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ソウル・サーファー

2012-06-16 06:39:23 | 映画
千円デイを逃さず、映画行ってきたよ。

奇しくも、舞台はまたハワイ。

サメに襲われ片腕を失くした14歳のサーファーの少女の話。

実話で、彼女はプロサーファーになり、23歳現在も活躍中とか。


波の映像がすごい。

どこまでがCGなんだろう。

波のトンネルを抜けていく技と臨死体験が一緒の景色。

薄い水のカーテンの向こうに透けて見える人影。

ひとたび、波にのまれれば、インパクトゾーン。

津波と同じで、上に舌にと翻弄されて、

浮かび上がるのも難しい。

美しく楽しいハワイの海に、

ボードごと腕を食いちぎるジョーズばりのでかいサメ。

天国と地獄は同じところにある。


片手を失ってからも、前向きで、周りを気遣う余裕があり、

日常生活でできなくなったこともたくさんあるのに、

すぐに試合出場に向けて練習を開始。

ハンデなし、そしてめざすは優勝。

切り替えが早いのは、若いから?それとも強いから?

でもやっぱり試合で挫折し、サーフィンをやめてしまう。

「この試練はなんのために?」


支える家族がすばらしかった。

特に両親は、迷ったり動揺しても、

こどもの前では明るく前向きな態度で接し、

娘を信じて、常に答えではなく、次につながるアシスト。

こういう家族だから、こんなにちゃんと育つのかな。

親の気持ちでみてしまいますね。


最後にインタビュアの前で、ない腕を晒し、

「事故前の体に戻りたいですか?」との質問に、

「過去は変えられない。

 手を失くしてからは、ボードを抱えられなくなったけど、

 たくさんの人に勇気を与えらるようになったから」

彼女はもう、人生の不条理を受けいれ、自力で答えをみつけたんだね。

一生見つけられない人もいるのに。


エンドロールに、実物の彼女と家族の映像が。

彼女のできなくなったこと、家族との練習風景、友人、

ボランティア活動、優勝の映像、インタビューなどなど。

この映画、家族の記録のホームビデオを素にリアルにできてるんだな。

本人が出演してもいいんじゃないかと思うほど、

チャーミングでしたよ。


ファミリーツリーを抜いて、今ダントツ1位の映画ですかね。

ハワイ最強!