駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

永遠のテーマのドラム音量

2019年06月03日 | ザ・スターキー
何度も何度も書いてしまう難問題。けれど、今回はちょっと違った。
ほの国百貨店でのライブは本来は生ドラムは禁止なんですが、「スターキーに限っては最少音量でOK」という条件で始まった経緯があるので、かなり神経質に取り組んできました。
スティックは市販で最も細くて軽いものを使用、クラッシュシンバルは「鳴らない」タイプに変更し、「鳴らない」奏法も独自に研究しました。
おかげで、今までのドラミングより半分ぐらいの音量で演奏できるようになりました。
でも、こだわる部分は譲れなくてね。
ザ・ビートルズの名曲『I Want To Hold Your Hand』のようなポップな曲は、ハイハットのハーフオープンがメインで、これがあのビートルズサウンドの決め手でもあります。ですが意外と大音量の原因になります。これを最少音量で鳴らす奏法を身に着けました。ムズいです(笑)
また同様にスネアサウンドについては、リンゴさんのリムショットは心地よく抜けるのが特徴。ロックっぽい曲はもちろん、ポップな曲もこれがなきゃ的なサウンドの要。だからこればかりはやめるわけにいかず、力を抜いて当てるだけのリムショットに変更。
『Help!』はレコードではテープスピードのマジックでカンカンの音になっていて、少しでも近づけるために、リムの近くを叩いて高音を出します。ちょっと力を込めるとより近い音が出せるんだけど、これはご法度。極力我慢します。
我慢と抑制と忍耐のドラミングの結果は、ストレスもさることながら、ノリとテンポ感にも大きく影響するので、本当に難しいという事を知らされます。



ですが、それでもほの国さんではドラムが大きいと言われて「スティックをやめて菜箸で叩いたら?」と真剣に話したこともあります。
そんな時は、たいていボーカルがハウリングを起こしてこれ以上あげられないから、演奏の音量を下げようという時なんです。バランスが悪くて、ボーカルが聞こえるようにできるだけアンプを下げることで、ドラムがより目立ってしまう。
いくら頑張って普段の半分以下で叩いたとしても喧しいとなるともうお手上げで、ビートルズのロック的な部分が再現できません。

ところが今回のトピック。PA専門家のH氏が携わっていただいたおかげでバランスが一気に改善され、音量を全く気にする必要がなくなりストレスゼロ。
フロントスピーカーのボーカルが大きくなり会場自体の音量は確実に上がっていますが、お客さまには聞きやすかったと好評でした。
バンド側のモニターもより大きく返って演奏もしやすくて、誰もドラムが喧しいなんて思わなかっただろうと思う。ドラムが喧しいのは、ドラマーの責任ばっかりじゃないんだよ、というお話(笑)
実は、最初のステージは細いスティックを使用していたんだけれど、2回目では普段使っているものに替えて、終盤は普段に近いくらいノっちゃいました。スミマセン。。。
コメント (2)
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