ホーム内で11月に開かれる秋の作品展に出品しようと
作品の整理をしている中で
久し振りにまど・みちおさんの画集が目に留まりました
まど・みちおさんの絵には詩が添えられていました
見出し画像に添えられていた詩です
「いい けしき」
水が よこたわっている
水平に
木が 立っている
垂直に
山が 坐っている
じつに水平に
実に垂直に
この平安をふるさとにしているのだ
ぼくたち
ありとあらゆる生き物が・・・
もう1篇ご紹介したいと思います
「根」
ない
今が今 これらの草や木を
草として
木として
こんなに栄えさせてくれている
その肝心なものの姿が
どうして ないのだろう
と 気が付くほどもできないほどに
あっけらかんと
こんなにしてきえているのか
人間の視界からは
いつも肝心かなめなものが
この詩にはこの絵が添えられています
まどさんのこの画集には谷川俊太郎や河合隼雄や江國香織などの言葉も寄せられています
こんな詩に今日心惹かれたのは
秋のホームでの作品展には「大銀杏」の絵を出そうと思っていたところ
昨日たまたまNHKの「神様の木に出会う・ニッポン巨樹の旅の再放送があり
放映されていた巨樹の中に青森県北金ケ沢の
「垂乳根の銀杏」がありました
子供の頃から大銀杏の隣に住んでいらした元小学校の校長先生が
銀杏の足元にアスファルトの道ができ便利になったものの
銀杏の葉がだんだん小さくなっていることに気が付き
保護活動に取り組まれた結果
今は以前と同じくらいの大きさの葉をつけるようになった
人間の便利さへの欲求とそれに傷つく自然・・・
まど・みちおさんは詩に詠んで
私達に本当に大切なことへの気付きを
示してくれています
日本一いいえ世界一の大銀杏(樹齢1,000年以上 樹高31m 幹周22m)の
四季の様子をご覧ください
新緑に燃える春
緑みなぎる夏
そして秋
冬
独りよがりのとりとめのない話にお付き合いいただき有難うございました(^-^;