への次郎 「岩村醸造で、3年ぶりの蔵開きだって」
奥さん 「女城主だね」
検索していたら、こんな情報が出てきました。
新型コロナウィルスが流行って以降、酒蔵開放は自粛されていましたが、今年になって少しずつ再開されているようです。
中央道の恵那インターで下道におりて、岐阜県恵那市岩村町へ。観光駐車場に車を止めて岩村醸造に向かいました。
なまこ壁の建物の横を通り、古い町並みに出て、酒蔵に向かうと、
「向こうに人が集まっている!」
急いで行くと、
皆さん、始まるのを待っていました。
右のテント前に受付があって、通行止めになった道路には、テーブルが出されていました。
テントに近づいてみると、
「こうなっているんだ」
テントの下に、ずらっと並んだ酒瓶。その向こうには、鍋に粕汁。
こちらのお酒の銘柄は…、
大吟醸クラスの幻の城、岩村城に実在した女性城主にちなんだ女城主、そして創業当時から造っているゑなほまれの3ブランド。
テーブルの上の酒瓶を数えたら、14種類もありました。
「スタッフも、スタンバイOKだ」
ついに出ました整列の指示。皆さん列をつくり、
買ったのが、これ。
1000円で10ポイントのカードを購入し、つぎに唎きちょこを1ポイントで買いました。
飲みたいお酒のところに行って、ついでもらい、
スタンプを押してもらう。こういうルールです。ポイント数は、
純米酒クラスは1ポイント、純米吟醸クラスは2ポイント、大吟醸クラスは3ポイント。
皆さん、我先にテントに押し寄せ、係の人も忙しくなってきました。
こちらさん、向かいのお宅に飾られたおひな様に尻を向け、じっくり味わっていました。
テントの端に、酒桶を積んだ軽トラ。「限定100本」の文字につられ、つい購入。
「えっ?! 4号瓶が2500円? 高っ!」
こちらのグループ、おつまみを持参していました。
「なるほどネ」
気づいたら、通りは呑み助の解放区だ!
じっくり味わいながら飲んでいき、ついにポイントを使い果たしました。
「一番口に合ったのは、純米大吟醸だなぁ」
さぁシメです。最後は、無料の粕汁でお開き。
アルコールが侵入した胃袋、この一杯に癒されました。
「せっかくだから、建物の中に入ってみようか」
おじさんについて、中に入って行くと、
「レールがあるよ、気を付けて!」
レールの先には、おひな様。
「享保雛だって!! 古~っ!」
こちらは武者人形。胸に㋥印。
信長の叔母(のちの女城主)が嫁いだ遠山氏の家紋です。
「この人、女城主?」
おひな様の奥では、
仕込み水が落ちていました。
「緑の苔、すごいネ!」
レールの先には酒蔵。でも、まだ見学はできませんでした。
酒蔵見学を諦めて通りに出てきました。
軒下では、椿や水仙が花瓶に飾られ、美濃焼きが販売されていました。
お尻を向けた呑み助たち、焼き物に気づくこともなく宴を続けていました。
もう、付き合っておられません。
「お先に失礼」