駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

「21ブリッジ」

2021年04月13日 | 映画
4月13日(火)
娘に映画に付き合えと誘われて、娘とデート。むふふ。。。1年ぶりに映画館に行く。
どうしても観たい映画があるという。去年の正月ぐらいに修学旅行というか短期留学で行った異国でこの映画の予告編を見て知り、日本で公開されたら絶対に観たいと思ったのだそうだ。
そんなわけで公開されたばかりの、チャドウィック・ボーズマン最後の主演作、「21ブリッジ」を観る。ブライアン・カーク監督

「21ブリッジ」というタイトルを聞いた時、少し前にテレ朝でやっていたドラマ「24ジャパン」みたいな21時間のアクションドラマかと思ったが、似て非なる感じでこちらはマンハッタン島にかかる21本の橋だ。
ここからネタバレっぽいので気になる人は読まんでいいでね。
警官を射殺した殺人犯が逃亡しないようにマンハッタン島を完全封鎖して大捜索するのだが、封鎖できる時間は事件の起こった深夜1時半から朝の5時までと限られている。
残り時間と橋の封鎖が勝負なのか、と映画のタイトルからしても想像してしまうが、事件を追っていくと奇妙な出来事が起こり始めて、全く違う事件に発展するという話。
まあ、観ているうちにある程度本当の黒幕は誰かなどは分かりやすく出来上がっていて、仰天のラストにはならないけれど、アクションシーンなどは十分堪能できた。面白かった。

実は自分は知らなくて観ていたのだが、主役のチャドウィック・ボーズマンは、去年(2020)の8月に43歳で亡くなっている。大腸癌だったそうだ。観たあと娘に教えてもらって驚いた。
闘病しながらの撮影ということで、命懸けで派手なアクションや、犯人を追って激走するシーンを撮ったのだろう。凄いなと改めて感動する。ただ、映画の途中で妙に痩せているなと思ったのは、病気のせいだったんだと後で納得した。
どんな状況になっても、あくまで正義を貫く強い警官を見事に演じてくれました。
いやあ、面白かった。チャドウィック・ボーズマンさん、ありがとう。ご冥福を祈る。
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映画「パラサイト 半地下の家族」

2020年02月22日 | 映画
昨夜、映画鑑賞しました。映画は「おかえり寅さん」以来の鑑賞。とてもワクワクして観に行きました。
選んだのは、映画「パラサイト 半地下の家族」。
韓国映画はほとんど興味なくて、20年ぐらい前に「シュリ」だったか「JSA」を観たぐらい。TVの韓ドラも見ないし、そもそもオレは韓国嫌いなのだ。
韓国映画というと、慰安婦問題をめぐる論争をテーマにした映画『主戦場』とか、徴用工問題をめぐる「軍艦島」というフィクションというよりファンタジー或いはデタラメ反日映画を思い浮かべるだけなので、見たくもないというのが本音でした。
しかし、今回の第72回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞に続いて、第92回米国のアカデミー賞4部門受賞という快挙となれば、「観ないという選択肢はないやろ」と、鶴瓶師匠ふうに目を細めて決定。
トランプ大統領のように映画を観もしないで「ひどかった」と批判するのもクソだし、自分の目でちゃんと見たかったのです。
実際に見てみると、金正恩を揶揄する部分はあっても反日の部分は微塵もなく、その面では清廉潔白(?)な映画でした。

金曜の最終回、レイトショーでしたがなかなかの入り。皆さんは韓国映画好きなのか、それともオレのような興味本位かわかりませんが、女性客が多いのが驚き。女性ってやたら韓国好きが多いって気がするけど、オレの周りだけかな。
オレは韓国嫌いなので、どうしても斜に構えて観てしまうんだけど、結果は面白かった、そしてよくできているな、という感じ。
映画好きの会社の同僚(40代女性)に、「レイトショーで観ても眠くなる暇がない」というような評価を聞いて期待していましたが、確かに最初から最後までだらける時間はなかった。

現在の貧富の差と就職難を題材にしてストーリーが進むが、テンポがいいというより速過ぎるぐらいに進んでいって、「いくら何でも」と嫌味を感じてきたころに、大きな落とし穴が出てくる。
これが転機となり、想像していなかった話に展開していきます。いきなり手に汗を握る場面となり、眠くなるどころではなかった。
TVで、松本人志も「前半の怖さと後半の怖さは意味が違う」と言っていましたが、確かにそういう事だなと納得。

ただ、邦画と全く違うなと感じたのが、終盤の修羅場。
前出の同僚も言っていましたが、「猟奇的」な傾向があり、日本の監督ならここまでやるかな、という気がした。
まあそれも含めて今年の世界的映画賞を総なめにしたわけで、韓国という国の社会、時流がこうアレンジされて評価を得たのかなと感じた映画でした。
ただ、個人的には何度も見たいと思う映画じゃない。お腹いっぱいでした。
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お帰り 寅さん

2020年01月24日 | 映画
1月24日(金) 本日のJOG=30分
暮れから気になっていた映画、「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観てきました。
満男(吉岡秀隆)と、初恋の相手の泉(後藤久美子)との再会から始まる切ない物語でした。ゴクミはキレイだった~。
寅さんの懐かしの映像を、随所回想シーンとして現代の物語にミックスさせるという手法は周知のとおりですが、絶妙なタイミングで出てくる寅さんが時に笑わせ、泣かせてくれる。
48作ある作品群は、今はBS放送などで何度も繰り返し放映されているので、時々観ていますが、名シーンの「メロン事件」や「リリーとの結婚事件」など、分かっていても見ている者の胸を騒がせます。
また、「くるまや」のおいちゃんおばちゃんの立ち位置に、さくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)がいて、なんとなく複雑な気持ちになる。やっぱりさくらも博も年をとったなということで。
でもやっぱり、50年前の若かりしさくらはキレイ。マドンナに負けないし、魅力いっぱい。



マドンナ陣も今は亡き八千草薫をはじめ、美女の代名詞の吉永小百合、松坂慶子、そしてやっぱりリリーこと浅丘ルリ子が現役で出演して、あの秘密を解き明かされたり。いや、これ以上はもうやめておきますが、けっこう涙もろいオジさんにはヤバイ映画でした。。。

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映画のマナー

2019年10月24日 | 映画
10月24日(木) 本日のJOG=30分
今週は、月曜日と火曜日に映画を観た。
火曜日は「即位礼正殿の儀」で祝日だったのもあって、すごい人だった。両隣に空席がないというのは滅多にないこと。客が多いのは人気があることなので仕方がないが、気に食わないのは、上映時間が過ぎてから入場する客の多いこと。ぞろぞろと真っ暗になってから入ってくる客が多すぎて、気が散る。。。
これって、「携帯の電源OFF」とか「おしゃべりしない」「前の席を蹴らない」「他店で買った食べ物の持ち込まない」等々必ず注意喚起するけれど、それ以上にマナー違反じゃないの?
上映時間前のCMなんかが流れている明るいうちはいいが、暗転した本編上映直前の時間になってからも入ってくるじゃんね。
両手にポップコーンやら飲み物を抱えたカップルが、目が慣れないのでしばらく佇んだりうろうろと場内を歩き回る。そのうち本編が始まるが、そのころやっと目が慣れて席を見つける。
通路側に一つ空いている席と、中央に席が一つ空いているのが分かると、「二人なので詰めてくれ」と言う。
口伝えで話を聞き、もそもそと一人ずつ移動するが、本編が始まったら集中したいんじゃ。映画は始めが肝心なんじゃ!と怒れる。
ポップコーン買ってる暇があれば、先に席を確保しとけアホ!
車の渋滞とか、チケット売り場が混雑して上映時間が来てしまうということもある。上映時間が過ぎても10分間は予告とCMだから、多少遅れても本編は何とか観られるけれど、先に入って待ってるいる人にすりゃ迷惑なんだて。
上映時間の10分前に入館すべき!

な~んて、映画館に行くたびに憤っているオレですが、実はこれで失敗。
仕事から帰ってから、夜の最終上映に行った時のこと。
軽く腹ごしらえして、遅れないように急いで出かけて、上映15分ぐらい前に着いた。
チケット売り場もそんなに混んでなくてスムーズに買えて、余裕で上映館へ入る。
すると、中は暗くてもう予告編が始まっている感じ。館内は空いていて、お客は5名くらい。すぐに一番後ろの席に行くと真ん中に一人先客がいた。
「アレ?早えな。上映時間を間違えたかな」と思って画面を見ると、予告編じゃなくて邦画をやっているではないか。全然違う映画のテーマ曲が流れてエンドロールに入る所だった。
「しまった、上映館の番号を間違えたかな」と思って慌てるオレ。つい独り言を言ってしまったかもしれない。。。
いやいや、上映中に勝手に入ってきて、一人で勝手に慌ててたら他のお客に大迷惑だ。エンドロールが終わって、場内に電気が点くまでじっとする。
近くに座っていた客は、エンドロールの途中で席を立って行ったけど、ばつが悪いったらない。
場内が明るくなって、ほかのお客といったん外に出て、チケットを見ると上映館の番号は合っていた。
単に早く入り過ぎたのだった。


でも、まさか15分前に前の映画がまだやっているとは思わずに、何も疑わずに入ってしまったが、「入場可」の札は出ていなかった。
場内の清掃が終わって、「入場可」となって入り直したが、かっちょわりい。
迷惑かけたマナー違反はオレです。
ごめんね。。。
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映画三昧/アドアストラ~YESTERDAY

2019年10月22日 | 映画
10月22日(火) 即位礼正殿の儀の祝日
今日はおめでたくもありがたい祝日。天皇陛下即位の礼ということで、パレードこそなくなりましたが、会社は休日となりのんびりできました。
朝のうちは雷と大雨で朝JOGはお休み。でも、先週も行けなかった映画へGO!

今日は、ずっと楽しみにしていた「YESTERDAY」を観る。


娘も観たがっていたので一緒に連れていくが、すごい混みよう。前評判どおりに人気がある証拠で、祝日ということでほぼ満席。一番前の首が痛くなる席にも人がいっぱいでビックリ。
何はともあれ、ザ・ビートルズの人気、知名度、愛され方がこの人気の証明でしょうね。
このところ、E・クラプトンやQUEEN、エルトン・ジョンなどずっと世界のトップミュージシャンの映画が続いていますが、今回はフィクションで、ある意味マンガの世界。
ビートルズの曲だけ出てくるけれど、ビートルズがもし存在しなかったらの物語で、前に読んだ、かわぐちかいじの「僕はビートルズ」を思い出します。でも、内容は全然違っているのでご安心を。
物語はコメディタッチでずっと進み、結局は実にピュアな恋愛映画なんですが、随時流れるあの名曲の数々がしっとりさせる。
一昨年ぐらいだったかビートルズの映画「エイトディズ・ウィーク」を何度も観たけれど、本物の曲を聴いて泣けなかったくせに、今回はニセモノの歌なのに曲を聴いてウルっと来るのはなんで?
そして、最後のエンドロールで本物のザ・ビートルズが聴ける。何百回も聴きこんだアレだけど、ほっとして涙が出そうになった。
そして、曲が終わるタイミングとエンドロールの終わるタイミングが絶妙で、「なんだバカヤロー」と笑顔で言いそうになった(笑)

昨日の夜も、最終上映で映画を観た。
それは、「アドアストラ」。


先月「ワンス・アポン・タイム・イン・ハリウッド」を観に行って、ブラピのファンになって絶対に行こうと決めていたんだけど、なかなか行けないうちに今週終わることが分かったので。
オレ宇宙映画好きなんだよね。昔「アポロ13号」を観て感動して以来、好きじゃん。
宇宙映画って、割と納得いかないことが多い。絶体絶命を乗り越えた後、そんな奇跡ばっかり起こるか?という不満が湧くんだけれど、そこはまあ、アクション映画と思ってむりやり納得しちゃいます。

とにかく映画はいいね!
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「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 」

2019年07月01日 | 映画
昨日の日曜日に、やっと見ることができた映画「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ 」。
マイケル・ドハティ監督
息子のリクエストに応えたわけですが、なかなか時間が合わなくて、今さら感たっぷりになっちゃいました。しかも時間的に観ることができたのが吹き替え版だけで、自分としてはとても残念。邦画っぽくなっちゃうもんね。
先に観た人達の話によると、歴代のゴジラシリーズの中でも最も面白いとか、各怪獣フル出演がたまらないとか、さすがハリウッドの金のかけ方が半端ないとか、戦闘バトルシーンは圧巻などなど皆褒めちぎっておられます。
確かにそれは言えて、ゴジラはカッコいいし、モスラもラドンもキングギドラも、リアルタイムで見た者としては懐かしくも新鮮。ワンダホーであります。
息子も喜んでいて、「モスラがきれいで、ラドンが可愛かった」なんて帰りの車で言ってましたが、ゴジラシリーズにはちょっと飽きがきている自分としては、結構冷めて違う角度で観てました。
確かに今までの邦画と違い、たっぷりと人と金と時間をかけて作り上げた感は凄いですが、それだけの映画じゃさすがに満足できず、話の筋とか、役者の演技とかに目が行ってしまう。
ストーリーはやっぱり「なんだかなあ~」だけど、壮大な過去と未来の物語と、地球環境をテーマにしているところはまあ今までのゴジラを踏襲するところとして、壮大すぎる割に説明が足りなくて、どうしてもムリだよなあって設定が多すぎでした。もちろん怪獣映画なので荒唐無稽にならざるを得ないし、しかも怪獣オールスター総出演なので忙しくなちゃうのは致し方なしか。
でも役者も魅力がなあ。。。唯一、渡辺謙はシュッとしてかっこよかった。なのでより邦画っぽいんだけど。
悪役がどう見ても間抜けすぎて、超違和感。ママも悪役だし。。。子役もまあ可愛かったけど、いくら主役でも、目の前で何が起きても不死身すぎて興ざめするほど。
怪獣達も不死身すぎてね。まあお約束なんだけど、米軍のF35の対空ミサイルを何十発浴びても痛くもかゆくもなく、1000:0で完勝。リアリティなど望んではいないけど、ちったあケガぐらいしてよ怪獣。
音楽はよかった。ゴジラのテーマ、アレンジは変わってるけどモスラのテーマ、エンディングでたっぷり聞けました。満足!

一応これから観る人のために、最後の最後まで席は立ってはいけましぇん。
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値上げ前に「空母いぶき」

2019年05月31日 | 映画
5月31日(金)
明日の6月1日から映画館の値上げが始まります。
「TOHOシネマズ」などの大手シネコンでは、100円の値上げとのことですが、自分の近所でよく利用する「ユナイテッド・シネマ」「コロナシネマワールド」「イオンシネマ」に関しては現状、料金は据え置きとのこと。でも遅かれ早かれってことなので、いずれは値上がりますね。

てなわけで、金曜日は会員デーで1000円均一。
今日は口腔外科へ通院のため仕事を早退して、病院もすぐに終わって早く帰ったのでいそいそと出かけました。
気になっていた話題の「空母いぶき」。
総理大臣役で出演している佐藤浩市氏のインタビューが物議を醸しました。総理大臣のキャラ設定を、自分の思想によりストレスに弱い総理大臣という設定に変更したということで、作家の百田尚樹が激怒。

『三流役者が、えらそうに‼ 何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!』とツイート。
確かに、演者が勝手に設定を変更したんじゃ作者や監督はたまらないだろうな。

その部分も含めて、めちゃ楽しみで観てみましたが、映画は単純に面白かった。息を飲む場面も多いし、飽きずにしっかり2時間楽しめた。
「ストレスで下痢をする総理」という部分はさほど強調されているわけでもなかったが、事前に知っていただけにそう見えてしまった。
なんだか映画封切直前の前宣伝に乗せられてしまった感がスゴイ。。。
けれど、「戦争はしない」と「防衛しなければ」いう部分で葛藤する自衛隊員の苦悩や、最終的に指示しなければならない総理の責任の重さを感じるにはいい映画だと思った。

見応えは充分あります。ミリタリーフェチではないけれど、手に汗握る戦闘シーンはど迫力で面白い。
かわぐちかいじの原作コミックは読んでいないのでよくわからないけれど、原作では敵ははっきりと中国軍だったのが、映画では国籍不明軍だ。しかも空母いぶきを救うのが、なんと。。。
今回はネタバレはやめておくけど、言いたいことはいっぱいある(笑)
ひとつだけ言っちゃうと、予告編で見た悲惨さはなくて、逆に「してやられた」感がある映画だった。
漫画を読みたい!
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「アメリカン・アニマルズ」

2019年05月27日 | 映画
※ネタバレ注意
昨日、娘に連れて行けと請われて映画鑑賞。
とても観たいというので、いったいどんな映画かと訝ったんだけれど、ネットで調べるとすごく渋い選択。
「アメリカン・アニマルズ」という自分としてはノーマークだった洋画の字幕版。話題の「空母いぶき」ぐらいしかチェックしてなかったが、何となく面白そうなので同意。
まあ、娘に誘われたら嬉しいもんね(笑)
米国ケンタッキー州の何ひとつ不自由していないごく普通の大学生が、仲間4人組で大学図書館に展示されている12億円相当の画集『アメリカの鳥類』を強盗するという、2004年に起きた実際の事件を題材にした映画。バート・レイトン監督。
中流家庭の不良でもない彼らの何がどうしてそうなったのかという当時の心理状態や、事件後の後悔と懺悔などをいろいろな手法により描かれています。
物語は若手俳優が演じているわけですが、映画の中で挿入されるメイキング映像では、実際の犯人や襲われた被害者が当時を回想して語っており、それが話題になったようです。
「このままなにもない一生を送るのか、それより人生の転機となる何かをしたい」という真面目な学生の思いが、なんで?と短絡さにあきれるばかりですが、なぜか知り合いの勤勉な学生や裕福なマッチョマン学生などを巻き込んでのドタバタ強盗劇となります。
犯罪とは縁もなかった彼らが、『オーシャンズ11』などの犯罪映画を参考にして、特殊メイクで老人に扮して図書館に乗り込むというところまではキマっていましたが、そのあとがいけない。

一度は怖気づいて退散しますが、主犯格のウォーレンが二度目の計画を企て、後に引けない他の3人はみんないやいやで勝負をかける。
結果は当然逮捕され、全員実刑7年というかなりきついお仕置きということに若干驚きましたが、初犯であっても強盗は厳しく罰するというのが米国ということなのだろう。
とんでもないことをしでかしてしまった彼らが、事件後やっと目が醒める。FBIに捕まるまで何も手に着かなくなるほどの激しい後悔をしますが、そもそもなぜわかりきった未熟な犯罪に目がくらんだのか。
若気の至りというにはイタ過ぎる犯罪ですが、若さゆえの、それは「はしか」のような通過儀礼だったのだろうか。
思わず自分の青春時代を振り返ってしまった。強盗どころか犯罪こそしていないけれど、何一つ、褒められたもんじゃなかったなあ。。。
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「ハンターキラー 潜航せよ 」

2019年04月19日 | 映画
4月19日(金)
金曜日、用事がなければ映画を観たくなる。
前回は、数週間前に娘と一緒に「運び屋」を観たけれど、今夜はソロで。
すごく観たかった「ハンターキラー 潜航せよ」。
メッチャクチャ面白かった!

最初から最後の一瞬まで、もう~、なんつーかごちゃごちゃ言うのもつまんなくなるぐらい面白かった。
なので、何も言わない。
まあ~、いっぺん観てみりん!
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グリーンブック

2019年03月09日 | 映画
念願の「グリーンブック」観てきたとです。
今年のアカデミー賞3部門受賞作。でもその肩書はあってもなくても関係なく観たかった映画。
受賞が決まった時、その周辺でけっこう賛否両論あって、なんでやねんなという興味も大いにありましたけど。
ピーター・ファレリー監督。実話ということなんですが、役者がとても魅力的でした。
主演の運転手トニー・リップ・バレロンガ役のヴィゴ・モーテンセンは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のアラゴルン役で名を知られ、黒人ピアニスト、ドン・シャーリー役がマハーシャラ・アリということで、お二人とも有名な俳優だったようですが、自分はじぇんじぇん知りましぇんでした。。。
主役のトニー・リップ役のヴィゴ・モーテンセンですが、はじめは、妙に中年の腹の出たオヤジが妙にきれいな奥さんと小さい子供がいるのも変だよなあなんて思ってましたが、実際にあんな感じのオジサンだというのがエンドロールの顔写真でわかって、は・はーんとなりましたし、ドン・シャーリーもあんな感じの顔写真でほ・ほーっとうなりました。
お二人とも、映画を観ているうちにどんどん好きになっていく演技で、またトニーの大家族もいい感じで喧しくて素敵な家族に感じるようになる。
そして、奥さんのドロレス役、リンダ・カーデリーニがかわゆくて素敵。ラブレター書きたくなります(笑)

時代のせいか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティーの母ロレインの若かりし頃に似ている(笑)

映画自体はじつに楽しかった。まったりと、ほっこりとした気分で帰ってこられる気持ちのいい映画でした。予告編を観た時からその予感がして、ちゃんと裏切られずに満足させてくれる。
でも、題材は黒人への人種差別という米国の長く深い闇に関することなので、もっと深刻などろどろした内容なんじゃないのかと思うけれど、コメディタッチでしかも皮肉っぽく描かれていて、観ていてニヤニヤとしてしまうほど明るい。
博士号を持つ黒人の天才ピアニストと粗暴なイタリア系白人用心棒が、青いキャデラックで人種差別のひどい米国南部地方を演奏旅行するというだけの映画ですが、そこでのドラマが2人を変える。
まあまあ内容は単純明快。実話に基づいて脚本されたというので、実際のエピソードはもっといろいろあったのかもしれないし、なかったかもしれない。しかし映画なので、時に手に汗を握り、時に怒りに震えたりと、実にわかりやすい。
そのあたりが軽い感じで批判を受ける材料になったのかも、なんて思いましたが、分かりやすくて大いにけっこうなんて思っちゃった次第。
映像もきれいでいいし、キャデラックがいいなあ。憧れのアメ車。オールディーズ世代のオレにはたまらないご馳走。

音楽もしかりで、60年代のアメリカンミュージックはやっぱりご馳走。お腹一杯(笑)。

個人的な感想だけど、この「グリーンブック」と同様に、日本の「万引き家族」もアカデミー賞は取れなかったけれども、米国とは違ったニッポンの社会の底辺にある深い闇を題材にしたからこそ成功したのかなと思ったりします。
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