曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

モロッコ・マラケシュスケッチ➂ 帽子売り

2020-01-20 | 絵  ②スケッチ

迷路のような市場が四方八方に伸びている真ん中にちょっとした広場があります。 その一角に可愛い手編みの帽子を並べてお店を開いている女性がいました。 かぎ針を器用に動かしながらくるくると帽子を編み、傍らに座った友人とおしゃべりをするついでにお客の相手。 正に手八丁、口八丁の元気印のおかあさん。 でも・・・どこかオカシイ・・と彼女を見ていると、なんとガウンのような民族衣装のジェラバの下に、元祖重ね着ルックの様相で何枚もタイツ?を重ね履きし、腕にも何枚も重ね着している様子。 イスラムの国の女性は肌の露出を避けるとはいえ・・・ 着過ぎではないのか~~といらぬお節介の気持ちで描き始めましたが、次第にこのスタイルもなかなかいいかも・・・なんて気持ちになりました(^_-) 帰りがけスケッチさせてもらったお礼をかねて、帽子を1個(日本円にして500円位)ゲット。 力強くハグされて別れました~~

市場では銀製品や美しい布、編み籠、絨毯、木工製品、アクセサリーや小物類などなど、スケッチする気もそぞろになってしまう魅力的なお店ばかり・・・ 友人達へのお土産用に買った、お守りの「ファティマの手」とよばれる手のひらに目がついている、面白いデザインのお守りや柔らかな革で作られたモロッコスリッパのキーホルダーを友人達に喜んでもらえて嬉しかったことを思い出します。 細かな細工物はたいていベルベル人が作ったものだそうです。


 

コメント (4)

モロッコ・マラケシュスケッチー② 「コウノトリが住む街」

2020-01-18 | 絵  ②スケッチ

前回の記事は10年前の1月15日に色塗り完成したモロッコスケッチの一枚でした。 思いがけず大変多くの方にご覧頂き、喜んだり、驚いたりしています。 日頃余りなじみのない遠いアフリカの国でのスケッチということもあるのかもしれませんね。 

実はこのモロッコスケッチの旅をもって、永沢教室を卒業?し、無謀にもムサビの通信課程に入学したのでした~~ それまで、ペンスケッチの個展を2度開いていましたが、モロッコスケッチは個展と言う形では発表しておりませんでした。 ということで、ブログ上でモロッコでスケッチした絵をご覧頂こう、と考えました。 どうぞよろしくお付き合い下さい。 今見ると必死で?取り組んではいるものの、アフリカの強烈な太陽に負けてしまっている作品が多いです

★     ★     ★     ★     ★     ★

コウノトリが住む街・・・・ マラケシュの大通りの風景です。 長い煙突(使われていないのでしょうか)の上にペアのコウノトリが巣作りをしている様子に興味をもって、ヤシの下のベンチに座っている民族衣装の老人(この人も描きたかった)の隣のベンチに座って描きました。 買い物袋を持った女性も堂々としていて逞しいなぁ・・・家では一番偉いのかも・・・な~んて思ったりしながら

               ★     ★     ★     ★     ★     


目下、ようやく日本画の新作に取り掛かっています。 ボチボチですが、完成までに1~2か月掛かる予定です。 久しぶりの新作で、なかなか調子が掴めないでおりますが、のんびり楽しみながら・・描いていくつもりです。

 

 

コメント (10)

モロッコ、マラケシュで・・・10年前の今日

2020-01-15 | 絵  ②スケッチ

娘たちが帰り、静かな生活に戻りました~~ 今回は夫の状況についてプロの方達を交えて話し合いができ、家族としては一歩前進できたかな~~と思っております。

新しい年も明け、早くも月の半分が過ぎました~~ そろそろ、新しい絵に取り掛かろう・・・ 今年は何とか前向きに絵に向き合うのだ~~と考えながらこれまでの作品を整理している中で見つけました、ちょうど10年前の今日、色塗り完成したペンスケッチ。 その前年の12月に永沢教室のメンバーと出かけたモロッコのマラケシュでスケッチしたの中の一枚です~~ ジャマエルフナ広場に面したカフェの2階でランチを注文して、広場を見下ろして描きました。 

一人もの思いにふけっている美しい女性が手すりの前に座っていて、いずれ席を立つだろうと期待しながらペンを走らせました。 しかし・・・しばらくたっても、ず~~っとそのままの姿勢で動かなかったので、そのまま絵に入れて描き上げました。  失恋でもしたのかしらん・・・などと想像しながら彼女を見つめて描きましたが、自分が描かれていることなど気付く様子もなかったことがとても印象に残っています。

絵に描いたタジン鍋の蒸し料理が美味しかったです。 特に野菜が新鮮で甘かったことは覚えていますが、他にいただいたお料理はどんなだったか・・・覚えていません💦

夕闇が迫るころから広場に並ぶたくさんのテントでは、ヘビ使いをはじめびっくりもののお店がひしめき、見たい気持ちと講評会のためにスケッチを完成させなければならない気持ちのジレンマと戦いながら落着かない夜を過ごしたことも懐かしい思い出です。

とても手先が器用な現地人のベルベル人の集落にスケッチに行きたかったのですが、誰も行きたいという人がいなかったのが残念でした~~ また、友人とスケッチポイントを探して、迷路のようなスーク(市場)を歩いていて出会った魚屋さんの店先で、なんと日本と同じ方法の手開きで、イワシの腹ワタをとっている姿を目にして、本当にビックリ仰天したことを思い出しました(*^^*)

こうして、あれこれ思い出しているうちに、次第に描く気が湧いてきました~~ モチーフはあるのですから・・・描くだけで~~す( ̄▽ ̄) 

 

 

 

 

 

コメント (6)

認知症ーパーソンセンタードケアを!!

2020-01-12 | 良い加減介護

既に何名かの方が取り上げていらっしゃいますが、昨夜のNHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」の番組は、認知症の家族として大いに関心を持って見ました。

長谷川和夫さん(90)は、「長谷川スケール」で知られる認知症の早期診断の検査指標を開発するなど、認知症医療に長年携わってこられましたが、自らが2017年11月に認知症と診断され、ご自分が認知症であることを公表されました。 公表された理由は「認知症になっても自分が普通に暮らしていることを知ってもらいたかった。」ということだそうです。

長谷川さんの持論は「認知症の本質は「暮らし」の障害であり、認知症のケアにおいて最も大切なことは「暮らし」であり「暮らし」が出来たら認知症になっても平気である。 今まで通りの生活に近づけるためのケアが大切で、衛生、食事、排泄などのケアはその一部に過ぎず、必要なのはその人らしさを支える「全人的ケア」である。 認知症の人に寄り添い、その人の立場に立って、その人が一番利益を得るケアを提供しようとすることが求められる。」ということだそうです。

その観点から、昨夜の番組を見ました。  「自分自身が壊れてきていることは、自分でも充分に分かっている。 生きているうえでの『確かさ』がなくなってきている。」と自己分析されており、ノートには、Where are you? Where  am Ⅰ?  Where is Mizuko(奥様)? と記されているいる場面が映っていました。 「認知症になっても見える景色は同じだ。 変わらない。」とも・・・

介護する家族のために、患者にはデーサービスの利用を勧めてこられ、ご自分もデーサービスを利用なさいましたが、他の利用者とゲームをされている表情は硬く、楽しめない様子でした。 高齢者には9時から5時までのデーサービスは長過ぎるのではないか・・・とご自分ではケアマネさんを通して2時までの利用にしてもらったり、2泊3日のお泊りも一泊で帰ってきてしまうなど、実際に体験して分かったことがたくさんあった様子も映されていて、帰宅願望が強い夫の思いももう少し、施設やケアマネさんと話し合ったほうがいいのかも・・・と考えさせられました。

「認知症は不便だけれど、不幸ではない」との言葉は、充分な「全人的ケア(パーソンセンタードケア)」が成り立っての上のこととして、今後の介護体制に期待するばかりです。

最後に、長谷川さんの送ってくれた言葉:「毎日暮らしながら一つ一つのことに笑っていることが大切です。」をあらためて、肝に銘じて日々を送って行こうと思っています。

           ★     ★     ★     ★     ★

先日、娘夫婦をデーサービスの見学をかねて、デーに一緒に連れて行き、デーの責任者とケアマネさんを交えて、夫の現状と今後の問題点などを話し合う機会をもってもらいました。 お二人には娘たちにしっかりと話して頂いて(問題点をきちんと把握できたかどうかは別として)感謝、感謝です。

 

 

コメント (12)

2020年傑作年賀状

2020-01-10 | あれこれ

今年も友人達から楽しい年賀状が届きました。 パソコンを駆使して作成した凝った年賀状も頂きましたが、やはりここでは手作り年賀状をご紹介したいと思います。 昨年に比べて新たな出発を宣言した年賀状がなかったのは残念ですが、マイペースながらコツコツ前向きに人生の歩みを続けようとする友人がほとんどでした~~

教え子はやはり家族写真が多く、微笑ましい年賀状にほっこり・・・ 人生の荒波をひとつ乗り越えたか、文章に深みを増してきたな・・・と思わせられる教え子もいました。 年に一度の便りですが、感心したり、ほっとしたり・・・年賀状は書くのはチョッと面倒ですが、頂くのは嬉しい!!

 

コメント (8)