曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

花が駆け足・・・

2021-04-16 | 良い加減介護

今年は春の花が例年より早く咲き始め、次から次へ花リレーが続いています。 アヤメの花芽が上がってきているのも気が付かないうちに、すっきりとした花が開いているし、フレンチラベンダーも蕾が膨らんできたな・・・と思っていたら、もう頭のリボンを伸ばしてすまし顔・・・その姿を絵手紙に描いて、昨日病院へ届けました(うっかり、写真に撮るのを忘れてしまいました~~

病院の中央受付でいつものように、おやつや絵手紙を渡すために、面会票に顔馴染みになった二人の看護師さんの名前を書いて提出しました(いらっしゃらない場合はどなたでも・・・と言い添えて)。 すると、今日は二人ともお休みだとのこと(>_<) そういう時は、大体若い看護師さんが来て下さるのですが、今日はわざわざ受付にナースステーションから連絡が入ったそうで、『今チョッと手が離せないが、15分ほどしたら下りて行きます、とのことです』と。 いつも、20分くらい待たされるのは当たり前なのに・・・どうした風の吹き回しか・・・?? いぶかしい気持ちで待っていると・・・ 

『○○さんですか』

「はい、そうです」(アララ、また初見の看護師さんだ・・・)

『師長の◎◎です』と!! 

大病院の看護師長さんが、夫のおやつと絵手紙を受け取りにわざわざ下りてきて下さったとは 何事か 何か夫の病状などについて良くないことを言われるのでは・・・との思いが一瞬頭に浮かびましたが、それにしても、颯爽として爽やかなこの笑顔・・・悪いことではないらしい・・・ では、何か・・・?

夫の現在の傷の治り具合の話をしたりしている中で、食事が余りとれないので、一部栄養を鼻に管を通してとる処置を一時的にしている。 傷の回復のためには一日1400キロカロリーはほしいが、食事だけだと1100キロカロリー位で、食べ方にむらがあり、食べない時もあるので・・・ということでした。 順調な回復が見込め次第管は外す予定と、丁寧に説明して頂きました。

絵手紙とおやつを渡すと、『この絵手紙、郵便で届いたものは、先ず私の所に届きますので、私がご主人の所に持って行って、一緒に読んでいるんですよ。 ご主人への言葉と共に、いつもスタッフ宛のメッセージを書いて下さっているので、私達も元気を頂いているのです。』と。 その上『プラスチックのボードを吊るして、そこに絵手紙を貼って、ご主人が見えるようにしました』と、思いがけないお言葉。 何とも有難くも勿体ないお話・・・ウルウルでした~~ 退院後の施設などのことなどについても色々話すことができて、お会いできて本当に良かったと、深い安心感に包まれながら帰って来ました。

『何でも気になることや、心配なことがあれば遠慮せずに言って下さいね』との言葉は、顔なじみになった看護師さん達もいつも言ってくれていて、患者と家族の側に立った医療がこの病院の基本姿勢なのだ・・・と納得できた思いでいます。 これまでの病院とはなんという違いなのでしょう・・・

 

絵手紙のラベンダーは写真に撮り忘れたので、以前描いたラベンダーを・・・

 

今年は、椿の花を長い間楽しみました・・・ そろそろ

主役交代ですね

 

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届かぬ枝に心を寄せる・・・

2021-04-14 | 絵  ⑤絵手紙

コロナ下で

面会できない入院中の夫へ

絵手紙を描き続けて

早や一ヶ月以上

経ちました

 

一度だけ

看護師さんと共同の

 顔写真付きお返事がきて

気持が通じた喜びに

胸がいっぱいに

なりました

 

そして

その時知ったのです

夫だけでなくスタッフさん達も

絵手紙を心待ちにしてくれていることを・・・

その後もおやつの差し入れと一緒に届けたり

ポストに投函したりしています

お蔭で毎日何を描こうか・・・

考えたり 描いたりで

忙しくなりました

 

先日病院へ行ったら

たまった絵手紙を入れるファイル帳と

壁に貼るための両面テープがあれば

夫がもっと楽しめるのではと

提案されました

 

 コロナ下の病院で

こんなに温かくして頂いて

感謝の気持ちが

溢れます

 

それでも

 絵手紙では表しきれない

もどかしい思いを

どうおさめたら

いいのでしょう

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ちひろの模写と・・・振り返り

2021-04-12 | 絵  ③アレコレ
 
ちひろの模写と庭の野草
なんとも冴えないお天気と、夕べの地震に心穏やかならず・・・ 絵のための参考資料をパラパラめくって目を引いたちひろの絵。 優しいタッチと色遣いに目が留まり、模写してみる気に・・・ ち......
 

 

いわさきちひろさんの水彩画のファンは、現在も大勢いると思います。 子供たちの姿を優しい眼差して見つめているちひろさんの絵は、温かく慈愛に満ちていて、見る人の心を和ませてくれます。 そんな彼女の水彩画の技を模写することによって少しでも学びたい・・・と何度か挑戦したことがありました~~ 

 

この絵もその1枚です

 

鳥獣戯画の模写はムサビ時代にスクーリングでやらされましたが、あの線の微妙な筆使いが出来るようになるためには相当な修行を要しただろう・・・と模写しながら悟った気がいたしました。 ちひろさんの美しい色遣いも同じことを思いました~~

 

振り返り記事では、今年と同じに庭のスズランやホウチャクソウについて書いていて、そういえばホウチャクソウはお寺の境内で石彫刻家に弟子入りしていた時に、そのお寺の境内で見つけて、自宅の庭に植えたのだった・・・なんてあらためて思い出したりしました~~

石に向かっていた頃の石像です

難しい所(顔部分)はほとんど先生が電動工具でやって下さり

私は主にノミでコツコツ胴体部分を彫りました~~

 今は我が家の玄関先で来る人を迎えてくれています 

 

思えば、仕事を辞めてやっと手に入れた自由を、アレコレ色々なことに手を出して(どれも様になっていないのですが・・・)、自分なりに思う存分楽しんできました・・・ 今でもそうありたい気持ちに変わりはないものの・・・現実はそう甘くはなさそうです・・・

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鳥獣戯画がやってくる!!

2021-04-11 | 絵  ①日本画

今朝のNHK Eテレの「日曜美術館」は東京国立博物館で4月13日から開催される『特別展 鳥獣戯画のすべて』に先立って、会場の様子の生中継でした~~

大好きな鳥獣戯画・・・しかも今回は史上初の全4巻・全場面が一挙公開されるのだそうです。 素晴らしい企画です。 コロナ下ではありますが、是非とも会場に行ってじかに見たいと思っています。 チケットは予約制となっているそうです。

絵巻物の4巻は、甲・乙・丙・丁(全長44m)に分かれていて、当時の世相を反映して、動物や人物を戯画的に描かれています。 特に、ウサギやカエルにサル等を擬人化して描かれている甲巻が人気だそうです。 (見出し画像) 

甲巻の鑑賞には「動く歩道」が取り入れられて、歩かずにゆっくり絵巻物を鑑賞できるという、画期的な方法が取り入れられているそうで、それにも興味津々です。

乙巻は実在・空想の動物が写生的に描かれている

 

龍の尾が二つに分かれて足を組んだようになっていて力強い!

 

丙巻の前半は、人々の日常生活が描かれ、後半は擬人化された動物が登場しているそうです。

賭けに負けた男が、負けを取り戻そうとして丸裸になってしまっている・・・

 

見にくくてスミマセン

動物たちが役割分担よろしく力を合わせて荷車を押している・・・?

 

丁巻は、人物のみの登場で、やはり日常生活が戯画的に描かれている

首引き

耳引き

いい大人がこんな首引き・耳引きのゲームを楽しんでいたと思うと、なんだか可笑しいですね・・・

 

曲芸も盛んだったようです

 

軽妙な線のタッチと世相を切り取る鋭い目・・・さすが国宝です

4月13日から5月30日まで

東京国立博物館にて

 

今から胸躍らせています

 

 

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真っ直ぐに伸びて しなやかに・・・

2021-04-09 | 絵  ⑤絵手紙

昨日は、夕方の散歩を少し早めて、久し振りに風土記の丘へ行って来ました~~ 多分あの不思議な形をしたウラシマソウに会えるかもしれない・・・ そして、売店では朝掘りタケノコも並んでいるかも、と期待して・・・

駐車場から遊歩道に入るとすぐに千葉県指定の重要文化財の茅葺き農家が見えてきます

 

よく整備された道の両脇は新緑の木々が続いています

 

スミレが咲き

 

草むらには思っていた通り ウラシマソウが・・・

釣り糸?がうまく撮れていませんでした

 

こちらで釣り糸が見えるでしょうか・・・

何度見ても不思議な花です

 

吊り橋を渡って

 

メタセコイアの道を行くと

 

もう芝桜が咲いていました

 

こんな坂道を抜けて、売店がある広場へ

 

散歩のゴールは売店です。 店内に入るとすぐに見つかりました~~大小の泥をかぶった朝掘りタケノコが~~ 今年の初物タケノコです(^-^) 急いで家に帰り、あく抜きをして、ウスアゲとたまたま残っていた干しタラと一緒に煮付けました。 干しタラを使ったのは初めてでしたが、美味しくできました。 いつもはフキと一緒に煮ています。

ところが、買って来たタケノコのあく抜きをしていた時に、ご近所さんが来て、『さっき裏山から掘ってきたので・・』と、大きなビニール袋に入った見事なタケノコ2本を下さったのです!! まぁ、なんと!間が良いのか悪いのか・・・このタイミングでタケノコ3本に!! もちろん、あく抜きついでに、その2本もあく抜きしましたよ~~(^_-)

一人暮らしなのにどうしよう・・・と戸惑いながらも、既に頭の中は、若竹煮、タケノコご飯、固い部分は油炒め、そして甘皮?は、ワカメと一緒に味噌汁にしたら美味しい・・・などと好物メニューが浮かんでいます(^-^)  もちろん、友人におすそ分け、という手もあります・・・ あく抜き済みの新タケノコなら大歓迎してくれるでしょうヽ(^。^)ノ 

 

          

大分前のこと、掘り出されたタケノコを手に「掘らずにおけば、天に向かって真っ直ぐに伸びて、しなやかに竹の一生を生きただろうに」・・・と言っていた先輩の言葉がフッと頭をよぎりました・・・ 

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