10月6日(木)本日のJOG=45分
すっかり涼しくなった。TVを見ると、全国的には涼しいを通り越して冬の寒さを訴えているが、わが家のある地方はまだ20℃前後あるので涼しいの範疇だ。
そんな涼しい朝のJOGは、Tシャツでは少し寒くてジャージのジャケットを着てみたが、走るとやっぱりちょっと暑い。まだ少し早いみたい。
このところJOGのお供には、久し振りにポール・マッカートニーのソロアルバムを聞くことにして、最新の「マッカートニーⅢ(20')」から、「エジプトステーション(18’)」、「NEW(13’)」と新しい順に作品を遡って、1日1アルバムぶん聴いて走った。
「マッカートニーⅢ」については、コロナ禍にあってロックダウン中にポールが自宅で曲を書き宅録をしたアルバムだ。最初の曲からいかにも「ポールが楽しそうに遊んでいる」雰囲気で、今までの作りに比べたらクオリティ的には物足らない。ポールの歌声はますますおじいちゃん声だし、歌自体がアルバムには少ない。アレンジもテキトーだなあって思う。だが、「おれは元気に生きてるよ」感が満ちていて、それがファンにはたまらない。生きていてくれることが嬉しいのだ。ボーナストラックにある、収録曲のラフレコーディングのギター弾き語りの歌声が、まさに「元気だよ」と訴えている気がして嬉しい。
「エジプトステーション」と「NEW」は、フルメンバーで作っているので比べて聴くととても豪華版だ。天才ポールの音楽性はもちろん言うまでもないし、特にワールドツアーに向けて制作されたこの2作品は、夢と希望に満ちている感がある。
想像するに、「オレも年だし、これが最後のワールドツアーかも知れない」という覚悟と、まだまだ声も出るし体力もあるという自信も漲っている2作品なのではないか。
実は「NEW」を初めて聞いた時に、声が老けたなと思ったことは事実で、さらに「エジプトステーション」でもその印象はあったものの、それは年齢を考えたら当たり前のことだ。昔のビートルズの張り裂けんばかりのあの高音をイメージすればその通りだが、70代のポールにそれを望む方が間違っているのだ。
さて、2013年の「NEW」を引っ提げて、2013年、2015年(2014年は急病で中止のため振替公演として)、2017年と続けて来日し、2018年「エジプトステーション」を発売したばかりでまたやってきて、元気な声を聞かせてくれた。案の定、世間には声が出ていないだのどうこういう意見はあったが、さっき示したように要求する方がおかしくて、文句言うやつはアホなのだ。
オレは、17年の東京ドームと18年のナゴヤドームでポールの歌声に酔いしれた。幸福な2日間だった。
それ以降はコロナ禍でイベント自体がなくなって今に及んでいる。残念ながら、今後もう来日コンサートは望めないだろうが、もしまたアルバムを発表してくれたら喜んで買って聴くだろうな。