フィナンシャル・タイムズが報じたロシアに関するニュースを追っていたら、驚くような別のニュースがありました。
2024年12月29日のFNNプライムオンラインのニュースです。
それは、日本において、車の放置違反金を踏み倒した外交官ナンバーの車を所有していた国に関するニュースです。情報は、情報公開制度にもとづいて、警察庁から入手したもの。数字は違反金が支払われなかった件数です。
2023年 ロシア2418 中国221
2022年 ロシア2338 中国246
2021年 ロシア1826 中国638
2020年 ロシア1496 中国573
2019年 ロシア1101 中国416
2018年 ロシア1140 中国482
6年間の統計ですが、第1位ロシア、第2位中国。
への次郎 「不動のツートップ!」
納得の2国でした。でもよく見ると、近年、傾向が違います。
への次郎 「ロシア倍増、中国半減」
棒グラフすると、ロシアが際立ちます。
第3位以下の国は、旧ソ連諸国や中東諸国が続きます。旧ソ連諸国といえば旧社会主義国。ということは、このリスト上位国は、現旧社会主義国とイスラーム諸国ということです。
外交特権を口実に、違反金を払っていないようですが、米コロンビア大学のレイモンド・フィスマン先生とカリフォルニア大学バークレー校のエドワード・ミゲル先生によると、「外交官の所属する国の腐敗度が高いほど、駐車違反金を踏み倒す傾向にある」そうです。
への次郎 「腐敗がルール無視を生む」
記事をここまで読んできて、ふと気になったことがあります。それは、腐敗国で育ち、腐敗に慣れ親しんだ人たちが他国に行ってとる行動です。
「日本に来たら、日本のルールに従うだろう」。
こんなお目出たい考えが通用しないことを、改めて感じさせられた記事でした。