への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

広重の浮世絵を鑑賞しました

2022年12月10日 | 鑑賞

フリーフラデーかぁ

金曜日、ふと、気づきました。そこで、

 

中山道広重美術館のHPを検索してみたら、

秋季特別企画展「東海道を行く」をやっていました。

 

広重は、生涯に20種類以上の東海道のシリーズものを手掛けています。今回は、有名な保永堂版の「東海道五拾三次之内」を中心に、6種類の東海道シリーズから展示しているそうです。

これは見逃すことはできないなぁ

 

 

ということで、岐阜県恵那市にやって来ました。

市内に入ると、独特の形をした恵那山がよく見えてきました。

 

着きました。

えっ!?

工事中? やっているのかな

近づくと、

 

柱に「観覧無料」の文字。よかった、やっていました。

入館し、受付で「フリーフライデーのチケット」を受け取りました。フリーフライデーとは、地元企業の協力によって入館料が無料になる日のことです。

年金生活者には、ありがたい

 

展示室に向かうと、壁にスポンサー企業の名前が張り出してありました。

水曜日も無料になったようです。

 

1階展示室には、ここから入ります。

当時、東海道の旅は13泊14日を要したようです。前後二期に分けた展示のうち、今回は7日目以降、掛川から京都までの77作品が展示されました。

 

1階を鑑賞し終え、続きがある2階展示室に向かいました。

階段を上っていたら、ガラスにこんなものが…

おじさんが足場にのぼっているように見えました。

 

2階展示室は、廊下の突き当りの右側です。

この美術館では、多くの作品を額に入れて壁につけています。なので作品から数センチの距離で、細部まで鑑賞することができるんですよ。

 

広重の浮世絵は、江戸末期の庶民の生活の様や当時の風俗を目で見て理解でき、非常に面白いですね。で今回、注目したのは、これです。

 

「双筆五十三次 荒井」(三代歌川豊国、歌川広重)

江戸時代、「入り鉄砲に出女」を警戒していた関所、中でも静岡県湖西市の新居関所は特に厳しかったそうです。その取り調べの様子を描いたのがこれ。人見女がルーペを手にして確認しています。確認されている人物は、男性なのか女性なのか、想像が膨らみました。

 

 

浮世絵を鑑賞したあと、隣りの部屋をのぞきました。ここ、奥に入ると面白いものがあるんですよ。行ってみると、

 

浮世絵の摺り体験ができるコーナーです。

手前で練習して、奥で本格的に摺ります。誰もいなかったので、挑戦してみると、

 

ほら、この出来栄え。

いいお土産ができました。

 

 

この日、美術館に滞在したのは1時間ちょっと。この間の来館者は、への次郎を除くとゼロ人。無料だというのに…。美術館の行く末が心配になって来ました。