無駄こそ人生を豊穣にするという趣旨の文が国語の教科書にあったような記憶があるけれども、それはさておき、またしても映画の話。すぐ書かないとすぐ忘れるから。
①「24 シーズン7」(DVD)
これって、映画じゃねぇじゃんって思ったあなた!正解なのでアナコンダの餌食になってください!
などと、前回ほざいていたが、ようやく全話見ることができた。前回も書いたけれども、特にこれといってパッとする話でもない。慣れは恐ろしい。
まあ、シーズン5あたりから続く国家レベルの巨大な陰謀の全容がようやくつかめてくるので重要な話ではある。
今回の見所は、相変わらず言っていることとやっていることが無茶苦茶なジャックおじさんと、それを追うように誕生する女性版ジャック・バウアー、そしてクールで知的なおじ様たちといったところか。キンバリーも久しぶりに登場するが、観ている者をイライラさせる点で全く成長が無い。銃火器はMP7やFN F2000とかそこそこ新し目のPDW好きは勃起することでしょう。
どうでもいいけど、FOXが右寄りの局って知ってからこのドラマの内容に納得がいくようになった。大統領万歳。
②「Dr.パルナサスの鏡」(劇場)
タイトル長いよな。わけ分からないけど、そこそこ楽しかったというのが率直な感想ではないかと。現実世界と魅惑のCG世界が入り乱れて、なんだか未だにフワフワした感覚で良く分かっていない。テリー・ギリアムの思う壺だな。
今作が遺作となるヒース・レジャー氏は大変よろしい。なんで死んでしまうかな。勿体無い人だよ。代役を務めた「出しておけば画が引き締まるチャラチャラ海賊」と「生え際のきわどいセックスロボット」と「髭の汚い“ファリン・コレル”(元ネタは俺の言い間違い)」も良い仕事してた。…って、ひでぇな俺も。大して面白くないのに言いたいだけとか止めようぜ!失礼すぎる!
テリー・ギリアムといえば、モンティパイソンの「まさかの時にスペイン宗教裁判!(Nobody expects the Spanish Inquisition!)」の枢機卿のイメージばっかり頭に浮かぶ。よく考えたら、実はモンティパイソン以外でこの人の映画観たこと無かったんだよなあ。なんかとっつきにくい印象で。食わず嫌いは本当に治していかないと。
今回の映画ではモンティパイソンぽいスパイシーな皮肉たっぷりのシーンもあって良かったよ。網タイツ履いた警官が、悪い奴は皆ぶっ殺せ!みたいな歌を歌うシーンや、偽善慈善事業を皮肉った歌詞の子供たちのコーラスが最高。しかもこれがエンドロールでも流れるから爆笑もの。やっぱり監督もお気に入りだったのかな?
そういえば、デボン青木とクリスティーナ・リッチを足したような少々残念なお嬢さんが大変良かったのだけど、なんか他の映画でてるのかな…?
③「ザ・シューター/極大射程」(DVD)
なかなか良かったんだけど、最後が惜しかったなあ。最後で主人公がただの殺し屋みたいになってしまっている。原作もあんな釈然としないラストなのかな。原作は有名らしいけど、原作ファンにはこの映画評判悪いよね。長そうだけど読んでみるかな…。
いやー、しかしマーク・ウォールバーグはやはりアクションが映えるね。ホモのリプリーよりいいよ。あと、マータフじゃなくてダニー・グローバー健在!すっかりシブイおじ様になってしまって素敵だわ!腹黒いダニグロもいいじゃない!おっとゲイじゃないぞ!
総じてアクションは良い出来ではないかと。特に、大草原の小さな家の原っぱで戦うシーンとか痺れたね。一人で何人倒してるんだよ。トム・ベレンジャーもびっくりね。狙撃っていうのは一見地味だけど、描き方次第では熱い戦いになる。
④「13歳のハゲ男」(DVD)
ひでえ邦題。そして久しぶりのアルバトロスから。他人事とは思えないのでついつい借りてしまった。
ハロルド君は5歳から髪の毛が抜け始め、13歳を迎えるとすっかり貫禄たっぷりのオヤジ頭に。長年の経験からハゲ隠しを諦めたハロルド君であったが、地元ではそんな彼の風貌も徐々に馴染んで、そこそこ安定した毎日を送っていた。しかし、そんな中で母親の昇進と異動が決まり、馴染みの土地を離れることに。
引越し先では当然その風貌からイジメの対象になり、健康診断で年齢を間違えられて前立腺をいじられるわ、ストリップに誘われるわ、となりの超熟女に誘惑されるわで大騒ぎ。さて、ハロルド君は新しい街に馴染んでいけるのか!?というようなストーリーである。
まあ、お決まりの青春コメディーの流れだが、だからこそ気を抜いて楽しめる作品だと思う。堅実な作りをしているので、B級でこそあれ映画全体は心温まる安心クオリティである。
個人的に好きだったのは、「誕生日にゴーカートを買って!」とせがむハロルド君に老人用電動車椅子がプレゼントされたシーン。もちろんお隣に住む超熟女払い下げ品。あまりの情けなさにナチョリブレの三輪バイクのシーンを思い出してしまった。で、この電動車椅子がラストで大変身を遂げるんだけど、この先が気になる人はDVDで。電動車椅子ってジャッカスにも出てきたけど楽しそうだな。乗ってみたい。
話が逸れるけど、この手の映画に必ず出てくるアメリカ独特の“ジョック”的世界って面白いよな。もちろん俺みたいなのは“ギーク”以下なんだろうけど。アメリカの学生ってみんなあんな感じなのかな?映画観てると変に文化イメージが形成されるから困る。
⑤「アナコンダ3」「アナコンダ4」(DVD)
はい、取るに足らない映画とはこのことよ。人柱は語る。皆様は時間の無駄だからくれぐれも観ないように。前回2を観たので一気にここまで来てしまったよ…。
アナコンダシリーズが楽しめるのもせいぜい2まで。3と4がこんなに酷いとは。ちなみに3と4は監督が同じ。“不死の蘭”という2の設定を引きずっているので、第一作目は完全に別物にしたほうが良い。第一作目の名を汚さない為にも。
とにかくCGのヘビの出来は最低。もう少し何とかならなかったの?話も完全に終わっている。なんで家の中にトイレあるのにわざわざ危険な屋外まで立ちションしに行くんだよ!とか突っ込んだら負け。
いかんせん迫力がないので、何とか迫力を出そうとしてか、残酷描写は前2作より力を入れているように思える。しかしこれまたCG尽くしなんだよ。前回のパニッシャーじゃないけど、残酷描写でCG使いすぎるとやはり冷めるよな。但し、3で首チョンパになった傭兵がそのままマシンガン乱射して車が炎上っていうシーンだけは評価してあげる!
と、ここまでメタメタに書いたところで3と4はTVMということが判明した。じゃあ、しょうがねえか…なんて言うと思うたかー!
ちなみに3は我らがデビッド・ハッセルホフ氏が出てるぜよー!竜馬ぜよー!だから観てやろうって気になったんだけど。結局、残念な活躍だったが歳をとってもスタイルは抜群なのであった。
それと、3と4共通の主人公の女性科学者はいいね。強くて知的でエロいってのは俺のエターナルアイドールだから。
まあ、ウダウダ書いても仕方ない。結論:アナコンダ1>>>>2>>>>>>>>>>3,4
以上、5項目について記録完了。嗚呼、疲れた。特に今回はアナコンダの災厄が凄いね。糞映画を愛でると時間の無駄になるのが一番きつい。人生が豊穣になれば世話無いわ。