我が家に帰省していた子供たちが去って以降、寅さんのロケ地に行き、撮影場所を探していました。難儀の末、ロケ現場は見つかりましたが、なにせ撮影は50年前のこと。地元の人の話を聞く必要もあります。ところが新型コロナの感染が再び拡大してきて、それもできなくなりました。そこで気分転換、花見に出かけました(2022/1/15)。
やって来たのは、名古屋市東区にある徳川園。ここは尾張徳川家の邸宅のあったところで、現在は日本庭園として整備されています。この時期は、冬の風物詩である冬牡丹が咲いていますよ。
ここが北口、大曽根口です。ここから入りました。
中に入ると、島大臣という冬牡丹が出迎えてくれました。後で分かりました、これ、地植えじゃないんですよ。
奥さん 「冬牡丹って、寒牡丹のことじゃない」
への次郎 「いや、別物みたいだよ」
冬牡丹は、牡丹を温室などで温度調整して冬に咲かせた牡丹です。寒牡丹は、温度調整などしなくても自然に冬にも咲く牡丹のことです。
地図を見ると、牡丹園は左側のピンクに塗られたところ点在しています。
牡丹園に行くと、防寒のわら囲いを着せてもらった冬牡丹がずらり。
でも、ところどころ、花をつけていない牡丹も。春に咲かせる普通の牡丹のようです。
昨日降った雪が少し残っていました。わら囲いが活躍したようです。
「冬牡丹の白川郷だ!」
一つ一つ見ながら先に進みました。
黄冠
村松の雪
八千代椿
八千代椿
島津紅
牡丹園を過ぎると、奥に瑞龍亭という茶室がありました。
茶室から見た龍仙湖です。
瑞龍亭の入り口付近で、職人さんたちが何か作業をしていました。
見ていたら、展示していて花が傷んだ冬牡丹と、一輪車で運んできた冬牡丹を鉢ごと交換していました。冬牡丹は、地植えではありませんでした。こうやって、いつも状態のいい花を鑑賞できるようにしているんですね。
向こうに見える建物が観仙楼です。その手前に小さい牡丹園があるので行ってみました。
牡丹の上の小さな花。梅ではなく、子福桜(コブクザクラ)という桜でした。
この桜、珍しくて花一輪に二、三個のサクランボがなるそうです。
子福桜を見ながら一休みしていたら、ガイドさんが来ました。話を聞いたら、冬に牡丹をタイミングよく咲かせるのは、技術的に難しいそうです。だから冬牡丹は、ここで育てているのではなくて、日本一の牡丹の生産地・島根県の大根島から送ってもらっているそうです。
つづく