アメリカの2大政党
- 軍事面で暴力的な共和党
- 経済面で狡猾な民主党
どちらにしても
「悩ましい問題」をかかえていますが、あと3ヶ月後の2016年11月に実施される大統領選挙で、アメリカ政界は、どう変わるのでしょうか。
米共和党の大統領候補者
ドナルド・ジョン・トランプ包囲網が着々と進みつつあるようです。
現在進行中の「中国包囲網」と比較してみるのも一興ですね。
トランプとは一体どんな人物か
トランプは
- 不動産関係で巨万の富を獲得したらしい「政治の素人」で、去年2015年あたりから顔を出し始めたようです。
- しかしその視野は狭すぎ、素養のある人物からはほど遠いのですが、形式的な政治屋の「空虚な言葉」にうんざりしているアメリカ人からは熱狂的に支持されているようです。これはちょうど、EU諸機関があるブリュッセル(ベルギー首都)の「官僚が支配している現状」にうんざりしているEU離脱派・懐疑派に、そっくりです。
現在の米大統領は2期目の民主党オバマで
- 任期は2009年1月~2017年1月の2期8年(=4年/期×2期)ですからあと5ヶ月の寿命、選挙まではあと3ヶ月です。
- 「ノーベル平和賞」を受賞したのが、2009年のオバマ、2012年のEUでした。しかしこれが、結果的に中国の海洋進出、2014年のロシアのクリミア半島武力併合をもたらしました。
対立を乗り越えようとする「平和」への姿勢が好感されたのだと思われますが、実際には「ノーベル平和賞」を受賞したからには手が出せないだろうと見た中国・ロシアの人たちによって、「平和」どころか、より大きな「混乱」に至ったのです。その両国が「典型的な一党独裁、言論弾圧国家」「共産党系のシステムをもつ国」であることに留意したいものです。
- 現実から目をそらせる意図はありませんが、オバマ以外なら、もっとひどかったのかも知れないという見方があることも、付け加えておかねばなりません。
このオバマに対抗して
- 共和党から正式に選出された次期大統領候補者が、悪名高きドナルド・トランプ。かたや民主党からは、これまた問題があるヒラリー・クリントン。この2人から選ばねばならないとは相当つらいでしょうが、その他の政党あるいは無所属で大統領候補に名乗りを上げた人もいるようです。こちらをご参考に。
- 今までの米大統領は、共和党ブッシュ(子)→民主党オバマ、ですが2016年11月の大統領選挙でどちらの党が、あるいはそれ以外の人が、政権を獲得するのでしょうか。
中国共産党とは一体何か。
- それは猥雑な国民を統治するために「必要悪」と見なされた弾圧一党独裁国家。しかし、危険で猥雑な地域だった台湾を近代国家へ導いたのは、けっして中国共産党ではありませんでした。
- いまでも中国は、台湾より遥かに劣った民度しか、もちあわせておりません。かつて台湾へ逃げ込んだ人がいたのは確かですが、もともと台湾が中国の領土だった、などという証拠はどこにもなく、例の中国共産党による「でっち上げ」に過ぎません。信仰すると何を言い始めるか分らず、一旦言い始めたら、人の話に耳を傾けることは絶対と言っていいほど、ないのが特徴です。
- 中国共産党が、そういう台湾のことを「もともと自国の領土であった」などと、ぬけぬけと言える度胸に感心する次第です。
私は
- 中国共産党が「必要悪」ではなく「不必要悪」だった
- トランプが「必要悪」ではなく「不必要悪」だった
こうなることを、願っております。
トランプは誰から包囲されているか
- トランプは、対立する民主党の現職大統領オバマから「トランプは大統領に不適格」と非難されています。
- 民主党の大統領候補クリントンは「トランプブランドはみな外国製だ」とし、外国から雇用を取り戻すというのは、実際とは大きく違う口先だけのウソ、だとしています。
- 驚くことにトランプと同じ共和党議員の中からもトランプを非難する人が出てきましたし、共和党の大統領選挙人の中でトランプに投票しないという人も大勢あらわれたらしい。
- 米最高裁判事ギンズバーグ(83)が「トランプはペテン師」としたのに対し、トランプがニューヨーク・タイムズに「非常に不適切だ、早く裁判所から去って欲しい」とも語ったとのこと。〔朝日新聞 2016年7月13日〕
- 海外の首脳からも非難の声が上がり始めました。フランス大統領オランドは、あからさまにトランプを非難。
- こう見てくると、中国包囲網とトランプ包囲網が、ほぼ同時期に発生しています。
- EU各国が南シナ海に海軍を派遣するようにルドリアン仏国防相が提案するとシンガポールで述べています。これはその他の地域で中国が「航行の自由」を享受しているのであり、南沙諸島・西沙諸島あたりでこれを否定してはいけない、とするもので、いよいよ中国包囲網は、EUにも広がりそうです。〔毎日新聞2016年6月6日〕
- トランプも中国も、あまりにも危険ですが、トランプも中国共産党も、自分が危険であるとは、いっこうに考えていません。
- トランプによる無数の暴言・失言のほんの一部:
クリントンは悪魔(時事2016/08/02)
トランプ夫人の学歴詐称疑惑(afp 2016年07月29日)・・・・・・
トランプが批判するのは
- FBIがメール問題でクリントンを訴追しない、としたことに対してトランプがFBI批判(時事 2016/07/06)
- アメリカの移民政策
- 海外軍事費拠出
トランプを支持する人々
- アメリカ人で、既存の政治家に不満をもっている人たち。
- ロシアのプーチン。
- 中国に対しても敵意むき出しのトランプですが、こういう独裁色の強い人を好むのもまた、一党独裁の中国共産党なんですね。一言でいえば、中国共産党にとってトランプは「だましやすい相手」なので好感しているのでしょう。
トランプが誉めるのは
- イギリスが国民投票でEU離脱を選んだこと。・・・・・・トランプは孤立を好んでいるようです。移民を遮断したり、国際条約を喜ばなかったり、米軍の海外派兵を嫌ったり。
トランプの移民排除
- ヨーロッパでは、あれだけイスラム過激派にテロを仕掛けられてきましたが、見かけ上はさらに移民・難民政策を続けるとしながらも、実際には脅威を感じ始め、より厳格に入国審査をするようになってきました。
- 同じことがアメリカでも起るはずで、見かけ上は移民政策を続けることに変りがなさそうに見え、実際には大きく変化していくことでしょう。
さて実際のアメリカ大統領選挙がある2016年11月まであと3ヶ月ですが、それまでに、それ以降に、当ブログであと何回ほどトランプに触れるのでしょうか(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。