して国債償還に耐えられない状態になることで崩壊するパターンです。
韓国は日本と同じ二次加工品輸出国です。
主要取り引き商品は資源を輸入して加工して輸出しています。
つまり、ある程度の通貨安は輸出に有利ですが、安くなり過ぎると輸入価格が上がり過ぎて採算が取れません。
通貨高も同じです。
ある程度の通貨高は輸入に有利なのでコストが落ちるので採算は取れますが、高くなり過ぎると輸出価格が下落して採算が取れません。
そういう意味で、ウォンの適正レートは1000~1150くらいだと言われています。
1200超えるとひーひー。
1250超えると白目。
1300以降は雪崩式バックドロップボム(笑)
採算取れなくて企業がバタバタ倒れていきます。
たぶん1300以降は止まらなくなると思います。
最近意外とウォンが粘っているのは、もちろん韓国の金融機関や国内投資家の努力もあるでしょうが、ローカルカレンシーにさほど興味の無い海外投資家が多いことも要因だと思われます。
危ないと思った海外投資家は早めに株を売り抜けた様です。
格付け会社が格下げを警告したのは、海外投資家の売り逃げがほぼ終わったことを意味します。
まったく別の崩壊パターンもあります。
韓国の個人負債は過去最高を更新し続けています。
もし、大量破産など起きれば金融機関が資金繰りが悪化して、現金が不足し、破綻の危機になれば、顧客の引き出し圧力が高まり、金融機関が破綻することで、他の企業が連鎖的に倒産する恐れもあります。
経済は複雑なので、ウォンの通貨だけで見たいならば、1250の壁を一つの目安にしてみてください。
後は出来れば韓国の国債償還がどうかを注視してみてください。