「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑰
7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル
CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・
ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。
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グリーン投資ガイダンス2.0の概要(1)
TCFD提言に基づく開示は質量ともに進展しつつある。今後さらにグリーン投資を促進していくため、
初版公表以降の重要な進展を反映し、投資家等が開示情報を読み解く際の視点について解説。また
重要なトピックを新たに「補論」として解説。
投資家等の視点に対する企業側の理解が深まり、更なる開示につながることも期待。
基本的な考え方
企業価値向上につながる建設的な対話(エンゲージメント)の促進
気候変動に関するリスクと機会の把握及び評価
脱炭素化に向けたイノベーションの促進と適切な資金循環の仕組み
の構築
ガイダンスの構成
本論 開示情報の評価・利活用について、4つの観点から解説。改訂にあたり、初版公表以降の重要な
進展を反映。
補論
投資家が開示情報を理解するにあたり重要と思われるトピック、イニシアティブについて解説。
「環境と成長の好循環」の実現を目指す
・社会的課題の進展
カーボンニュートラルの達成が多くの国、企業の目標となりつつあり、その達成には、大規模な移行
(トランジション)、大幅な技術進歩(イノベーション)が必要となることを受けて、エンゲージメントの
重要性が一層高まっている。
・金融行動の進展
間接金融を含む投資家等の投融資ポートフォリオの排出削減を掲げる動きが活発化する中で、長期にわたる
エンゲージメントを通じて、投融資先の気候変動対応を促すことが求められる。
・開示の進展
コーポレートガバナンス・コードの改訂などによる開示企業の急増や、インターナル・カーボンプライシングの
活用、Scope3の重要性の高まりなどを通じた開示内容の進展に伴い、投資家等は企業活動に対する重要性
(マテリアリティ)の考慮も求められる。
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