岐阜県多治見市の修道院で桜を鑑賞した日、市内で情報収集していたら、いい情報を聞きつけました。
市之倉の幸兵衛窯と交流のあるロックシンガーの世良公則(せらまさのり)さんが、市之倉のさかずき美術館で陶芸作家10人と酒器展をやっているというのです。そこで、日を改めて行ってみました(2022/4/8)。
世良さんといえば、NHKの朝ドラ「カムカム」で、岡山県の方言を操り、渋い喫茶店店主を演じていました。そういえばあの人、岡山県のお隣り広島県福山市の出身でした。
さかずき美術館にやって来ました。
「盃に特化した美術館なんて、珍しいなぁ」
多治見市市之倉は、盃の生産が日本一です。そこに、さかずき美術館を中心に、ミュージアムショップ、ギャラリー、レストラン、陶芸体験施設などがあります。左の建物がレストラン石窯ピッツァmoon、真ん中がさかずき美術館、右がミュージアムショップとギャラリーです。
ミュージアムショップとギャラリー前の通路を進むと、美術館の入口がありました。
じつは修道院に来た日、多治見市内でこの美術館の無料入場券を手に入れていました。
美術館に入ると、1階は幕末から昭和にかけて作られた薄く白い盃の名品が展示されていました。
2階は荒川豊蔵・加藤唐九郎・加藤卓男など、この地域とゆかりのある人間国宝の作品を中心に展示がされていました。
つぎは隣り棟のミュージアムショップです。
地元の焼き物を中心にお酒や食べ物など、地元の物産を販売していました。
その奥にあった入口の向こうの小部屋は、
ギャラリー「宙」です。こちらは入場無料。世良さんがかかわる展示会は、ここでやっていました。
説明によると、世良さんがプロデュースする陶芸家集団「AKATSUKI/暁杯」による酒器展だそうです。今回は、美濃・九谷・備前・常滑焼などの作家10人と世良さんの酒器121点が展示されていました。
展示作品は、世良さんのものを除き、販売もされていました(上の写真の中に、世良さんの作品はありません)。
名工の盃、人間国宝の作品、それに世良さんたち陶芸家集団の酒器。いいものを無料で鑑賞できました。
この後、近くを流れている市之倉川を少しさかのぼったところにある桜を見に行きました。ここは近所の人以外に、見に来る人がいないところだそうですよ。
「見事に咲いたなぁ」
気のすむまで写真を撮り、「さぁ帰ろう」と思ったら、強い風が吹いてきました。
桜の花びらが青空に舞って桜吹雪です。近くに止めていたマツダレッドの愛車、淡ピンクの斑点が多数できました。