駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

中古ドラム

2009年09月19日 | ドラム&パーカッション
9月19日(土)
先日、久し振りにあるギタリストの先輩から電話があった。
以前、バンドのヘルプで何度かライブに参加させてもらったので、そんなお話かなと思ったら、ちょっと違っていた。
どうやら、新しいユニットでバンドを立ち上げたのだけど、ドラマーが初心者の方でドラムセットを持っていないため、安くていい中古ドラムセットがあれば紹介して欲しいとのお話だった。
自分は、ドラム暦も長いのでこういうお話は時々あって、ドラム教室の生徒さんがいよいよ自分のセットを揃えたいとか、知り合いの方がお店を始めるとか、そんな時にご相談をいただく。
ドラム大好き人間にとって、ドラムについての話というのは自分としてはとても嬉しいので、ご希望に応えたいという気持ちはあるのだけれど、残念ながらお応えできない事情がある。
それはどういうことかといえば、自分はドラムセットは数セット持っていて、普段使用しないものも中にはある。
倉庫の肥やしにするよりは、それを最大限に利用してもらえる方が大好きなドラム君のためにもいいことかも知れない。
だけど、ドラムセットと言ってもベードラやタム類の太鼓の部分と、シンバルとスタンド類のパーツに分かれていて、自分が複数持っているのは太鼓の部分だ。
太鼓のセットは、金と置き場さえあれば何セットでも持っていたいと思う。
新製品が出るたび、どこのメーカーのものでもすぐに買いたいくらいだ。
でもパーツやシンバルは、そのとき気に入っているものを使い回すため、予備と合わせても2セットもあれば充分なので、そんなに売るほどたくさんは持っていないのだ。
したがって、ご要望にお応えしてフル装備で売ってしまうと、自分のパーツやシンバル類を新たに買わないといけないことになってしまう。
たぶん、安く売ってほしいというご希望がある以上、フルセットで3~5万円ぐらいが限度だと思うので、その金額で自分の売ったものを補充しようとすると、トップシンバル1枚かハイハット1組しか買えない。
結局、大赤字で売るということになってしまうという事情があるのだ。
シンバルとハードウェアーが、何よりも値が張るという事実。(涙)

それともう一つ、精神的な部分があるんだよなあ。
自分は楽器屋でもコレクターでもなくただの一ドラマーなので、ドラムという物を単にモノとして割り切れないという点がある。
自分のセットを見ず知らずの人に売るには、変な愛着とかこだわりを消し去らないと売れない。
例えばおのれの子供や孫や甥っ子がドラマーを志すと聞けば文句なく無償で差し出すものであっても、人生の数分の一を共に過ごした愛着のある楽器を、たとえお金をいただくにしても知らない人に渡すにはかなり勇気がいるものだ。
まあまあ、そんな事情があって、現状では売買するとしたらタイコのみの3~4点キットなら対応可能というところかな。

中古買いたきゃヤフオクでどうよ、と言われそうなんだけど、最近はあんまり掘り出し物って出ないように思うな。
たまにチェックは入れてるけれど、やはり良い物は高い。
単に楽器屋さんの普通の商品と、ネットで小遣い稼ぎをするドラムに無縁の人のネット転がし品や粗悪品のほうが多いように思う。
どうみてもゴミみたいなものまで「シロートが引っかかれば」てな感じで売りに出ていますからね。
ネットオークションは自分はやっていないので、買った中古品は自分の足で稼いだものばかりなんだけど、そのかわりハズレも不正もない。
楽器屋にたまに出る中古品は出物が多いね。
楽器屋だけに品質を偽ることはできないだけに。
そのかわり、マメに回らないとすぐ売れちゃいますけどね。

今、初心者の方に「どんなセットを買えばいいか」と聞かれたら、ネットよりもパールやTAMAなどの大手ドラムメーカーの、新品で8~10万円ぐらいのフルセットモデルをお勧めするね。
一番安い3万円ぐらいのセットはやめたほうがいいね。
シンバルなんか1回叩いたら歪んでしまうし、ハードウェアーも耐久性が悪過ぎる。
それよりランクを少し上げて、前述の値段のセットを買うことを絶対お勧めする。
このランクの商品は、ドラムセットやハードウェアの材質・品質共に、プロモデルに近くなってきているし、故障したときのパーツなんかも揃っている場合が多い。
価格も定価で考えるとメチャクチャ安いと思う。セットで買えばバラで買うより半値近く安くなっているんじゃないかな。おっ得だね~。
しかも、楽器屋で粘ればこれを更にまけてくれるかも知れないしさ。
コメント
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