「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ①
7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル
CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・
ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。
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カーボンニュートラルとは
GIO「日本の温室効果ガス排出量データ」より作成
⚫ カーボンニュートラルとは、「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」こと。
- 「排出を全体としてゼロにする」とは、排出量から吸収量を差し引いた、合計がゼロと
なる(ため、いわゆるネットゼロ、実質ゼロと同じ)状態です。
- 「温室効果ガス」の対象は、CO2だけでなく、メタンなど全ての温室効果ガス。
2019年排出量は12.12億トンその他のGHGエネルギー起源CO2を
2050年排出+除去で実質0トンとする。
日本のGHG排出量
エネルギー起源CO2, 10.3億t-CO2
非エネルギー起源CO2, 0.8億t-CO2
メタン, 0.3億t-CO2 一酸化窒素, 0.2億t-CO2 代替フロン等4ガス,0.6億t-CO2
日本の2050年カーボンニュートラルに向けたイメージ
2050年カーボンニュートラルと整合的で、野心的な目標として、温室効果ガス排出量を、
2030年度に2013年度から46%削減することを目指す。さらに、50%の高みに向け、
挑戦を続けていく。
令和3年4月22日に第45回地球温暖化対策推進本部にて前菅総理大臣より表明された。
新たな目標
2030年度▲46% (2013年度比)(50%の高みに向け、挑戦を続ける)
2050年 カーボンニュートラル
日本の実際の排出量
2020年度の我が国の温室効果ガス総排出量(速報値)は11.49億トンであり、
2013年度以降7年連続で減少しており、2013年度比で18.4%減。
部門別CO2排出量の変
2013年度 から 2020年度には下記でした。
産業 4.63億トン → 3.53億トン(▲21.7%)
運輸 2.24億トン → 1.85億トン(▲23.7%)
業務その他 2.38億トン → 1.84億トン(▲17.6%)
家庭 2.08億トン → 1.67億トン(▲22.4%)
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