への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

晩秋の青森・秋田  弘前②

2024年11月20日 | 旅行

津軽そばで体を温めたあと、虹のマートから弘前城の東側にやって来ました。

 

2つの教会

明治に建てられた弘前教会です。こちらはプロテスタント(新教)で、近くには、

カトリック弘前教会がありました。こちらも明治期のものです。

 

弘前は明治になって、英語教育やキリスト教伝道のために多くの洋館が建てられました。B29の飛行距離がここまで届かず空襲を免れたから、今でも残っているんですね。

 

 

最勝院

お城から、南に少し離れたところにやって来ました。

最勝院の参道です。モミジとイチョウ、散り始めていました。先に進むと、

 

新仁王門です。

門をくぐると、

 

「東北第一の美塔」と称賛される五重塔の全容が姿を現しました。

築350年を超える国の重要文化財です。その奥には、

 

本堂がありました。見ていたら、一瞬、西日がさっと当たり、

大イチョウが黄金色に輝きました。間もなく、

 

空模様が怪しくなってきたので、ここで退散。

落ち葉に足を取られないように注意しながら、駐車場に向かいました。

 

 

旧制弘前高校外国人教師館

最勝院から、さらに南にやって来ました。弘前大学です。

ここにも洋館が残っていますよ。

 

これこれ、旧制弘前高校外国人教師館。大正期に建てられた外国人教師の宿舎です。

喫茶店が入っていますが、見学はできます。1階にお客さんがいたので、2階をパチリ。

 

太宰治が下宿していた家が近くに残っていますが、暗くなってきたので見学を諦め、ホテルに引き返すことにしました。

 

 

菊富士

ホテルでしばらく休息したあと、早めのディナーに出てきました。

郷土料理で有名な菊富士です。中に入ると、

 

ずらっと並んだ色紙。

への次郎 「岸朝子さんも来てる

奥さん  「じゃ、間違いないよ

  

奥に進むと、我々が一番でした。

 

まずは地酒でカンパイ。手前は黒石市の菊乃井、向こうは弘前の杜來(とらい)。

お酒のあては、郷土料理の貝焼みそ。ホタテの貝殻がお皿に使われていました。

 

体が温まったところでご飯です。奥さんは、ふるさと定食を注文。

左右両奥は郷土料理。左がいがめんちで、右がけの汁です。

 

への次郎は、比内地鶏鍋そば

そばを鍋に入れて温めます。信州のとうじそばに似ていますが、お汁は素朴な味でした。

 

津軽の地酒と郷土料理、堪能しました。

大通りに出てきました。この日は華金。でも弘前の飲み屋街、人はまばらでした。

                                 つづく

                                         


晩秋の青森・秋田  弘前①

2024年11月19日 | 旅行

晩秋の青森・秋田たびの二日目

 

泊まったのは、弘前グランドホテルです。

サービスの朝食をいただいて、市内観光に出ました。

 

 

弘前市立観光館の周辺

やって来たのは、弘前市立観光館です。

ここに車を止めて、館内に入ってみました。

 

大きなねぶたが展示されていて、右隣りにはお土産屋さん。

への次郎 「これ、甘いんだよ

奥さん  「じゃ、買ってみようか

早くも、お土産に手を出してしまいました。

 

観光館から外に出ると、近くに古い洋館がありました。旧弘前市立図書館です。

明治に建てられ、昭和初期まで使われていました。旧図書館の裏には、

 

明治に建てられた旧東奥義塾外国人教師館がありました。

1階は喫茶店が入っていて、2階が見学できました。

 

奥さん  「明治の建物が残ってるね

への次郎 「空襲かなかったから

 

 

弘前城

観光館周辺を散策したあと、弘前城にやって来ました。

この追手門から入って行きました。

 

杉の大橋です。奥のモミジ、昨晩ライトアップをしていました。

左奥の南内門からさらに入って行くと、

 

下乗橋です。天守閣がのっていた石垣は工事中で、天守閣は奥に仮置きされていました。

ここは数々のサスペンスのロケ現場(『小京都ミステリー』)なんですよね。

 

この先で入園料320円を支払ってさらに進むと、天守閣が見えてきました。

この日、中国系の観光客がたくさん来ていて、写っている人たちも。

 

現存12天守の弘前城天守です。背後の山は、有名な岩木山

への次郎 「これ、移動させたんだよ

奥さん  「えーっ!

 

このあと、天守閣の最上階までのぼって眺望を楽しんだあと、孫のお土産に御城印を買い、城外に出ました。

 

 

津軽藩ねぶた村

弘前城内を散策したあと、近くの観光施設にやって来ました(入館料600円)。

津軽三味線の生演奏が始まると聞いて、急いで入館すると、

 

ちょうど始まったところ。演奏者は長峰健一さん、すばらしい生演奏でした。

聴いていたのは中国系ツァー客。演奏終了後、彼らは食事に移動しましたが、

 

我々二人は残って、ここのお兄ちゃんのお囃子を聴きました。それが終わると、

「やってみねぇかぁ」と勧められ、への次郎、太鼓をたたきました。

 

太鼓を打ったあと、2階に上がってみると、

への次郎 「ここ、光彦のロケ地だ!

                       (『浅見光彦 最終章』)

奥さん 「よく観てるんだね

 

 

虹のマート

津軽藩ねぶた村のレストラン、中国系観光客に貸し切られ、利用できませんでした。

代わりにやって来たのは、弘前市民の台所・虹のマートです。

 

ここは、いわゆる市場。見たところ、鮮魚関係のお店が多かったですが、

野菜・果物のお店もいくつかありました。食べるところもあって、たとえば、

 

こちら、アキモト

津軽そばを注文しました(420円)。

 

津軽そばは、この地の郷土料理で、つなぎに大豆を使います。日持ちを良くするために、一度、麺を茹でて冷やす工夫をします。そのため、いざ食べようとすると、腰のない柔らかいそばになるそうです。

でもこちらのそば、つなぎに大豆を使っているんでしょうけど、作り方はほかのそばと同じでした。食べてみると、ほのかな甘み。大豆でしょうか・・・。

                                   つづく

                                         


晩秋の青森・秋田  弘前へ

2024年11月18日 | 旅行

五所川原市金木町で斜陽館を見学したあと、宿泊地の弘前をめざして南下しました。

 

道の駅つるた

やって来たのは、道の駅つるた(鶴田町)。建物の外観がツルを連想させます。

ここは古くからのツルの飛来地。今ではスチューベンぶどうで有名です。

 

 

ふるさとセンター

さらに南下し、板柳町にやって来ました。

ちょっと変わった建物があったので、寄ってみました。ふるさとセンターです。

ここでリンゴ狩りができると聞き、受付を済ませて待機していたら、

 

向うから、タオルで顔を隠したおばあちゃんがやって来ました。聞くと、

後ろの宿泊所から、向かいの温泉に行くところでした。おばあちゃんと話をしていたら、

 

名前が呼ばれたので、係の人について行きました。

 

リンゴ狩りはもう最終盤、残っているのはフジだそうです。

採れるのは、一人310円で3個まで。横にひねるように採るそうです。

 

奥さん 「大きいのを採ってよ

奥さんのひと声により、採った6個は全部、大玉になりました。

 

係の人に別れを告げ、リンゴを抱えて駐車場に向かっていたら、

への次郎 「えっ!? これも?

奥さん 「リンゴだって

 

最後に珍しいものを見ることができました。

 

 

鳥ふじ

明るいうちに弘前に到着し、ホテルで少し休んだあと、焼き鳥屋に繰り出しました。

への次郎 「テーブル席が空いてる!

奥さん  「運がいいねぇ

さっそく、あの鬼コのご利益がありました。

 

壁に貼られたメニューを見ていたら、吉田類さんの写真!

酒場放浪記』の取材があったようですね。

 

への次郎は青森の地酒田酒

奥さんは地元弘前の地酒豊盃(ほうはい)を注文しました。

 

出てきたのは右のお通しと、注文したもつ煮込みです。

お通しは、ものすごく細い山芋。もつ煮込みは、野菜の歯触りがしっかり残っていました。

 

焼き鳥は、おまかせ10種盛りを注文。大将が目の前で焼いていき、

大皿に盛って出してくれました。

 

本格的な焼き鳥屋は、久しぶり。おいしい地酒と本物の焼き鳥をじっくり味わいました。

「酒よし、鳥よし、煮込みよし」。

 

 

弘前城紅葉ライトアップ

奥さん  「ここのライトアップは?

への次郎 「お城かな

 

調べたら、まだライトアップをしていたので、行ってみることにしました。

 

お城に向かっていたら前方に、淡いブルーの光に浮き上がった古い洋館!

明治に建てられた旧第五十九銀行本店本館、国の重要文化財です。

 

お城の南入口にやって来ました。追手門です。

ここから入って、さらに進むと、

 

南内門の手前に、大きなモミジがありました。

 

さらに進んで本丸に入ると、

モミジ林の向うに、ライトに照らされた天守閣

 

本丸を抜けて、電灯の下をさらに進むと北出口に行ってしまいます。

ホテルから遠くなるので右に進み、城外に出ました。

 

 

への次郎 「お腹、空いたなぁ

奥さん  「ご飯を食べてないからね

 

光に照らされた美しい紅葉を鑑賞したあと、ホテルに素直に帰ることはできませんでした。

                                つづく

                                         


晩秋の青森・秋田  五所川原へ

2024年11月17日 | 旅行

この日の朝8時、FDA機に乗って小牧空港を飛び立ちました。

 

安定飛行に入ると、機内サービスの開始です。誰よりも早くテーブルを倒して準備完了。

もっちりとしたクロワッサンとホットコーヒーで、この日の朝食に代えました。

 

しばらくして飛行機は降下態勢に入りました。十和田湖上空を過ぎたところで、ギョ! 

奥さん  「山に、雪だよ!

への次郎 「こりゃ、寒いぞ!

 

青森空港に無事着陸しました。荷物を受け取って出てくると、

青森名物ねぶたのお出迎えです。

 

レンタカー会社に直行し、車を借り受けて足回りを確認したら、

への次郎 「冬タイヤになってる

奥さん  「じゃ、安心だね

 

乗車後、黄葉した木々を見ながら空港道路を西に進みました。

 

 

道の駅なみおか

到着したのは道の駅なみおか(青森市)です。奥さんがスタンプを押している間に、

テントをのぞいたら、リンゴ箱! とんと見かけなくなりましたが、まだ健在でした。

 

道の駅を出発したあと、進路を北西に変え、五所川原に向かいました。

 

 

お食事処 魚茂  

やって来たのはお食事 魚茂(うおしげ)です。

ここは、活きのいいお魚が、お値打ちでいただけるそうですよ!

 

への次郎は、刺身定食(1300円)を注文。刺身は鮪、イカ、帆立、サーモン、鯛に甘えび。

奥さんは、一番人気の寿司ランチ(900円)。

 

新鮮なお魚、評判通りのお店でした。会計を済ませたら、

 

こんなもの、いただけました。鬼コカード

津軽の魅力を発信するために青森県が作ったカードとか。津軽では古くから、鬼が天災や疫病を払うとして神社の鳥居にあげられ、親しまれてきたそうです。

 

女将  「近くにいるよ、鬼コ

奥さん 「えっ!!

 

 

八幡宮  

女将の云った通り、歩いて2分もしないところにありました、村社八幡宮

への次郎 「どこだぁ~

奥さん  「ほら! あそこ

 

見上げると、ウエイトリフティングのごとく、赤鬼が鳥居を持ち上げていました。

への次郎 「これは吉祥だ!

 

森陰で薄暗い社に向かい、旅の安全を祈願しました。

引き返そうとしたら、ほっかぶりをした狛犬!

 

この姿を見た途端、急に寒さを感じました。

 

 

斜陽館   

八幡宮から、真北に向かって走り金木町にやって来ました。

金木といえば・・・、

 

への次郎 「吉幾三?

奥さん  「太宰治でしょ!

そうえいば、奥さんの嫁入り道具の中に太宰の作品があったような・・・。

 

太宰の生家・斜陽館です。

築百年余。国の重要文化財。一時、旅館として使われていました。入ると、

 

広い土間です。土間を奥まで行って上がると、

吹き抜けの板の間。その近くにあったのが、

 

太宰誕生の間。小学校に上がるまで、おばさんの家族と合計六人で寝起きしていたとか。

2階の書斎。左から二枚目の襖に「斜陽」の文字。太宰が子供の頃から見ていた文字です。

 

他にもたくさんの部屋があり、太宰に関する展示物もありました。急ぎ足で見ても、時間がかかりました。

 

青森ヒバがふんだんに使われた実家、太宰がここで過ごしたのは青森中学に入学するまでの13年足らずでした。短いとは言っても、ここでの生活が、太宰の精神に大きな影響を与えたことは間違いないですよね。見学しながら、そう感じました。

                                         つづく

                                           


ワンタン麺たゆたふ (多治見)

2024年11月14日 | ランチ

土岐プレミアム・アウトレットに買い物に行った帰り道、お隣多治見市にやって来ました。

 

奥さん  「お昼、過ぎてるよ

への次郎 「外で、麺する?

家にいるときは、お昼はほぼです。この日は、外で麺になりました。

 

 

への次郎 「確か、この辺りに・・・

奥さん 「郵便局の手前じゃない

 

ありました。

店先に立てられた2本の白旗、強い風にパタパタしてました。

ここはワンタンメン専門店のたゆたふです。

入口の券売機で食券を買ってから着席がここのルールでした。

 

3つあったテーブル席の一つに座ってパチリ。

お昼過ぎ、客はカウンター席の一人だけでした。

 

待っている間、テーブルの横にぶら下げられていたメニューを確認。

 

しばらくしたら出てきました。

への次郎が注文した特製ワンタンメン(1200円)です。

麺は冷麦ほどの太さのストレート麺。ワンタンは肉と海老が各2つ。

 

奥さんはたゆたふそば(890円)。

ラーメンです。

 

白醤油のスープ、飲んでみると塩味が強く主張していました。ワンタンは、皮はつるっとした食感で、中の肉と海老はしっかりしていました。

 

 

食べ終わって、席を立とうとしたら・・・、

壁のお知らせが目に入りました。

 

への次郎 「無料かぁ・・・

奥さん  「もらったら

ご飯、確かに少量でした。でも、残りスープに放り込むと、

 

立派な雑炊になりました。

仕上げにちょうどいい分量でしたね。